全校生徒180名が、劇団四季ミュージカル『美女と野獣』を観劇しました。
東京農業大学第三高等学校附属中学校(所在地:埼玉県東松山市)では、情操教育の一環として、狂言や講談などの古典芸能や、演劇やミュージカルといった芸術鑑賞に力を入れています。毎年、全学年の生徒が一緒に「劇団四季」のミュージカルを観劇しており、今年は12月8日(金)に、千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターにて、『美女と野獣』を鑑賞しました。3年生の生徒にとっては、一昨年度の『ライオンキング』、昨年度の『バケモノの子』に続く3回目の観劇となります。
最寄り駅のJR舞浜駅から会場へ向かう途中には、劇団四季のポスターが至るところに飾られており、生徒たちはわくわくした様子で歩いていました。全員が予定時間よりも早く集合すると、点呼やチケットの配付など、担任の先生を生徒たちが積極的に手伝います。学年ごとに会場に入って着席し、装飾された舞台やリーフレット等を見ながら開演を待っていると、いよいよ気持ちが高ぶっている様子でした。
「美女と野獣」は、主人公の娘ベルと、魔法によって野獣の姿にされてしまった王子の物語です。音楽や歌、踊りによってテンポよく進みますが、「ガストン」というナンバーでの、金属のコップを鳴らしながらの軽快なダンスや、「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」の華やかな舞台セットやシャンパンから花火が飛び出す演出など、どの場面でもとても凝った演出が見られ、その世界観に引き込まれます。キャストの迫真の演技にも圧倒され、特に「何かが変わった」というナンバーで、すれ違っていたベルと野獣が互いに惹かれあっていくシーンに、生徒たちはすっかり見入っていました。
最後のカーテンコールでは、スタンディングオベーションで感動の気持ちを表現し、キャストに向かって大きく手を振りました。生徒たちからは、「野獣がベルを父親のもとへ帰らせてあげるシーンが印象的だった」、「素直になることが大切だと思った」などの声が寄せられ、今回で3回目の観劇となる3年生からは「音と光の仕掛けが凄かった。場面によって雰囲気や空気が変化する感じも伝わってきた」といったような下級生とは違った視点の感想もあがりました。校長の神山達人先生は、今回の芸術鑑賞会を振り返り、「生徒たちの様子を見て、一流の芸術に触れることの素晴らしさを改めて実感しました。今後もこのような機会をたくさん作っていきたいですね」と嬉しそうに話してくれました。
取材・撮影:学校法人東京農業大学 初等中等教育部(TEL:03-5477-2391)