神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)の遠藤美幸講師による新刊『悼むひと:元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー』が、2023年11月24日(金)に刊行されました。遠藤美幸講師の専門は、イギリス近代史・ビルマ戦史であり、不戦兵士を語り継ぐ会の共同代表などを務める。本著では、著者が戦場体験者から20年以上にわたる聞き取りをとおして綴った、“痛み”と“悼み”が記録されています。
■ 書籍紹介
戦場体験者の証言が浮かび上らせるのは、歴史的事実だけでない。話せないこともあれば、伝えたくても伝わらない真実もある。戦没した仲間への哀惜。「勇ましい」戦後右派への不信...。ビルマ戦研究者であり、戦友会、慰霊祭の世話係でもある著者が、20年以上にわたる聞き取りをとおしてつづった、"痛み"と"悼み"の記録。
「生き延びた元兵士らの言葉とともに戦没兵士の言葉も若者にこそ届けたい。(略)戦争の傷跡はあちこちに残っていて、いまだ癒えていない。私たちは『終わらない戦争』の中に生きている」(本文)。
書 名:『悼むひと:元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー』
著 者:遠藤美幸 講師
発 行:生きのびるブックス
体 裁:四六判並248ページ
価 格:本体 2530円(税込)
発 売:全国書店
発売日:2023年11月24日(金)
ISBN:978-4-910790-15-2 C0095
■ 目 次(一部抜粋)
◆第1章 九八歳の「慶應ボーイ」
◆第2章 初年兵の「ルサンチマン」
◆第3章 永代神楽祭と「謎の研究者」
◆第4章 戦場と母ちゃん
◆第5章 一〇一歳の遺言
◆第6章 ビルマ戦の記憶の継承――元日本兵の慰霊を続ける村
◆第7章 音楽は軍需品なり――朝ドラ「エール」とビルマ戦線
◆第8章 いま、戦争が起きたらどうしますか?
◆第9章 戦没者慰霊祭に響き合う「ポリフォニー」
◆第10章 やすくにの夏
◆第11章 戦友会「女子会」――元兵士と娘たち
◆第12章 「戦場体験」を受け継ぐということ
◆最終章 ――非当事者による「感情の歴史学」
あとがき
■ 著者紹介
遠藤美幸(えんどう・みゆき)
1963年生まれ。イギリス近代史、ビルマ戦史研究者。神田外語大学・埼玉大学兼任講師(歴史学)。不戦兵士を語り継ぐ会(旧・不戦兵士・市民の会)共同代表、日吉台地下壕保存の会運営委員、日本ミャンマー友好協会理事。2002年から元兵士の戦場体験を聴き続けている。著書に『「戦場体験」を受け継ぐということ─ビルマルートの拉孟全滅戦の生存者を尋ね歩いて』(高文研)、『なぜ戦争体験を継承するのか ─ ポスト体験時代の歴史実践』(共著、みずき書林)がある。
■ 参 考
【神田外語大学HP】
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/
【生きのびるブックス 著書紹介】
https://www.ikinobirubooks.co.jp/itamuhito/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人佐野学園(神田外語グループ) グループコミュニケーション部
三上山 雄亮
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