【ニュースレター】横浜発・当社共創スペース「リジェラボ」 活用事例が続々と
~リジェネラティブの発想で社会を「より良い状態」へ 仲間づくりの場創出~
ワークショップやセミナーといった交流イベントも積極的に開催
ヤマハ発動機流“遊びの事業共創” を
4月下旬の夕暮れ時、当社の横浜共創スペース「リジェラボ」では、図解総研の沖山誠さんによる『本を読まずに参加できる読書会』が開かれていました。この日はさまざまな業種・業界から事業開発の担当者やプ
ランナーなど約40人が集まり、リジェネラティブ実践書として話題の「リジェネラティブ・リーダーシップ」(英知出版)の読み解きが行われました。
「ヤマハ発動機は、自然の中で輝くブランドと考えています。この会社の未来を創造していく上で、自然資本との共生は大きなテーマとして欠かせません」と話すのは、この日、パネリストの一人として登壇した
リジェラボの福田晋平マネージャー(当社 共創・新ビジネス開発部)です。その実現に向かって新たな発想や知見、技術を持った人々とつながり合い、ヤマハ発動機流の“遊びの事業共創”を目指しています。
「共創のためのコミュニティは世の中にたくさん存在しますが、当社はリジェネラティブ(環境や社会を改善し、より良い状態にする取り組みの概念)というコンセプトで仲間づくりを進めています」と福田さん。“維持”のニュアンスを持ったサステナブルからさらにもう一歩進め、“地球が喜ぶ”姿を目指したこの考え方には共感も生まれ、リジェラボでの交流を起点とした小さなプロジェクトも動き出しているそうです。
ワークショップスペースやギャラリー、セミナーコーナー等に置かれた什器や家具は、
「生成と再生」をコンセプトに廃材をアップサイクルして活用
「開設してからほぼ毎月、幅広いテーマでワークショップやセミナーなど、さまざまなイベントを実施しています」。そう話すのは、施設の企画・運営を担う鈴木啓文さんです。「これまでのべ300名ほどの皆さんにご参加いただきましたが、その多くは、当社の既存ビジネスではつながることのできない背景をお持ちの方々です。中にはユニークなアイデアを温めながら、そこからの一手に苦労されて、当社の実装力とのつながりを求めて足を運んでくださった事例もあります」と話します。
一方、共創というアプローチは、当社にとって新しい手法というわけではありません。会社が大きなチャレンジに取り組む時、その傍らには常に刺激し合い、また補い合える心強いパートナーの存在がありました。
「古くはトヨタ2000GTの共同開発を起点にした自動車エンジンの事業、また世界初の電動アシスト自転車を開発した時も、製造においては既存の自転車メーカーとの協業の道を選びました。パートナーの皆さんと相互のリソースを活用し合う共創は、イノベーションを生み出し、実装へと結びつける有効な手段という実感を会社の経験値として持っています」と福田さん。
リジェラボが目指すのは、「共感がめぐり、共創が生まれ続ける拠点」。直近ではパートナーの主導によるイベントが開かれるなど、その機能はさらに有機的に広がり始めているようです。
福田マネージャー(右)と、企画・運営を担当する鈴木さん。
開設から約半年が経過して、「単なるつながりから、共感のフェーズへと移る手ごたえも感じている」と声を揃える
■広報担当者より
最近注目の集まる「リジェネラティブ」。比較的新しい概念で、「つまりどういうこと?」と思う方もいるかもしれません。リジェラボでは、当社製ボートのハンドルやプール、輸送用梱包材を再利用したおしゃれなインテリアで、「リジェネラティブ」を体感できる空間をつくっています。また、特設サイト「RePLAY」で、社内の多彩な取り組みも発信中。これからも当社ならではの「リジェネラティブ」のあり方を模索していきます。