HDバンク、9カ月間で5億6240万米ドルの利益を計上 30%の配当と特別配当株プランを提案
収益性を示す指標である、自己資本利益率(ROE)が25.2%、総資産利益率(ROA)は2.1%と、銀行部門において最高水準を維持し、HDバンクの効率的な運営と強固な財務基盤を裏付ける結果を示しています。
2025年9月30日現在、HDバンクの総資産は、年初来で12.1%増の782兆ベトナムドン(297億米ドル)となりました。優先部門と重要な事業活動に焦点を当て、信用成長は22.6%に達しています。また、不良債権比率は1.97%、バーゼルIIに基づく自己資本比率は15%となり、いずれも業界最高水準です。
非金利収入は、収入の多様化とデジタル化により、前年同期比178.6%増の5兆3700億ベトナムドン(2億410万米ドル)と大幅に増加しました。また、デジタルチャネルを介した取引は47%増加し、小売取引全体の94%を占めています。これにより、費用対収益比率は25.7%を記録し、銀行部門では特に低い水準となっています。現在HDバンクは、2000万人を超える顧客にサービスを提供しています。
子会社および関連会社も堅調な業績を上げています。HDセゾンは、1兆1000億ベトナムドン(4180万米ドル)の利益と24.4%のROEを記録し、消費者金融業界トップの地位を維持しました。HD証券は、前年同期比30%増の6140億ベトナムドン(2330万米ドル)の利益を上げ、Vikki銀行は、取引開始から7カ月で黒字化を達成、130万人を超える新規顧客を獲得するとともに、革新的な次世代体験型支店「Vikkiカフェ」モデルを開始しました。
HDバンクは、2025年の総配当および特別配当株として、25%の株式配当および5%の特別配当株を含む、30%を分配することについて株主の承認を求め、高水準で安定した株主還元への取り組みを改めて示しました。
またHDバンクは、改正政令第69号に従い、外国人株式保有制限を49%に引き上げ、国際投資家の誘致と、株式の流動性の向上を図っています。
ロンドン証券取引所は、ベトナムのトー・ラム書記長の英国公式訪問中に、HDバンクとの間で、上場の可能性、国際的な資本動員およびグローバル投資家へのアクセスを促進するための覚書について協議しました。
