北九州響灘洋上ウインドファーム向け海底ケーブル工事を完工
~国内洋上風力商用案件3例目の海底ケーブル供給・施工を達成~
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は北九州響灘洋上ウインドファーム向けの海底ケーブルシステムの設計・製造・布設据付工事を担いました。■背景
北九州響灘洋上ウインドファームは、福岡県北九州市沖の響灘海域に位置し、出力9.6MWの発電機を備えた風車25基で構成される、最大出力220MW、事業面積約2,700haを有する国内最大の洋上風力発電所(完成時点)です。良好な風況という立地特性を生かすべく整備が進められてきた本発電所は、地域に根差した新たなエネルギーインフラとして重要な役割を担っています。
本事業は、ひびきウインドエナジー株式会社を事業主体として建設・運営され、洋上工事は五洋建設株式会社および日鉄エンジニアリング株式会社の特定建設共同企業体(JV)が担当しました。当社は、本JVの下、洋上風車で発電された電力を確実に陸上の送配電網へ送るため、風車間および風車から陸上設備に至る海底ケーブルシステムの設計・製造・布設据付工事を一括して担いました。
本発電所は、設備規模および発電能力の両面において国内の洋上風力発電を牽引するプロジェクトであり、安定的な再生可能エネルギーの供給を通じて、脱炭素社会の実現に貢献することが期待されています。
■内容
本発電所における海底ケーブルは、ジャケット式風車基礎に設置されたJ-tube(管路)を通じて基礎内部へ引き込まれ、風車内設備および陸上の送電網(あるいは、送電線)と接続される、洋上風力発電所の安定運用を支える重要な設備です。
国内洋上風力発電事業としては最高電圧となる66kV海底ケーブルについて、当社は国内初適用となった石狩湾新港洋上風力発電所に続く2例目として、本事業に対応しました。当社は、福島浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業や入善洋上風力発電事業、石狩湾新港洋上風力発電所建設など、多くのプロジェクトを通じて培ってきた海底ケーブル技術に関する知見・ノウハウを生かし、本案件では鉛被などの金属管を使用しない新構造の海底ケーブルを適用しました。また、施工計画の立案から現地施工までを一体的に進め、工事を遂行しました。
その結果、総延長約59kmにおよぶ海底ケーブル布設工事を無事故・無災害で完工し、本発電所の計画どおりの商業運転開始に貢献しました。なお海底ケーブル布設工事において、当社が関わった洋上風力発電所商用案件は本件で3例目となり(注)、国内においても有数の施工実績を有しています。
なお、当社は本プロジェクト向けに古河電工メタルケーブル株式会社と新規開発した66kV EPRケーブル(エチレンプロピレンゴム絶縁ケーブル)を加工した両端端末付き66kV EPRケーブルを納入しました。この製品は洋上の基礎構造物と風車間を電気的につなぐ重要な役割を果たします。EPRケーブルの優れた可とう性と端末付き構造により、限られた風車内スペースでの配線および接続が可能となり、洋上での工期短縮にも寄与するもので、今後も導入拡大が見込める技術です。
今後も当社は、海底ケーブルメーカーのトップランナーとして、再生可能エネルギー電源の導入拡大と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
プロジェクト概要
| 発電所名 | 北九州響灘洋上ウインドファーム 「愛称:Wind KitaQ 25(ウインド キタキュウ ニジュウゴ)」 |
| 事業会社名 | ひびきウインドエナジー株式会社 |
| 発電設備設置場所 | 福岡県北九州市若松区沖(響灘) |
| 設備容量 | 9.6MWx25基(設備容量220MW) |
| 世帯換算数 | 約170,000世帯 |
| CO2削減量 | 約270,000t-CO2/年 |
| 売電先 | 九州電力送配電株式会社 |
| 商用運転開始 | 2026年3月2日 |
| 売電期間 | 20年間 |
北九州響灘洋上ウインドファーム 施工状況
1例目:入善洋上風力発電所向け海底ケーブルを納入
https://www.furukawaelectric.com/release/2023/ene_20231130.html
2例目:石狩湾新港洋上風力発電事業(本年1月商業運転開始)へ海底ケーブルシステムを納入
https://www.furukawaelectric.com/release/2024/ene_20240209.html
■古河電工グループについて
当社グループは、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、情報通信、エネルギーなどのインフラ、自動車およびエレクトロニクスなどの分野において多岐にわたる事業を展開しています。パーパス「『つづく』をつくり、世界を明るくする。」のもと、光通信の高度化やカーボンニュートラルへの対応、モビリティの進化など社会課題の解決に挑み、次世代インフラの構築と発展に寄与しています。
https://www.furukawaelectric.com/
