「お支度スペース」と「落ち着く居場所」を備えた住まいを提案 ~インクルーシブデザインの考え方を取り入れたリノベーションマンション3室が竣工~
■インクルーシブデザインとは
インクルーシブデザインとは、「できるだけ多くの人に合わせる設計」ではなく、これまで見過ごされがちだった一人ひとりの困難や違和感に目を向け、その声から環境やサービスを見直していく考え方です。
本取り組みでは特に、近年社会的な理解が進む発達特性のある子どもやその家族の日常に見られる困りごとや感覚特性を起点に検討を深めることで、従来の住まいでは顕在化しにくかった課題を可視化しています。こうしたアプローチから生まれた設計は、できるだけ多くの人にとっての使いやすさだけではなく、特定の人でも快適性や安心感の向上へとつながる点に特徴があります。
■取り組み内容 「困りごと」を起点とした住まいづくり
本取り組みでは、インクルーシブデザインを専門とするデザインスタジオCULUMUと連携し、発達特性のある子どもとその家族の日常生活における困りごとに目を向け、結果的に「誰にとっても自然で使いやすい空間・より多くの人が心からくつろげる環境」につながることを目指しました。
まず、英国規格協会(BSI)が2022年に発行した「ニューロダイバーシティ(多様な神経のあり方)」などの文献調査に加え、有識者へのヒアリングや当事者参加型のワークショップを通じて、日常生活における困りごとを抽出するとともに、その背景にある要因を整理しました。その結果、感覚特性と住環境のミスマッチにより困りごとが生じていることが明らかになりました。
次に、これらの声を「お困りごとマップ」として整理・可視化し、再度ワークショップを実施することで課題の構造を把握しました。さらに、単なる課題の解消にとどまらず、「より楽しく、心地よく過ごせる住まい」にするためアイデアを検討し、得られた知見を設備・間取り・素材・居場所づくりといった空間構成要素へと落とし込み、実際にリノベーションマンションの設計に反映しました。
■空間の特長 日常の行動と感覚に寄り添う設計
今回竣工した住戸では、日々の生活動作や感覚特性に目を向け、以下のような設計を取り入れています。
- 予定や持ち物を視覚的に整理することで、予測できない事態への不安を軽減する「お支度スペース」
- 気持ちが高ぶった時・自分の世界に没頭したい時に過ごせる「落ち着く居場所(カームダウンスペース)」
- 光や音などの刺激に敏感な特性に配慮した空間設計
- 転倒や衝突のリスクを軽減するデザイン・素材選定
<竣工住戸(2026年4月~5月に竣工)>
- 『イニシア練馬ブライトステージ』 ※本住戸は販売済みです。
- 『シーズガーデン戸越公園』
- 『ボヌール千石』
https://www.cigr.co.jp/pj/chuko/detail/?p=MCY005101&frm=input
■今後の展開
本取り組みで得られた知見は、リノベーションマンションの商品企画をはじめとして、当社のさまざまな事業への展開を検討しています。今後も、多様な生活特性に応える空間づくりを通じて、暮らしの中にある不便や負担に寄り添いながら、新たな価値提供を目指してまいります。
心と体が安らぐ心地よい安心感と、時を重ねるほど自分らしさが深まる暮らしを提供し、「ここに住んでよかった」という確信を届けてまいります。
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、収益不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を中心に展開しています。社会の変化とともに人びとの暮らしや価値観が多様化する中で、私たち自身も進化を重ね、都市の暮らしをプロデュースする企業へと歩みを進めています。
私たちは、ミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。⼀歩先の発想で、⼀歩先の価値を。』 の実現に向けて全ての経営活動において共通価値の創造を実践していきます。これからも、期待を超える安心や喜びをもたらす価値を追求し、商品・サービスの提供を通じて社会課題を解決するため、お客さま、社会と共により多くの「Next GOOD」を創り出し、“新しいあたりまえ”へと育ててまいります。
