東京医科大学が、長期滞在型臨床実習(LIC)の充実に向け、2026年夏 新潟県南魚沼市にサテライトオフィスを設置 ~広域連携型LICのコンソーシアム構想に向け、6月19日シンポジウムを開催~

東京医科大学

東京医科大学(学長:宮澤 啓介/東京都新宿区)は、地域医療を担う医師の育成強化を目的に、医学部生の長期滞在型臨床実習(Longitudinal Integrated Clerkship、以下LIC)における学生の支援とプログラムの充実に向け、2026年夏、南魚沼市民病院(病院長:外山千也/新潟県南魚沼市)内に「東京医科大学・南魚沼サテライトオフィス」を設置します。  従来の短期間ローテーション型実習では、診療経験が断片化し、総合的な診療能力の習得に課題がありました。一方、3か月間にわたり診療チームの一員として関与するLICは、領域横断的かつ継続的な診療経験を可能とし、国際的にも有効性が示されています。また、都市部大学では地域医療機関との連携不足という構造的課題がありました。  東京医科大学では、2025年度より新潟県内9病院の協力を得てLICを実施しています。実際にLICに参加した非地域枠の学生が実習先を臨床研修先に選ぶ好事例も生まれており、地域への心理的帰属意識の醸成による、将来的な地域医療の活性化が期待できます。  また、今後、LICインフラの全国展開を視野に、都心の私立医科大学と地域医療機関、行政が連携し、「広域連携型LIC」を推進するコンソーシアム事業を展開します。これによりLIC実施病院の整備とLICプログラムを用意し、持続可能な医学教育モデルの構築を目指します。  なお、今後に向け、学生の成長物語を主軸とした「広域連携型LICシンポジウム」を2026年6月19日(金)に開催いたします。 ■ 「広域連携型LICシンポジウム ~新潟での成長物語~」開催概要 開催日:2026年6月19日(金) 17:00~18:45 会 場:東京医科大学病院 教育研究棟3階大教室 内 容:LIC参加学生3名による実習報告をはじめ、アドバイザリーボードの先生方や学生・教職員によるパネルディスカッション、今後のコンソーシアム構想展開など *プログラム詳細は、HPをご確認ください。 https://www.tokyo-med.ac.jp/news/2026/0605_155000003945.html *学内限定のイベントですが、報道関係者の方は事前の申請によりご参加可能です。  当日取材をご希望の方は6月18日(木)17:00までにご連絡ください。  (法人企画部広報・社会連携推進室 d-koho@tokyo-med.ac.jp) 【参考】東京医科大学におけるLICの成果  東京医科大学では、2025年4月に新潟県と医師育成に関する連携協定を締結し、2025年度より新潟県福祉保健部の調整のもと、新潟県内9病院の協力を得てLICを実施しており、様々な成果が出ています。 <LIC実施状況の詳細> 受入期間人数受入病院令和7年4~6月  6年生 4名・JA新潟厚生連 村上総合病院(※) ・ JA新潟厚生連 柏崎総合医療センター ・ JA新潟厚生連 糸魚川総合病院 ・JA新潟厚生連 佐渡総合病院令和8年2~4月5・6年生  9名・新潟県立 坂町病院 ・新潟県立 十日町病院 ・南魚沼市立 南魚沼市民病院(サテライトオフィス設置) ・魚沼市立 小出病院 ・佐渡市立 両津病院 ・JA新潟厚生連 村上総合病院 ・JA新潟厚生連 柏崎総合医療センター ・JA新潟厚生連 糸魚川総合病院 ・JA新潟厚生連 佐渡総合病院 <LICによる学生の成長> 実践的な診療能力の修得 ~「全身を診れないと医者としてカッコ悪い」という実感 外来での初診対応や病棟における主治医に近い役割を担うことで、3か月間の実習終了時には「臨床研修医の中間レベル」に相当する診療能力に到達していることが客観的に示されています。 プロフェショナリズムの早期醸成 ~「もはや病院のスタッフと化している」との評価 多職種との密接な連携を通じて、医療人としての自覚と責任感が早期に形成されています。実習先病院からも、学生がチームに溶け込み、現場の刺激になっているとの評価を得ています。 地域定着への寄与 ~学生自身の卒業後の人生が変わるきっかけにも 参加した学生(非地域枠)から、実習先病院である病院を自らの臨床研修先に選択するという好事例(※)も生まれており、医師偏在対策としての実効性が示唆されています。大学病院中心の固定観念が形成される前に、地域医療に主体的に参加する「早期の成功体験」こそが、将来のキャリア選択における具体的な行動変容を促す鍵となります。 *参考記事:医学科第6学年で「長期滞在型臨床実習 (LIC)」を導入 https://www.tokyo-med.ac.jp/med/lic.html ■ 東京医科大学・南魚沼サテライトオフィスの概要 ・設置場所:南魚沼市民病院 ゆきぐに健友館AI内(新潟県南魚沼市六⽇町2643番地1)  https://minamiuonumahp.jp/yukigunikenyukanai/about/  *ゆきぐに健友館AI(あい)は、AIを活用した健診施設として地域の医師不足を補い、雪国地域住民の健康を支える医療・健診施設です。 ・設置時期:2026年夏(予定) ・体  制:事務担当職員、医師 ・業務内容:LICの学生支援、受入病院との実習内容等の調整 ほか ■ コンソーシアム構想の概要  今後、LICインフラの全国展開に向け、南魚沼市民病院に設置するサテライトオフィスをハブとして、単一大学による取組にとどまらず、複数の大学・地域・医療機関が参画する「広域連携型LIC」を支えるコンソーシアム(Cross-Regional Alliance for Longitudinal Integrated Clerkships (CRALIC) in Niigata)を構築します。 <主な特徴> 1. 広域連携型LICコンソーシアムによる「LIC共有プラットフォームの全国展開」  自校の枠を越え、他大学も活用可能な「LIC共有プラットフォーム」を構築し、行政、地域病院群(新潟県約10数病院、全国約10病院)、および本学を含む複数の大学群が参画するコンソーシアムを設立します。  各大学のカリキュラムを統合管理し、学生配置の最適化を図ることで、特定の大学に限らない持続可能な運用体制を確立します。これにより、実習リソースが不足する都心部私立大学をはじめ、全国の大学がLICを安定的に実施できる教育基盤を社会へ提供します。 2.「地域医療のための総合的な診療能力」を修得するための標準プログラム開発  単なる診療参加体験に留まらず、質の高い「地域医療のための総合的な診療能力」の修得を明確な到達目標とします。その実現に向け、離島・地域医療を支える北米式の臨床研修教育で著名な沖縄県立中部病院の教育ノウハウを導入します。  コンソーシアム全体で「LIC標準プログラム」を共同開発し、指導医向けのFD(教育力向上支援)の実施や教育動画の作成を通じて、各実施病院への周知と教育水準の平準化を図ります。さらに同病院の知見を活用して、学修成果を可視化する3つの評価スケール(「総合的診療能力評価スケール」、「総合的診療のための多職種連携能力スケール」および「地域包括ケア実践力評価スケール」)を策定し、教育効果を科学的に検証します。 <期待される成果> 1. 総合的診療能力の修得と地域包括医療の実践的理解 コモンディジーズに対する診断からマネジメントまでを、指導医の下で適切に実施できる能力、および多職種連携・地域包括ケアの実践力を有する卒業生の輩出。 2. 大学完結型の医学教育から地域完結型の医学教育へ 全国の大学がLICを円滑かつ高品質に実施できる共通基盤の確立。 3. 地域医療の持続可能性への貢献 地域への心理的帰属意識の醸成による、将来的な地域医療の活性化。 ■ 関連プレスリリース 東京医科大学が新潟県と医師育成に関する連携協定を締結 ~自治体と初めて人材育成に関連した連携協定を締結~ https://www.tokyo-med.ac.jp/news/2025/0502_140000003648.html 東京医科大学が医学科で「長期滞在型臨床実習(LIC)」を大都市圏にある大学で初めて導入 ~6年次に12週間の長期滞在で臨床研修医とほぼ同レベルの診療を体験~ https://www.u-presscenter.jp/article/6665 東京医科大学と沖縄県立中部病院が包括連携協定を締結 ~臨床研修の名門・沖縄県立中部病院と医科大学が初の包括連携協定~ https://www.tokyo-med.ac.jp/news/2025/0217_140000003591.html 〇取材に関するお問い合わせ先 学校法人東京医科大学 企画部 広報・社会連携推進室 TEL:03-3351-6141(代表) E-mail:d-koho@tokyo-med.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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