ネットワンシステムズ、クラウド間の仕様差を吸収するマルチクラウド・オーケストレーションを実現し、クラウドの戦略的活用を加速するサービスを提供開始

ネットワンシステムズ株式会社

~アプリケーションと構成インフラをカタログ化し、複数クラウドへ簡単・迅速に展開。マルチクラウドの利用状況をポータルで一元管理してガバナンスを強化~

 ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:吉野 孝行、以下 ネットワンシステムズ)は、クラウド間の仕様差を吸収するアプリケーション視点のマルチクラウド・オーケストレーションによって業務に適合する形でクラウド環境を再構成し、クラウドの戦略的活用を加速する「クラウドブローカリングサービス」を本日より提供開始します。主な販売対象は、大規模企業、官公庁・自治体、サービス事業者です。目標売上は3年間で7億円です。  近年、ビジネスの迅速性・コスト抑制の観点からパブリッククラウドの利用が拡大しています。しかし、企業・組織の中で、どの部門がどのクラウドをどれだけ使っているのかを把握できていないケースが多く、セキュリティを含めたガバナンス上の課題を抱えています。さらに、アプリケーションの迅速な展開が求められている中で、コーディングやインフラ構成が各クラウドの仕様に影響されることや、実際の処理性能や稼働コストがクラウドへの展開前には分からないという課題があります。  これらの課題に対して本サービスは、利用するアプリケーションの視点で、利用するクラウド環境を、プライベートクラウドや複数のパブリッククラウド(IaaS)を跨って全社で一元管理可能にしてセキュリティやガバナンスを強化します。さらに、アプリケーションとそのインフラ構成をカタログ形式にカプセル化することでクラウド間の仕様の差を吸収し、コードやインフラ構成を修正することなく簡単・迅速にコスト・性能の面で最適なクラウド環境へ展開可能にします。 ※ 概要図は以下のURLをご参照ください。 http://www.netone.co.jp/news/release/20151217_01.html  さらにハイブリッドクラウド環境では、セキュリティやデータ保全の観点で、各クラウド間を接続するネットワークも非常に重要になります。これに対してネットワンシステムズは、高度なネットワーク技術でマルチベンダ製品・サービスを組み合わせることで、最適なクラウド間接続を実現します。本年10月には、その一要素として、セキュリティの担保やアプリケーション単位での通信品質が保証可能で、マルチクラウド環境の接続に最適なSD-WAN(Software-Defined WAN)サービスを提供開始しています。  ネットワンシステムズは、最先端で利便性の高いプライベートクラウド基盤の構築を支援するとともに、この「クラウドブローカリングサービス」を併せて提供し、さらに各クラウド間のネットワークも最適化することによって、セキュリティ・ガバナンス・通信品質も担保したハイブリッドクラウド環境におけるお客様の戦略的なクラウド利活用の実現を強く支援します。  なお、本サービスは、CliQr(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Gaurav Manglik)のアプリケーション定義型クラウド管理プラットフォーム「CliQr CloudCenter」を活用しています。 ■ サービスの主な機能 1)アプリケーションとインフラ構成をカタログ化  本サービスの核となる機能で、アプリケーションとインフラ構成(Webサーバ/アプリケーションサーバ/データベースサーバ/ロードバランサ/ファイアウォール等)を融合した情報をカタログ形式にカプセル化します。これによって、各クラウドの仕様差の吸収と一元管理を実現します。  このカタログは、GUI上でインフラ要素をドラッグ&ドロップする直観的な操作で簡単に作成可能です。そして、最適な構成をテンプレート化することでナレッジの蓄積が可能になり、アプリケーションの開発・展開速度が大幅に向上します。さらに、ネットワンシステムズがノウハウを活かして作成した高可用性構成やセキュリティ強化構成などのカタログテンプレートも提供することで、一層利便性を向上します。 2)クラウド間の性能・コストを比較  作成したカタログを活用して、複数のクラウド間でアプリケーションの処理性能やインフラ稼働コストを比較する機能です。これによって、利用目的に最適なクラウドを客観的に判断できます。  稼働コストは、各クラウドサービスのAPI経由で最新の価格を反映して計測します。処理性能の計測では、シミュレーションではなく実際のクラウド環境に展開して算出し、N-tierアプリケーションでは1秒あたりで処理できるリクエスト数で計測します。これによって、最適なインスタンスサイズも検討することができます。 3)クラウド間の仕様の違いを吸収  カタログ化によって各クラウドの仕様の差分を吸収し、コードやインフラ構成の修正無くアプリケーションを各クラウド上に自動展開可能です。これによって、性能や価格を比較した上で、最適なクラウドに仕様の差を意識することなくアプリケーションを簡単・迅速に展開できます。  この機能は、クラウドの固有仕様やふるまいを調整する「CloudCenter Orchestrator」をクラウド上で稼働させ、そこにカタログを展開することで実現しています。 4)マルチクラウドの利用状況を一元管理してガバナンス強化  アプリケーションが稼働しているクラウド環境について、利用クラウド/リソース利用状況/利用者などの情報を、単一の画面で一元的に管理可能です。さらに、利用部門ごとにテナントを分け、役割に基づいた権限やコスト割り当ての設定が可能です。  また、複数のクラウドをまとめたポリシー設定が可能で、閾値に基づいたアラート設定や、リソース利用状況や特定タイミングでの自動スケール設定、そして、アプリやクラウドごとに“テスト・開発・商用”などのライフサイクル別のタグが設定可能で、管理・運用を単純化・自動化します。  本サービスはまず「Amazon Web Services」と「VMware vCloud Air」に対応し、今後利用可能なクラウド環境を増やします。また、今後プライベートクラウドのオーケストレーションツールとして「VMware vCenter」や「OpenStack」に対応するとともに、「Cisco ACI」や「VMware NSX」などのSDN製品とも連携することで、アプリケーション・インフラ・ネットワークを連携させたプロビジョニングも実現します。 ■ 価格 〈エントリープラン〉 -仮想マシンの最大同時稼働数:10台~ -初期費用:298,000円 -月額費用:39,800円~ 〈スタンダードプラン〉 -仮想マシンの最大同時稼働数:100台~ -初期費用:298,000円 -月額費用:378,100円~ 〈エンタープライズプラン〉 -仮想マシンの最大同時稼働数:1,000台~ -初期費用:298,000円 -月額費用:3,582,000円~ ※ いずれも税抜価格、契約期間は年単位、展開先のクラウド環境はお客様ご手配 ■ 操作画面 (管理画面、カタログ作成画面、性能・価格比較画面) ※ 各操作画面は以下のURLをご参照ください。 http://www.netone.co.jp/news/release/20151217_01.html ■ CliQrからのコメント  CliQr CEO・共同創業者のGaurav Manglik様から以下のコメントを頂いております。  「ネットワーク技術に長けており、高品質なプライベートクラウド基盤と最適なクラウド間ネットワークを構築するネットワンシステムズだからこそ、『CliQr CloudCenter』によるマルチクラウド・オーケストレーションの価値を最大限に生かすことができます。ネットワンシステムズは『CliQr CloudCenter』による最先端の特徴を活用し、日本のお客様に価値あるサービスを提供できると考えています。」 <CliQrについて> CliQrはアプリケーション定義型のクラウド管理プラットフォームを提供するリーディング企業です。ライフサイクル全てを管理可能にする単一で直感的操作が可能なソリューションによって、多くのアプリケーション/ユーザー/クラウドを移行・管理可能とし、ビジネスを簡単かつ効率的にします。CliQrのアプリケーション定義技術は、アプリケーションをハイブリッドクラウド環境の複雑さから分離し、新規・既存のアプリケーションを物理・仮想・クラウド環境間でセキュアに移行・管理します。CliQrの特許取得済・申請中の技術によってグローバルパートナーは、ヘルスケア・製造・技術の数多くの主要企業のアプリケーションライフサイクルを、プライベートクラウド・パブリッククラウド環境を構成する15以上の異なるデータセンターで管理支援しています。 詳細は http://www.cliqr.com をご覧ください。 <ネットワンシステムズ株式会社について> ネットワンシステムズ株式会社は、お客様の情報インフラを最適化することで戦略的な情報活用を促進し、ご導入頂くお客様の先のお客様への貢献も見据えて支援する企業です。そのために、常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、実際に自社内で実践することで利活用のノウハウも併せてお届けしています。 (設立:1988年2月、売上高:1,431億73百万円〔2015年3月期連結〕) 詳細は www.netone.co.jpをご覧ください。 ※ 記載されている社名や製品名は、各社の商標または登録商標です <本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先> ネットワンシステムズ株式会社 広報・IR室:西田武史 Tel:03-6256-0616 / E-mail:media@netone.co.jp

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