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近畿大学薬学部は、平成28年(2016年)10月27日(木)から10月30日(日)までの4日間、東大阪キャンパスにて、「革新的がん治療法開発をめざしたゲノム研究」に関する国際シンポジウムを開催する。
【本件のポイント】
●文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の一環として、国内外のがん治療に関する研究者が集結し、最新の研究成果を発表
●高校生には、薬学実験体験やミニ講義などの特別プログラムを通じて、創薬研究への興味・関心を深めるとともに、海外研究者との交流の場を提供する
●学生、大学院生は研究成果を英語で発表し、プレゼンテーション能力を身につける
【本件の概要】
近畿大学薬学部では、文部科学省「平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択された「増殖シグナルを標的とした革新的がん治療法開発をめざした統合的ゲノム研究に関する医薬連携基盤形成」において最先端のがん研究を行っている。
このたび、同大の教員・大学院生・大学生に加え、国内外のがん研究者を招いて国際シンポジウムを行い、薬学部創薬科学科が研究している「がんの仕組みの解明」や、「がん治療に直結する研究」の成果を発表する。また、ゲストスピーカーによる特別講演に加え、大学院生や大学生、若手教員による英語での研究発表を行う。
また、10月29日(土)には、理系離れが危惧される中、多くの高校生に薬学研究の楽しさを知ってもらうために「高校生向け特別プログラム」も実施する。
■開催期間: 平成28年(2016年)10月27日(木)15:00~10月30日(日)12:30
■会 場: 近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール 大ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■対 象: 一般の方参加可能(要事前申込、資料代2,000円)
※総来場者数250人程度を見込んでいます。
■申込締切: 10月15日(土)
※高校生向け特別プログラムは定員に達したため申込受付終了
■申込・お問合せ: 近畿大学薬学部事務部 TEL(06)4307-3058
【私立大学戦略的研究基盤形成支援事業について】
平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業として、薬学部創薬科学科長 教授 杉浦 麗子が研究代表を務める「増殖シグナルを標的とした革新的がん治療法開発をめざした統合的ゲノム研究に関する医薬連携基盤形成」が採択された。ゲノム解析で、遺伝子ノックアウト動物(特定の遺伝子を破壊し、人工的に遺伝子欠損状態にした動物)を用いた「がん治療法開発」やゲノム創薬の手法を用いた医薬品(抗がん剤)の開発、臨床がん患者のゲノム解析によるがんの早期診断マーカーの開発などを行っている。
【講演者プロフィール】
マギル大学(カナダ) 教授 Michel L. Tremblay
10月27日(木)15:10~16:00
特別講演「Applying protein tyrosine phosphatase inhibitors in cancer therapeutics
(がん治療におけるチロシンホスファターゼ阻害薬の適応)」
学 位: 博士
研究テーマ: タンパク質チロシンホスファターゼファミリーの因子の機能および制御機能の分析
著 書: Michel L, Tremblay(平成 21 年)『The PTP family photo album.』 他
論 文: Michel L, Tremblay(平成28年)「PTP1B Deficiency Enables the Ability of a High-Fat Diet to Drive the Invasive Character of PTEN-Deficient Prostate Cancers.」 他
慶應義塾大学 先端医科学研究所 教授 佐谷 秀行
10月29日(土)17:20~18:10
特別講演「Cancer heterogeneity and plasticity based on cancer stem cell biology
(がん幹細胞生物学に基づいたがんの不均一性と可塑性)」
学 位: 医学博士
専門分野 : 遺伝子制御
研究テーマ: 最小限必要な遺伝子操作によりマウス腫瘍モデルを確立
著 書: 佐谷 秀行(平成26年)『Prof.佐谷のバイオ論文はこう書く』学研プラス 他
論 文: 著者(平成27年)「がん幹細胞と酸化ストレス(特集 がん幹細胞:新しい医療を求めて)」
▼本件に関する問い合わせ先
近畿大学 広報部
TEL: 06-4307-3007
FAX: 06-6727-5288
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/