乃村工藝社NOMLAB「菊MR」×菊のまち二本松市「千輪咲」がコラボレーション/花鳥風月をリアルに体感するMixed Reality(複合現実)体験会の映像を公開
~日本の伝統園芸技術と先端テクノロジーの融合による地域活性化~
株式会社乃村工藝社(以下 乃村工藝社)のデジタルコミュニケーション領域を開発する専門組織「Nomura Open Innovation LAB」[以下NOMLAB(通称:ノムラボ)]は、現実と仮想空間を融合した複合現実(Mixed Reality、以下MR)展示の実用例第一弾となる"菊MR"体験会を開催し、その様子を動画で公開しました。http://www.nomlab.jp/jp/projects/detail/15
■千輪咲×菊MRコラボイベント
を進めています。その一環としてプロジェクトサポーターの乃村工藝社が企画・デザイン・制作で『DESIGNART TOKYO 2018』に、二本松市の伝統技芸の結集である、一本の茎から数百の菊花を咲かせる園芸菊、「千輪咲~ひとつながりの驚異~」を出品。つぼみから満開に向かう巨大な園芸菊を使用した展示作品「千輪咲」と、「菊MR」でバーチャルな3Dホログラムの“花鳥風月”をご鑑賞いただきました。
■"菊MR"とは
<MR(Mixed Reality)とMicrosoft HoloLens>
MRは日本語で複合現実と呼ばれ、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術です。Microsoft HoloLensは透明なレンズに仮想現実を表示することができるMRデバイスです。
■地域活性化とテクノロジー
千輪咲は二本松で古くから行われてきた伝統的な園芸菊作品です。
NOMLABではこうした地域独自の魅力ある素材に新しい技術で彩りを加え、より違った楽しみを演出する活動を今後も継続し、テクノロジーによる日本の地域活性化に貢献します。
■NOMLABの今後のMR開発
展示施設や商業施設でのMR体験の常設での導入に向けて研究開発を進めてまいります。今後はMagic Leapなどのより軽量で視野角の広い次世代デバイスでの開発も視野に入れて開発を加速します。また、社外のクリエイターやアーティストをコラボレーションパートナーに迎え、より感性に訴えかける質の高いMR体験の実現を目指します。
■菊に込められた126年前の創業者への思い
乃村工藝社の創業者・乃村泰資(たいすけ)は大衆娯楽興業で「菊人形の段返し」などの革新的で斬新な演出を行い、菊人形で歌舞伎の一場面などを再現。それは大変美しく、当時の大衆を魅了しました。それから126年、乃村工藝社は日本を代表するディスプレイ企業となりました。2017年、創業者の思いを踏襲し菊を現代の革新的な手法を使い、美しく演出したいという思いから「菊MR」を開発。2018年、菊人形展の開催地である菊のまち二本松市とのコラボレーションが実現しました。
<菊のまち二本松ブランディングプロジェクトについて>
[菊のまち二本松]千輪咲
福島県二本松市では、かねてより菊人形や千輪咲等の高い技術による「魅せる」菊づくりが行なわれてきました。より広く多様なシーンで、空間の彩りに菊を活用していただきたいと考え、本プロジェクトを立ち上げることとしました。
http://senrinzaki.jp/
【NOMLAB】
http://www.nomlab.jp/