三井デザインテック、産学共同プロジェクトとして 「Activity Based Working(ABW)に関する調査研究」を発表
ー仕事に合わせて最適なオフィス環境を選択することでパフォーマンスは向上
ー単純フリーアドレスはストレス等によりパフォーマンス低下を招く
三井デザインテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷忠彦)は、心理学者でワーク・エンゲイジメント※の専門家である北里大学 一般教育部 島津明人 教授、日本のクリエイティビティ研究の第一人者である東京大学大学院 経済学研究科 稲水伸行 准教授と共に、産学共同研究として「Activity Based Working(ABW)に関する調査研究」を行いました。三井デザインテックでは、今回の調査結果を今後のワークスタイルコンサルティング及びワークプレイス提案に活用していきます。<調査結果トピックス>
・オフィス内で仕事に合わせて働く場所を選択できるABW型のレイアウトは「ワーク・エンゲイジメント」や「個人のパフォーマンス」などプラスの影響を及ぼしている
・単純なフリーアドレスは、オフィス内で仕事内容に応じて適切な場所を選べないことに加えて自席が固定されていない為、ストレスが高まり固定席よりも仕事をする上でマイナスの影響が生じる
■Activity Based Workig(ABW)とは
■調査対象
<調査で用いた4つのレイアウト分類>
■固定席
■単純フリーアドレス
・席を選んで仕事をすることが可能であり、デスクは全て同じ形状
(島型対向式レイアウトにおけるフリーアドレス)
■固定席型ABW
・固定席が割り当てられているが、自席以外でも
自分の仕事に適した場所を多様なスペースから選んで仕事が可能
■ABW
・席の割り当ては無く、多様なスペースから自分の仕事に適した場所を選んで仕事が可能
<調査研究結果>
「ワーク・エンゲイジメント(図1)」「個人のパフォーマンス(図2)」「クリエイティビティ(図3)」の調査項目において、ABWと固定席型ABWは高い数値を示したことから、働く場所を選択できるオフィス環境は仕事のパフォーマンス向上に寄与していることがわかりました。
(図2)レイアウトと個人のパフォーマンスの関係
さらに、精神的なストレスがかかった際にも、ABWでは自由に負担を軽減できる環境を選択することができるため、仕事にネガティブな影響が生じにくい、という研究結果も出ています。
■単純フリーアドレスは固定席よりも仕事にマイナスの効果を及ぼしやすい
※ワーク・エンゲイジメント…仕事に対する“熱意・没頭・活力”の状態を指す。ワーカーの心の健康度を示す概念の1つ
■調査概要
調査期間:2018年7月6~13日 回答者総数:3,000件
対象:東京23区内事業所規模100名以上のオフィスに勤める25-55歳の男女(会社役員・会社員
◆「Activity Based Working(ABW)に関する調査研究」監修者プロフィール
大川 貴史
三井デザインテック株式会社
空間に係わるマーケティング・プロモーション・コンサルティングのマネジメントの責任者
また企業の働き方コンサルティングや、ワークプレイスコンサルティングを担当。
〔刊行媒体、情報発信〕
・Offiche (三井デザインテック発刊 年2回):オフィスワーカー向けタブロイド紙
・オフィストレンドレポート:オフィス、働き方トレンド情報発信
・Office Worker’s Data Book 1~3:オフィスワーカー調査レポート
・企業経営者調査2016・2018:経営者層へのオフィスに関する意識調査
◆三井デザインテック株式会社とは
三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル(内外装・設備・間取り)の創造を手がけ、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。
最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。http://www.mitsui-designtec.co.jp/