コンテナラウンドユースの開始と、「総合効率化計画」認定について
~CO2排出量約287.2トンと年間12,789時間のコンテナ輸送時間の削減を見込む~
マース ジャパン リミテッド(本社:東京都港区、社長:シュミット・カプーア 以下、マース ジャパン)は、製品の輸入用コンテナを効率的に輸送するコンテナラウンドユース(以下、CRU)の取り組みを、他企業と協力し2019年11月1日より開始しました。この取り組みである「海上コンテナ保管置場(インランドデポ)の活用による空コンテナ輸送の削減に伴う輸送効率化」は、「物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)」に基づき国土交通省ならびに経済産業省より「総合効率化計画」として2月6日に認定を受けました。マース ジャパンが「総合効率化計画」の認定を受けるのは初となります。CRUとは、輸出入にコンテナを利用する企業が協力し、輸送を効率化する取組みです。これまでマース ジャパンは、製品の入ったコンテナを港から製造・物流拠点に輸送し、空の状態となったコンテナを港まで輸送して返却していました。これに対し、茨城県坂東市に位置するマース ジャパンの拠点へ輸送した後の空のコンテナを、コンテナ一時保管拠点(以下、インランドデポ)に返却し、その後、近隣に位置する協力企業の製造拠点を経由して輸出製品を積んで港へ向かう取り組みです。これにより、マース ジャパンは遠方の港まで空となったコンテナを返却する必要がなくなり、協力企業は輸出に使用する空コンテナを港からではなく近隣のインランドデポで引取ることが可能になります。
総合効率化計画は、コンテナ輸送を行う青伸産業運輸株式会社を代表者として、日野自動車株式会社、大東港運株式会社とマース ジャパンの4社で申請を行い、認定を受けました。効果としては年間12,789時間のコンテナ輸送時間、287.2トンのCO2排出量の削減を見込んでいます。
昨今、トラックドライバーの拘束、待機時間の短縮が社会的課題となっています。特に東京港周辺は2020年に開催予定の世界的なスポーツイベントに向けてさらなる物流の混雑が予想されます。マース ジャパンはCRUの展開、コンテナ輸送距離ならびに港に出入りするトラックの台数を減らすことでこの課題の解決に向け取り組みます。また、効率化によるCO2排出量の削減を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて貢献してまいります。
マース ジャパン リミテッドについて
マース ジャパン リミテッドは 1975年に設立、ペットフード事業とスナック菓子事業(スニッカーズ®やM&M’S®、ダブ™など)を展開しています。ペットフード事業では、「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現を目指し、カルカン®ウィスカス®、アイムス™、シーザー®、シーバ®、ペディグリー®等のトップブランドや、ニュートロ™、グリニーズ™などの主に専門店で扱われているブランドを展開しています。国内従業員数は約 320名。親会社のマース インコーポレイテッドは、世界 80以上の国と地域で事業を展開。世界における年間総売上高は 約350億米ドルで、その製品は世界中で販売されています。総従業員数は約 12万5千名。
マース ジャパン リミテッドのホームページは、 http://www.marsjapan.co.jp