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淑徳大学 大学院 看護学研究科は、近郊にある数多くの医療施設の看護職者の方々から寄せられる「看護に関する最新の知見を学び、研究能力を高めたい」「若手の看護管理者を育てたい」との要望に応え、地域医療の発展に資するために平成28年4月に開設されました。
本研究科は、看護学分野の進歩に即応しつつ、看護の実践と研究、人材育成に貢献できる能力を高めることに主眼をおいたカリキュラムを編成しています。研究指導は指導教員による継続的な個別指導を中心とし、修士論文の完成までのプロセスを一貫して支える指導体制を整えています。
修了生は総合病院の管理職や大学の教員として活躍しています。「3年間学んだということが自信につながり、研究成果が今の看護実践を支えてくれている」「経験だけでなく科学的な根拠を持つことができた。看護師たちが学びたいと思った時、看護管理者として背中を押したい」「看護教育や研究指導を行う自信につながった」などの声が聞こえており、着実に高度専門職業人、教育者、研究者が育っています。
令和元年度からは、淑徳大学 大学院 総合福祉研究科と協力し、看護と福祉等の多職種連携を学ぶ合同授業を開始しました(※注)。大学院生からは「立場の違う多様なメンバーと語り合うことで多くの新しい発見があった」「他研究科との協力体制のある本研究科では 自身の看護や研究成果を多様な側面から考察できる」「指導教官以外の先生とも距離が近く、意見交換ができるチャンスが多くあり、深く考えるだけでなく視野を広げられる」などの声が聞こえています。
今後も、本学の強みを生かしたカリキュラムへとさらに発展させていくことを目指しております。また、本学の建学の精神である「利他共生」「together with him」の考え方を基盤とし、看護における''他者の生老病死に寄り添うこと''の深い意味を改めて振り返り、看護実践上の意味を探究する機会を提供したいと考えています。
(※注)2019年7月6日(土)2コマ、社会福祉学専攻と看護学専攻の大学院生10名による合同授業を実施しました。
前半は、担当教員より「看護学と社会福祉学の違いと共通性」について問題提起され、院生同士でディスカッションしました。後半は、看護学専攻および社会福祉学専攻の院生よりそれぞれ修士論文の作業プロセスが発表され、それらを題材にディスカッション形式で授業が展開されました。研究テーマが「児童虐待」「アウトリーチ」だったので、社会福祉学専攻の院生からは、保健と福祉のアプローチの共通性を認識できたとの意見が述べられ、看護学専攻の院生からは、病院では「地域」移行(退院支援)が加速されている医療政策において、自宅に患者を返していく課題について関心が寄せられていました。
最後に、前回と併せて4コマとなる合同授業の感想として「看護と福祉の共通項が明確になった」「看護は理系、福祉は文系ではあるが、研究手法はかなり類似していると感じた」「生活の質の向上を目指す点では、看護と福祉は共通である」「もう少しコマ数があれば、より深い学びができるのではないか」などの意見が述べられました。
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