常葉大学ビジネスチャレンジ 第8回高校生ビジネスプランコンテストを開催

常葉大学

常葉大学 経営学部主催の第8回高校生ビジネスプランコンテストが2月8日(土曜日)、浜松キャンパストコハホールにおいて開催されました。  常葉大学 経営学部主催の第8回高校生ビジネスプランコンテストが2月8日(土曜日)、浜松キャンパストコハホールにおいて開催されました。 当日は約170名(発表者・引率教員・応援生徒・大学教員・学生スタッフ・一般)の参加により、応募総数78作品の中から本学経営学部教員と学生実行委員会による厳正な審査を経て「ビジネスプランの部」「調査・研究の部」の2部門に各5チームが出場しました。「ビジネスプランの部」の審査は、(1)実現性、(2)市場性、(3)地域制、(4)独創性、(5)プレゼンテーション発表力、(6)夢を感じ取れたか、の6項目。「調査・研究の部」は(1)問題意識の明確さ、(2)調査・研究の充実度、(3)プレゼンテーション表現力、の3項目で評価が行われ、両部門ともグランプリと準グランプリが選ばれました。 第8回コンテストの大きな特徴は次の2点です。まず第1に、これまで全国の高校を対象にコンテストを実施してきましたが、今回から「静岡県内高校生の学習成果の発表と交流の場」と位置づけたことです。これは、本学は静岡県に根を張る大学であることから、静岡県内の高校に学習成果を発表する機会を提供し、高校生が相互に交流できる場になることを目指しました。もう1点は、高校での学びが単に知識の量を増やすだけでなく、身近な地域の問題や課題を見つけ出し、フィールドに出かけ、対話し、自分の頭で考え解決していく「探究」型の学びに変化していることを踏まえ、「調査・研究の部」を新設したことです。新設初年ということもあり「ビジネスプランの部」に比べ応募点数が少ないことが残念でしたが、次年度以降「総合的な探究の時間」「課題研究」「地域学」などの成果が多数応募されることを期待しています。 「ビジネスプランの部」グランプリに輝いた韮山高等学校写真報道部の発表は、伊豆半島の人口が今後25年で約4割減少することに対する危機感を出発点にして、地元の宝を「歴史」「ひと」「自然」の観点から洗い出し、地域活性事業につなげたものでした。すでにこの事業を実践している点が高く評価されました。  準グランプリを獲得した浜松学芸高等学校社会科学部地域調査班は、1991年から牛肉とオレンジが貿易自由化されたこと、さらに高齢化によってみかん農家が減少していることを端緒にして、果樹園芸で出る摘果(間引き)みかんを甘露煮にし、その果実やエキスを商品化する提案でした。 「調査・研究の部」グランプリに輝いた三島北高等学校は、学校の海外研修プログラムを通じて貧困には「負の連鎖」があることに気づき、この負の連鎖を断ち切るためには「質の良い教育」を受けることが重要であるという認識から、ヴェトナムの田舎の子どもたちに使わなくなったランドセルや文房具を学校で集め、送った取り組みを発表しました。グローバルな視点による優れた実践として評価されました。  準グランプリを獲得した静岡市立高校は、静岡市におけるバスケットボールの競技人口を過去11年に渡って調査した結果、中学校から高校へ進学する際、どの年においても35%から50%の大幅な減少があることを明らかにしています。そして、アンケート調査を実施した結果、その原因は「きつい」「ついていけない」「楽しくない」という3つに集約されたことを踏まえ、これを解決する方法を提案しました。どの高校も素朴な疑問や身近な問題意識に基づくユニークな発表でした。 表彰式終了後、今回初めての試みとして、学食で参加者全員(発表者・引率教員・応援生徒・大学教員・学生スタッフ・一般)による交流会を行いました。ジュースで乾杯の後、1次審査を担当した大学教員、発表チーム、高校の先生、スタッフの大学生から短時間のスピーチをしていただきました。特に印象に残った話題は、伊豆総合高等学校土肥分校の「全校生徒が30人で2年生は5人。私はその5人の中の1人」という話や、市立沼津高等学校Teachersの「自分たちのクラスは先生になりたい人が集まったクラス」「このコンテストの作品づくりを通じてクラスがすごく団結した」という話でした。 「高校生」とひとことで言っても勉強する内容や環境は全く異なります。普通科と専門高校や総合学科高校、進学校と就職を前提とした高校、マンモス校と全校生徒30人の学校、全日制と定時制・通信制の高校というように、「高校生」は一様ではありません。このような多様な高校生が1年に一度浜松に集まり、学習の成果を発表し交流する経験は、大変意義のあることと考えています。 このコンテストが年を追うごとに充実・発展し、静岡県の高校教育に欠かせないものとなるよう常葉大学経営学部浜松キャンパスは頑張ります。 来年度、静岡県内の多数の高校生の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

その他のリリース

話題のリリース

機能と特徴

お知らせ