JR海浜幕張駅のリアルタイム混雑予測をSASの機械学習およびエッジコンピューティング/ストリーミングで実現
スポーツ観戦・イベント等に訪れるお客様に、海浜幕張駅をより安心してご利用いただく取組みを支援
アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下SAS)は、東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:深澤祐二、以下:JR東日本)がSASのソリューションを活用したJR海浜幕張駅におけるリアルタイムの混雑予測情報提供システムを実用化したことを発表しました。JR東日本は、京葉線沿線でのスポーツを通じたまちの魅力向上に取り組んでおり、スポーツ観戦を盛り上げ、まち歩きを楽しむ情報や、海浜幕張駅の混雑予測情報などを発信するなどの取り組みを実施しています。
SASは、スポーツ観戦後など利用者が海浜幕張駅に一斉に集中し駅が混雑する状況を改善するために、SASの機械学習を用いたアナリティクスを活用することで、5分後~30分後の駅周辺の混雑状況をリアルタイムに予測しています。
リアルタイム性が重要なこの取り組みにおいて、SASの機械学習SAS Visual Data Mining and Machine Learningを用いて構築した混雑予測モデルを、エッジコンピューティング/ストリーミング機能を担うSAS Event Stream Processingに実装し、リアルタイムに予測結果を算出することで実現しています。SASによる予測モデルの結果は、実際の混雑状況に非常に近い精度で予測しています。
これにより、混雑時に利用者に対して、街の回遊など自発的なオフピーク行動を促し混雑を分散、利用者の満足度向上と駅周辺のまちの活性化、駅での安心・安全を同時に向上させます。
混雑予測結果は下記を通じて配信されます。
- 京葉線沿線情報アプリ 「京葉線プラス(*1)」
- ZOZOマリンスタジアムに設置されたデジタルサイネージ
SASは今回の実用化に先立ち、JR 東日本が主催するモビリティ変革コンソーシアム(*2)のサブワーキンググループによる「駅からはじまるスポーツのまちキャンペーン」(2019 年8月20日~10月31日)に参画し、京葉線海浜幕張駅および蘇我駅周辺エリアにおいて海浜幕張駅の混雑予測の実証実験を実施し、その成果として今回導入したものです。サブワーキンググループによる「駅からはじまるスポーツのまちキャンペーン」には、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柘植 一郎)、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:栗島 聡)、SASの3社で共同開発した「人流サービス基盤」を用いて行われました。
SASは、JR海浜幕張駅をより安心してご利用いただく取組みを、今後もアナリティクスを通じて支援して参ります。また、SASの混雑予測モデルを、今後もさまざまな形で提供し、街の活性化などを支援する取り組みを継続して参ります。
(*1) JR東日本が提供する京葉線沿線情報アプリで、京葉線沿線情報と沿線で活動するスポーツチーム「KEIYO TEAM6」の情報などを提供。
http://www.jreast.co.jp/chiba/keiyosen-appli/
(*2) 「モビリティ変革コンソーシアム」とは、解決が難しい社会課題や、次代の公共交通について、交通事業者と各種の国内外企業、大学・研究機関などがつながりを創出し、オープンイノベーションによりモビリティ変革を実現する場として設立されました。
https://www.jreast.co.jp/jremic/
SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。
その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。