多摩大学 「飛騨高山アクティブラーニング・プログラム」2020年度春学期は地域課題解決の提案をオンラインで実施 多摩大学 2020年08月19日 14:05 2017年度から実施してきた「飛騨高山アクティブラーニング・プログラム」は、久々野まちづくり運営委員会および飛騨高山大学連携センターとの協働の下、多摩大生が飛騨高山を訪問し地域の課題解決を学生目線で提案することで、地域への貢献に取り組んできた。2020年度春学期は、新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでの地域活性化への提案を具体化していくプログラムや新しい提案をオンラインで実施した。 2019年度秋学期のプログラムでは「商品開発&SDGsの体感&中大接続」をテーマに、2018年度の地元産のリンゴを使った特産品開発の第二弾を実施した。また、SDGsの体感として、地元の企業を訪問し、森林保全のための木材切出し現場での手作業体験、間伐材を使用した建設現場の視察を行った。さらに、高山市久々野中学校との連携では、2018年度の一クラスから全校に規模を拡大し、名産品のリンゴジュースのPRに必要なPOPの作成を中学生と一緒に行う活動を行った。これらのプログラムの目的は、学生が高山市久々野町にどのような地域貢献を行うことができるかを考え具体的に実践していくこと、久々野町でのホームステイを通じた人的交流を深めることであった。学生は、ホームステイ先の家族との交流で伝統的な地縁や血縁の濃さ、そして住民同士の関係が緊密であることも久々野町の魅力と感じる体験ができた。 2020年度春学期は、コロナ禍で久々野町を訪問することが難しい状況の中、多摩大学(東京都)、協定校の帝塚山大学(奈良県)、高山市久々野町の三地域をオンライン上でつなげ、久々野町の活性化に向けた学生目線での提案を行った。今回、地域側から出された課題は二つあり、一つ目の課題は道の駅で販売する「新たな特産品の開発」として、具体的には高山・久々野産のトマト、ほうれん草、りんご、桃を使った新たなオリジナル特産品の考案、二つ目の課題は「高山市スキー場活性化プログラム」として、冬季間のファミリー層の取り込みやインバウンドの取り込み、雪のないグリーンシーズン(夏)のスキー場の活用等オールシーズンで楽しめる魅力的な提案である。 最終のプレゼンテーションまでに、2回の事前学習をオンラインで行い、久々野町まちづくり運営委員会や高山市役所久々野支所の方々に、地域についての基本的な概要や現状および課題等をご説明いただいた。また、今回の課題の舞台となる「道の駅」と「スキー場」については、Zoomで接続したまま施設内をライブ配信していただき、実際に見学しているような臨場感で理解を深めることができた。また、帝塚山大学と多摩大学の教員は、マーケティングやスポーツ・マネジメントなど専門性を踏まえた講義を行った。 学生たちは、課題ごとに4つのグループに分かれて、地元の参加団体の皆さまともオンラインで議論をしながら最終発表にむけて試行錯誤を重ねた。 オンラインでの最終発表は、2020年7月19日、高山市市民活動部部長、高山市市議会議員、久々野まちづくり運営委員会委員長、同事務局長、久々野支所支所長、同次長、有限会社飛騨桃源郷専務、同職員、財団法人飛騨高山大学連携センター職員、高山市民の皆さまと多摩大学教員3名、帝塚山大学教員2名、多摩大生14名、帝塚山大生4名が参加してZoomで行われた。 帝塚山大学の特産品開発グループは、地元産のリンゴや桃、ほうれん草を乾燥させたふりかけ、リンゴと餅を合わせた朴葉巻き「あっぽる」などのスイーツ、トマト塩を提案し、多摩大学の特産品開発グループは、ほうれん草のキッシュや漬物、桃のソースやリンゴのアイスバーなどを提案した。 スキー場活性化の2グループでは、Aチームは、国内スノーリゾートの現状としてスキー人口の推移、インバウンド観光客については中国でのスキー場やスキー人口の推移をグラフで示し、データ分析したうえでスキー場活用の方策を提案した。手軽にキャンプを楽しめるグランピング、高校生・大学生が運営する未就学児対象のキャンプ、スキー場付近の観光地を巡るバスツアー、星空と日本酒を楽しむ企画など。Bチームは、夏場の「グリーンシーズン」にレストハウスを活用し、VR(バーチャルリアリティー)でのスキーやE-Sportsの体験、スノーシーズンでは、レストハウスにキャッシュレス化導入を提案。また、地元産業の木材を使用した「手作りそり」の製作やそり専用ゲレンデを提案した。 今回のオンラインでのプレゼンテーションは、前年度までの久々野町の皆さまとの人的交流があったからこそ、さらに質の高い提案を実現することができた。 参加学生の事後レポートには、「今回得た成果は何と言ってもリアルの素晴らしさに気づけたことではないか」という一文が記されていたが、これこそがアクティブラーニングの本質であり、バーチャルとリアリティの共生という社会的課題に対しても一つの示唆となった。 学生の最終発表に対して高山市市民活動部 川田秀文部長から、「久々野に寄り添う優しさがあり、その視点はこれからのマーケティングの肝になるのでは」との講評をいただき、今後リアルに落とし込んでいくことが重要とのお言葉をいただいた。 最後に、多摩大学 金美徳教授より「教員、学生は飛騨高山の歴史・伝統・文化・習慣・生活・言語にいたるまで、より深く理解する必要があることに気づかされた、また学生のポテンシャルを引き出すことによって、飛騨高山地域のポテンシャルを引き出すことができると確信した。そして今回の提案のポイントは、スキー場と道の駅のシナジーが提案の実現につながるのではないかと考え、秋学期は現地に赴き、提案の具体化を実現させて学生の成長につなげたい」との言葉で締め括った。 今回の活動については、地元紙の岐阜新聞、高山市民時報社にも掲載された。 ▼本件に関する問い合わせ先 多摩大学 学長室 山本紀子 住所:東京都多摩市聖ヶ丘4-1-1 TEL:042-337-7300 FAX:042-337-7103 メール:koho@gr.tama.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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