日本製鉄 小田急電鉄片瀬江ノ島駅の新駅舎屋根瓦に意匠性チタンTranTixxii®採用 ~金色のチタンIP Goldチタン適用建築で過去最大~
小田急電鉄片瀬江ノ島駅※は、1929(昭和4)年の開業以来、「竜宮城」を模したデザインを特徴とし、江ノ島観光の窓口として、「関東の駅100選」にも選ばれ、地域の方たちや観光客などからも親しまれてきました。今回の改修工事は、神社仏閣に用いられる「竜宮造り」で、木造の軒と入母屋の屋根が特徴の本格的な伝統建築の技法が採用されています。今回使用したTranTixiiⓇの緑青チタンは、国の名勝地を含む著名な伝統建築改修に多くの採用実績があり、その実績と信頼性を評価頂きました。90年ぶりに装いを新たにするにあたって、伝統建築技法と最新の素材技術を融合し、デザイン性を強化するとともに、伝統建築で一般的に使われる銅を使用するよりも約6割の軽量化を実現しました。コンコースの拡大により多くの乗客を迎えるターミナル駅として、安全と安心の確保にも貢献しています。
※片瀬江ノ島駅:1929年4月1日開設(平均乗降人員21,440人/日)(2016年度)
片瀬江ノ島駅は、海岸至近に位置しており、維持管理の厳しい塩害環境にありますが、TranTixxiiⓇの高い耐食性によって、美しい屋根を長期にわたって維持します。江ノ島エリアは、国内外問わず、多くの観光客が訪れる人気観光地の一つであり、片瀬江ノ島駅は、都心を経由して、世界中から訪れるゲストを迎える拠点として、重要な役割を期待されています。今回のTranTixxiiⓇを採用した屋根の改修工事によって、格調高い新たなデザインの美しさをそのままに長寿命化を図り、「時を超えて」、意匠を未来に引き継ぎます。
チタンは、戦後実用化された新しい金属であり、世界的には機能性が重視された用途が主流です。その中で日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiⓇは、独自の技術によって様々な色彩・色調を建築で表現する、日本のものづくりにおいて時を超えて “伝統” と “美しさ” を次世代に伝える世界初のチタンブランドです。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「住み続けられるまちづくりを」のターゲットである「世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する」)を通じて、これからも社会の発展に貢献して参ります。
<事業概要>
(1)事業名 : 小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅改良工事
(2)事業主 : 小田急電鉄株式会社
(3)所在地 : 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-15-3
(4)基本設計 : 株式会社小田急エンジニアリング・株式会社菅野企画設計
(5)実施設計・監理 : 株式会社小田急エンジニアリング・清水建設株式会社一級建築士事務所
(6)施工 : 清水建設株式会社
(7)屋根施工 : 元旦ビューティ工業株式会社
(8)施工規模 : 785平方メートル(チタン使用量:3.5トン)
(9)竣工 : 2020年8月(2018年3月着工)
<参考情報1>
<参考情報2>
TranTixxiiは、これまで浅草寺や増上寺、金閣寺といった日本の伝統的な寺社仏閣をはじめとして、東京国際展示場(ビックサイト)や九州国立博物館などの日本を代表する建築物、また、海外の著名なホテルや教会、美術館等、国内外で約700件以上の建造物に採用されてきた実績があります。
これまでの採用実績は、TranTixxiiブランドサイトでご覧いただけます。
▼意匠性チタンTranTixxiiブランドサイト
URL : https://www.nipponsteel.com/product/trantixxii/
▼意匠性チタンTranTixxiiポートフォリオ(採用物件一覧)
URL : https://www.nipponsteel.com/product/trantixxii/portfolio//index.html
お問い合わせ先:日本製鉄株式会社 総務部広報センター 03-6867-2977