日本製鉄 電磁鋼板の能力・品質向上対策
世界的な人口増加や新興国を中心とした経済成長に伴い、世界の電力需要・変圧器需要は堅調に推移する見込みです。CO2排出削減ニーズが高まる中、世界各国で変圧器に対する効率化規制が強化されており、変圧器の鉄心に使用される方向性電磁鋼板について、エネルギーロスの少ないハイグレード材のニーズが一層高まると考えられます。
加えて、自動車に対するCO2排出規制や平均燃費規制の厳格化を受け、今後エコカー需要の伸びが期待されています。このような動きの中で、モータの鉄心として使用される無方向性電磁鋼板についても、高効率なハイグレード材の需要が飛躍的に伸びる見通しです。
このように、グローバルなカーボンニュートラルの実現に向けて増加するより高度な要求に、本投資を通じて応えてまいります。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した高効率なハイグレード電磁鋼板の安定的な供給を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。
<電磁鋼板 能力・品質向上対策の概要(既公表分含む)>
投資額 : 2019年 8月 1日公表 九州製鉄所八幡地区 460億円
2019年11月1日公表 瀬戸内製鉄所広畑地区 140億円
2020年 5月 8日公表 九州製鉄所八幡地区 100億円
2020年11月6日公表 瀬戸内製鉄所広畑地区 350億円
合計 1,040億円
投資設備 : 九州製鉄所八幡地区・瀬戸内製鉄所広畑地区における酸洗・冷間圧延・焼鈍・
精整・物流等の電磁鋼板設備
立上時期 : 2023年上期中フルアップ(生産能力:対現行+40%)
CO2削減効果 : 約300万トン/年
お問い合わせ先:総務部広報センター TEL03-6867-2135、2146、2977、3419
以 上