PHR患者向けセミナー、3月12日に初開催 検査結果確認が5割、医師の説明や治療内容の理解に活用

メディカル・データ・ビジョン株式会社

PHR患者向けセミナー、3月12日に初開催
検査結果確認が5割、医師の説明や治療内容の理解に活用

 医療情報の一元化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎博之)は12日、人が一生涯の健康・医療情報を自ら管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)「カルテコ」利用者が、日頃の健康管理や療養環境を向上させるためにどのようにPHRを活用しているかなどを紹介する無料のウエブセミナーを開催しました。「カルテコ」は、患者が医療機関を受診した際の診療記録(傷病名、血液検査などの結果、診療中に使われた薬、処方された薬、処置・手術など)や検査画像、健診結果をWeb上に保管し、パソコンやスマートフォンなどでいつでもどこでも閲覧できるPHRサービスです。当社が2015年6月にリリースし、現在、全国で約3万人が利用しています。

開催概要
■日時 : 2021年3月12日(金)12:10-12:40
■内容 : ▼基調講演「新・医者にかかる10箇条」
       認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
       理事長 山口 育子 氏
      ▼「等潤いきいき体操」
       社会医療法人社団慈生会等潤病院リハビリテーション部門 
      ▼PHR活用事例 「わたしとカルテコ」 紹介
 


PHR活用事例「検査結果の確認が5割」

 「カルテコ」利用者に、「PHRをどのように活用しているか」をアンケートしたところ、「検査結果の確認に活用している」との答えが5割となりました。このアンケートは1月27日から2月8日までの13日間、「カルテコ」利用者を対象にWebを通じて実施、回答者数は110人でした。アンケートの中で「PHRをどのように活用しているか」を聞いたところ「血液検査などの結果の確認」が25.5%で最も多く、次いで「健康診断結果の確認」が12.7%、「検査画像の確認」が11.8%となり、回答者のうち5割は「検査結果の確認」に活用していました。「カルテコ」利用者はPHRを自身の病気・健康管理に生かしていることに加え、診察を受けた後に医師の説明や治療内容への理解を深めたり、家族やほかの医師に情報共有したりするために活用していることが分かりました。
 



PHR活用事例「わたしとカルテコ」紹介

【愛知県 木全一夫さん】
 現在、自宅で毎日4回程度の腹膜透析をやっています。病院には毎月1回の定期受診のために通っています。糖尿病対策のために自分で食事をつくり、栄養計算も3食全部で記録を残しています。病院の栄養士の指導も受けています。運動のためジムに通っていて、毎朝の体重、体脂肪のほか血糖値も記録しています。カルテコの一番の魅力は、血液検査の結果を早く確認できることです。血液検査の結果と食事内容を突き合わせて、どの栄養素が足りないかを自身で検証しています。例えば、腎臓病にはカリウムを増やさないように、生野菜や果物はたくさん摂取してはいけないと言います。しかし、私はどれだけ多く摂取してもカリウムの値は、ほぼ許容値のど真ん中だったりします。個人差があるのだろうなと感じたりします。
 
 かつては、お風呂から出ると痒みに悩まされ、全身を塗り薬でベタベタにして睡眠導入剤を飲みながら寝ていましたが、今ではまったく痒みもなく、もちろん塗り薬や睡眠導入剤も飲んでいません。体調はとてもよくなっています。自分の健康は自分で守れると自信があります。これは余談ですが、身体が痛い時に整体の勉強をして、病院で知り合った骨折して膝が曲がらない人に、待合室で相談に乗ってアドバイスするときもあります。

【恵寿総合病院(石川県)に勤務する進藤浩美さん】
 わたしの夫は昨年、亡くなりました。夫は左胸の筋肉に腫瘍ができてしまうがんを患っていました。全国でも症例が少ないため地元の病院では治療が難しく、車で1時間以上はかかる大病院で診てもらう必要がありました。8年前に大胸筋の上にできた腫瘍を大胸筋と共に手術で切除し、背中の筋肉と皮膚を前胸に移植しました。しかし毎年再発、そのたびに切除術をしたため、前胸部は肋骨が露出している状態で、手術で傷ついた血管などから、大きなタオルで押さえきれないほど大量に出血してしまうことがありました。その都度、地元の病院で応急処置をしてもらい、主治医がいる大病院に車を走らせることを繰り返しました。大病院の主治医に診てもらう際、出血に伴う貧血や感染の状況を伝える必要がありましたが、地元の病院で受けた血液検査の結果を「カルテコ」で見せることができるため、正確に情報を伝えることができ、大変助かりました。

薬剤師とのコミュニケーションに変化
 医師が書いた処方箋を薬局に持っていくと、病名を知らされていない薬剤師に、「ステロイド剤がたくさん出ていますが、本来はうすく塗る薬なので、注意してください」と言われることがありました。そのような時に、「カルテコ」を用いて病名や注射薬の抗がん剤がもれて腕を損傷した症状など説明すると、「それであれば、たっぷり塗ってあげてください」と、こちらの事情をよく理解した上で薬の作用や注意事項などを説明してくれるにようになりました。処方箋には病名が記載されておらず、薬の情報しか書かれていないため、薬剤師はそれを見ても薬の説明をすることしかできません。ところが、「カルテコ」を見せることで、多くの情報を提供できるようになったので、より深いコミュニケーションができたのではないかと感じていました。

 
この日のセミナーの内容は、当社HPにアップしています
 

ほかのPHR活用事例は以下よりご確認ください。

その他のリリース

話題のリリース

機能と特徴

お知らせ