世界IBDデーに「仕事と病の両立」を考えるオンラインイベントを開催
岸博幸氏「まさに今が“ワークシックバランス”を浸透させる絶好のチャンス」
林家彦いち氏はIBD患者さんの実体験を基にした「IBD落語」を披露
ヤンセンファーマ株式会社(代表取締役社長:關口 修平、本社:東京都千代田区、以下、「ヤンセン」)は、「世界IBDデー」の5月19日(水)に、「仕事と病の両立」をテーマとしたオンラインイベント「『IBDとはたらく』ライブセッション」を開催しました。<トークセッション登壇者より今回のイベントに参加しての感想>
- 岸氏 「ひとことで言って、非常に勉強になりました。IBDに対する理解がより一層深まり、今回参加できて良かったと感じています」
- 小林先生 「岸さんのように医療現場とは違ったところの方からコメントを頂けて大変勉強になりました。こういったかたちで3つの立場からワークシックバランスについて考え、議論する機会を持つことができ、特に患者さんとはいつも接しているつもりではいますが、診察室での限られた時間ではないところで新たな気付きをもらうことができました」
- ランさん 「このようなイベントに登壇するのは初めてでしたが、今回のような方々と一緒に登壇できたことが有難いです。自分自身も過去のイベントを観て励まされたので、以前の私のように今回のイベントの視聴者の方々が前向きな気持ちになれば良いなと思います」
- お侍ちゃん 「患者である自分自身が前に出ていくことがワークシックバランスを体現することだと思っています。病気になってから働くということについて考える人も多いと思うので、自分の存在が良い道しるべのような、何か後押しできるような存在になれると良いです」
今回の議論の内容はグラフィックレコーディングという手法を用いて記録し、文字や図・絵を組み合わせることによって、要点を理解しやすく可視化しました。
<トークセッション概要>
テーマ:「仕事と病の両立」の観点から、患者さんのこれからの働き方について考える
主な議題:
- IBD治療と働き方について(IBD患者さんの働き方、仕事における苦労について、仕事と周囲の関係について)
- これからの働き方について(ワークシックバランスについて、ワークシックバランスを実現する働き方とは)
- 慶應義塾大学大学院教授 岸 博幸 氏
- 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター 副センター長 小林 拓 先生
- IBD患者さん ランさん(仮名)
【MC】
- お笑い芸人・お侍ちゃん
※本イベントの写真・動画データのご提供が可能です
IBDとはたらくプロジェクト 広報事務局
E-mail:ibd-seminar@prap.co.jp
(ご参考) 視聴者へのアンケート結果
Q1. IBD患者の方に質問です。現在の就労状況についてあてはまるものをお選びください
- フルタイムで働いている 64%
- パートタイムなど時間に融通が利く形で働いている 20%
- 就職活動中 3%
- 働いていない(学生/主婦/主夫等) 5%
- その他 8%
ご自身のお考えにもっとも近いものをお選びください
- IBDがもたらす仕事への影響が大きいと感じている 46%
- 仕事に影響が出る時もあるが、うまく調整して働いている 44%
- 特に仕事には影響がなく働くことができている 10%
周囲への相談について、もっとも近いものをお選びください
- IBDという病気の情報や必要なサポートについて伝えている 58%
- 病名までは伝えず、持病があることのみ伝えている 19%
- 同僚には病気があることを伝えていない 23%
仕事と病の自分らしい両立を目指すワークシックバランス。あなたは取れていると思いますか?
- YES(自分の病と向き合いながら「仕事」との両立ができていると思う) 58%
- NO(「仕事」と「病」のどちらかに比重が偏っていると思う) 42%
「IBDとはたらくプロジェクト」について
「IBDとはたらくプロジェクト」とは2019年5月、NPO法人IBDネットワークおよび難病専門の就労移行支援事業を行う株式会社ゼネラルパートナーズの協力のもと、ヤンセンが立ち上げたIBD疾患啓発活動です。IBD患者さんが、難病を抱えながらも「自分らしくはたらく」ことを後押しするとともに、社会や企業への理解促進などを通じて「働きやすい就労環境作り」にも取り組みます。詳しくは、特設サイト(https://www.ibd-life.jp/project)をご覧ください。
「チームワークシックバランス」について
IBD(Inflammatory Bowel Disease:炎症性腸疾患)とは
IBD (Inflammatory Bowel Disease:炎症性腸疾患)は、主にクローン病と潰瘍性大腸炎を指し、未だに原因が特定されていない国の指定難病です。小腸や大腸の粘膜に慢性の炎症を引き起こし、長期に渡って再燃と寛解を繰り返します。患者数は世界規模で増加傾向にあり、日本には約29万人(クローン病:約7万人、潰瘍性大腸炎:約22万人)いるとされています1。10 代から20代の若年層に好発する特徴があります2,3。
参考文献
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」2016
難病情報センター: http://www.nanbyou.or.jp/entry/81.
難病情報センター: http://www.nanbyou.or.jp/entry/62