日本製鉄 塗装周期延長耐食鋼「CORSPACEⓇ」採用累計10,000トン達成
~新技術情報提供システム(NETIS)の「VR」認定取得により更なる適用拡大へ~
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の開発した、塗装周期延長鋼「CORSPACEⓇ」(以下、コルスペース)は、沖縄県など塩害の厳しい環境、融雪剤散布を行う東北・北陸などの積雪地帯、さらには将来的な塗装塗替え足場の設置困難となるような道路・鉄道跨線橋などを中心に、これまで約50橋に採用され、採用累計10,000トンを達成しました。コルスペースは、鋼材に微量のスズ(Sn)を添加したもので、同じ塗装条件・使用環境下で塗膜欠陥部における鋼材腐食量や塗膜剥離面積が、従来鋼に比べ大幅に抑制され、塗装の塗り替え周期を延長することが可能でライフサイクルコスト低減を実現する厚板製品です。
コルスペースは、2016年2月に国土交通省の新技術情報提供システム(以下、NETIS)に登録されて以降の採用実績や技術有用性などが評価され、NETISにて、有効な活用効果を継続調査する技術「VR」認定を取得し、NETIS登録期間が5年延長されています(2021年1月20日付け、登録番号:KK-150050-VR)。
現在、国、自治体が進める「防災・減災、国土強靱化」施策が本格化し、インフラや建築物などの老朽化対策のニーズが高まっています。日本製鉄は、今後もコルスペースの適用拡大に取り組み、鋼構造物インフラの寿命延長やライフサイクルコスト削減、塗装周期延長による環境負荷低減に貢献していきます。
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