株式会社アイシン×京都橘大学(健康科学部・看護学部)共同研究 -- 災害から山科地区を守るため -- 地域住民との協働で災害ゲーム(DIG)による机上防災訓練を開催

京都橘大学

京都橘大学は、2021年12月11日(土)に地域住民との協働で災害ゲーム(DIG)による机上防災訓練を行います。DIGとは、Disaster Imagination Game(災害想像力ゲーム)の略であり、地図や見取図に参加者が書き込みをして自分の地域や住まいに潜む災害の危険性を「見える化」して行う防災訓練のことです。  この机上訓練は、株式会社アイシン(愛知県、取締役社長:吉田守孝)と本学の健康科学部・看護学部の共同研究の一環として実施します。本研究では、災害時に高齢者が避難する際の行動能力特性と心理特性を反映したデータをもとに、地域住民の避難能力と危険個所を図示したマップを作成します。このマップを利用して机上訓練を実施し、住民の避難力向上を目指しています。災害時でも回復可能(リジリエント)な社会が実現できるよう、取り組んでいます。  今回は、本学の隣接学区である自主防災会三学区(大宅学区、勧修寺学区、小野学区)約50名を対象に、図上訓練認定講師を招聘して行います。山科地区の特性や課題を把握し、災害時の弱点や有事の備え、避難経路などをディスカッションします。防災力は地域力にもつながるということを認識し、人の命と共に山科地域の街を守ることを目的としています。  このDIGを通して、災害に対しての意識を高め、地域コミュニティの醸成と防災ネットワークの構築にも寄与できると考えます。また、ディスカッションで出た言語を抽出し、データベース化をしてマップの有効利用についてのノウハウを蓄積します。将来的には、これらの研究データを活用し、住民特性、地域特性にあった防災支援、避難支援が行き届く都市づくりに役立てていくことを目標としています。 ●災害ゲーム(DIG)による机上防災訓練の概要 ・日 時:2021年12月11日 (土) 13:00~16:00 ・場 所:京都橘大学 アカデミックリンクス4F H402教室 ・内 容:大雨による洪水時の避難要領(及び避難所運営)机上訓練 ・対象者:大宅学区、勧修寺学区、小野学区の自主防災会役員・会員 50名程度 ・指導者:京都橘大学 健康科学部・看護学部教員12名、机上訓練指導者 ・方 法:DIGよる机上訓練とアンケート実施・回収 <参考> ●共同研究の概要 ・研究課題名:身体能力特性データを中心とした地域住民の災害時の支援方法の考案 ・研究期間:2021年5月~2024年3月31日 ・共同研究者:株式会社アイシン、京都橘大学(健康科学部、看護学部) ・研究概要:災害時に高齢者が避難にかかわる日常生活の行動能力特性と災害にかかわる心理特性を高齢者の地域住民の特性として基礎データを取得し、これらのデータと住所や避難所等の位置情報を紐づけし地域住民の特性マップと地域の危険個所マップを作成し、防災・減災対策への活用方法について明らかにします。 ●共同研究の背景・目的と意義  近年、地震や津波、台風、風水害などの自然災害が各地で発生しています。特に2000年以降に多数の被害者を出す災害リスクが増大しており、今後も同様の傾向が続くことが予測されます。防災・減災対策の課題の1つとして高齢者数の増加が挙げられます。超高齢社会における避難支援計画の作成には、高齢者の避難能力レベルに応じた避難経路や避難要領、天候や時刻などの環境要因対応方法の最適化が求められます。しかし、高齢者の避難能力に応じた避難支援方法に関する研究が少ないのが現状です。この研究を通して、得られた能力データと位置情報(住所等)を紐づけ、地域住民の避難能力分布を見える化をすることで、各地域に応じた最適な避難支援計画の作成が可能になると考えています。 ▼本件に関する問い合わせ先 京都橘大学 企画部 広報課 住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34 TEL:075-574-4112 FAX:075-574-4151 メール:pub@tachibana-u.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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