藤田医科大学とキヤノンメディカルシステムズ株式会社がCOVID-19肺炎解析ソフトウェアを開発

学校法人藤田学園

CT画像からCOVID-19の肺炎の可能性を提示

藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)放射線医学講座 大野良治教授は、キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 代表取締役社長:瀧口 登志夫)と共同で、CTの肺野画像を用いた解析ソフトウェア「COVID-19 肺炎解析ソフトウェア」を開発しました。
なお、本ソフトウェアは薬機法における製造販売承認をキヤノンメディカルが2022年6月2日に取得し、9月1日から販売開始されます。


【 特  徴 】
本ソフトウェアは、キヤノン製CTで撮影した肺炎の画像を診断する際に、AIの技術の一つである機械学習により開発されたアルゴリズム(注1)を活用して、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の肺炎に見られるCT画像所見を有する可能性を提示します。具体的には次の特長を持ちます。

(1)COVID-19肺炎像判定において、COVID-19肺炎像有無の可能性を、“高” または “低”で表示します。(注2)
(2)COVID-19肺炎像判定機能が注目した肺野内の領域を表示します。

(注1)本品は市販後の学習は実施しないため、性能が変化することはありません。
(注2)本ソフトウェアは新型コロナウイルス肺炎に見られるCT画像所見を有する可能性を提示するものであり、新型コロナウイルス肺炎か否か、感染の有無、重症度(進行度)を判定するものではありません。


大野良治教授は本ソフトウェアの製品化にあたり、研究代表医師として臨床試験を推進してきました。臨床試験におけるPCR検査結果に対する本品の感度(95%信頼区間)は88.5 % ( 79.9 %~ 94.3 % )であり、医師による新型コロナウイルス肺炎像の診断における見落とし防止に貢献できるものとして期待されます。
 
 
COVID-19肺炎解析ソフトウェア画面例 


ソフトウェアを使用して読影する様子(イメージ)

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