日本製鉄 建設ソリューションブランド「ProStruct™」の立ち上げについて
~建設市場の課題に応える「鋼材×利用技術」パッケージシリーズ~
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、このたび、建物やインフラ構造物の建設市場に対して高度なソリューションを提供するブランド「ProStruct(プロストラクト)」を立ち上げ、本年10 月より運用を開始しました。「ProStruct」は、建設市場の様々な課題に応えるために、日本製鉄のもつ高性能な鋼材製品と高度な鋼構造技術を組み合わせた「鋼材×利用技術」パッケージを材料~設計・施工までの総合技術サポートとともに提供することを目指します。日本製鉄は、大断面の形鋼や強度・靱性に優れた高性能な鋼材製品に加え、その性能を最大限引き出すための工法や設計・施工技術等の利用技術を開発し、建設市場における様々な課題の解決に貢献してきました。建設市場では、激甚化する自然災害に備える国土強靱化や、労働力不足に対する生産性向上といった課題解決のニーズは年々高まり、さらに、持続可能な社会の実現に向けたカーボンニュートラルの推進、建設プロセスのデジタル化等の新たな流れも加わるなど、環境が大きく変化してきています。
このようにニーズが多様化・複雑化する建設市場に対して日本製鉄がどのような価値を提供できるのかとの観点から、統一したコンセプトと名称のもと鋼材製品と利用技術をパッケージとして再整理するとともに、その適用方法や効果を分かりやすく広くお伝えすることで、より多くの貢献につなげてゆきたいと考え、「ProStruct」を立ち上げました。
「ProStruct」は、①自然災害に対して「強く・安全」な構造物を、②「早く・経済的」に建設するために、③「使いやすく・確実」な鋼材×利用技術パッケージ(ソリューション)を提供することによって、構造物の強靱化・高機能化、工期短縮やコスト削減に貢献します。さらに、これら3つの強みにより実現される構造の最適化・資材の低減、鋼材加工・組立の高度化による現場施工の生産性向上は、構造物建設プロセスにおけるCO2 排出量の削減にもつながります。先日発表した、鉄鋼製品の製鉄プロセスにおけるCO2 排出量を削減したと認定されるNSCarbolex™Neutral と併せて、④「環境にやさしく・持続的」な社会の実現にも貢献します。
これらの強みを発揮する「鋼材×利用技術」の中で、建築骨組の最適化に対応したハイパービームを用いた工法、インフラ建設における環境負荷低減や狭隘地・地中障害物などの難施工条件に対応した鋼管杭やハット形鋼矢板を用いた工法等、建築分野向け5パッケージ、土木分野向け5パッケージを今回第一弾として展開しました。
日本製鉄では、建設分野においても市場環境の変化に対応すべく新しい鋼材製品や利用技術を開発し続けており、これらを順次「ProStruct」に追加して行く予定です。
■ブランドロゴとネーミングコンセプト
■「ProStruct」強みと鋼材×利用技術パッケージ例
お問い合わせ先:総務部広報センター 電話03-6867-3419