アクリル酸や高吸水性樹脂、酸化エチレンなど多種製品で国際持続可能性カーボン認証 ISCC PLUSを取得
紙おむつや洗剤などに使われる原料のバイオマス化を推進
株式会社日本触媒(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:野田和宏、以下「日本触媒」)は、姫路製造所および川崎製造所で生産するアクリル酸や高吸水性樹脂(以下「SAP」)、酸化エチレン等19品目について、ISCC PLUS認証※1を取得いたしました。これにより当社は、バイオマス由来原料をマスバランス方式※2によって割り当てた認証製品について製造・販売する体制を整え、より幅広い低環境負荷製品のご提案が可能となりました。
日本触媒グループは、紙おむつの吸水材料であるSAPおよびその原料であるアクリル酸のグローバル供給体制を構築しており、また、ポリエステル繊維をはじめ洗剤原料等に使われる酸化エチレンも国内最大の生産能力を保有しています。当社はこれらの責任あるサプライヤーとして、上記取り組みに加え、天然物由来のバイオマス度100%を目指したアクリル酸新製法の開発や、バイオマス原料を使用した酸化エチレン誘導品の製造・販売に向けた他社との共同調査等にも取り組んでいます。
2050年カーボンニュートラルに向けて、当社グループ長期ビジョンおよび中期経営計画で掲げた“変革”を実行し、お客様の価値向上、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
*日本触媒グループは、ISCCの最新規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し、宣言いたします。
◆日本触媒のISCC PLUS認証製品
◆過去の関連リリース
(ベルギー子会社NIPPON SHOKUBAI EUROPE N.V.でのISCC PLUS認証取得)
2021年7月8日: https://www.shokubai.co.jp/ja/news/202107085592/
2022年3月4日: https://www.shokubai.co.jp/ja/news/202203046285/
※1 ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)とは、持続可能性および炭素に関する国際認証であり、ISCC PLUS認証は全世界で生産・販売されるバイオマスや再生由来等の原料・製品について、サプライチェーン上で管理・担保する認証制度です。
※2 マスバランス方式とは、生産に使用する原料にバイオマス由来と石油由来が混合された場合に、原料として使用したバイオマス由来の割合を特定の最終製品に自由に割り当てるもので、ISCC PLUSシステムで認められた管理手法です。
1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に事業を拡大。酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒などを世の中に送り出し、現在では紙おむつに使われる高吸水性樹脂で世界1位のシェアを誇っています(2022年日本触媒調べ)。日本触媒は「テクノロジー(技術)」を通じて「アメニティ(豊かさ)」を提供する、という企業理念「TechnoAmenity」のもと、グローバルに活動する化学会社です。