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実践女子大学(東京都日野市)は11月9日(木)、ITインフラ企業の株式会社アイエスエフネット(本社:東京都港区、代表取締役:渡邉幸義、以下 アイエスエフネット)の協力を得て、渋谷キャンパス(東京都)で「ダイバーイン雇用」についての特別授業を行います。アイエスエフネットの渡邊幸義代表取締役が講師として登壇し、LGBTQIA(性的少数者)や外国籍、障がいなど理由とした不当な雇用差別を一切しない同社の取り組みを紹介します。本学とアイエスエフネットの社会連携授業は初めてであり、人間社会学部人間社会学科の山根純佳教授が担当する「福祉社会学」の授業のなかで実現しました。
■ダイバーイン雇用により74人を採用
ダイバーイン雇用とは、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(受容性)を掛け合わせたアイエスエフネット社による造語です。アイエスエフネットは、LGBTQIA(性的少数者)など、ややもするとこれまで企業が雇用に消極的だった人々も、多様な雇用により「働く喜び」や「生きがい」を感じてもらうことを目指して、積極的に受け入れてきました。
アイエスエフネットのダイバーイン雇用では、就職希望者がLGBTQIA等を自己申告しても、採否の判断材料としていません。
ダイバーイン雇用は、2000年のアイエスエフネット創業当初から取り組んでおり、アイエスエフネットに加えて、障がい者の就職準備をサポートする「株式会社アイエスエフネットジョイ」と就労移行支援事業所である「一般社団法人アイエスエフネットベネフィット」のグループ3社を合わせて、障がいのある方の採用は74人(雇用率約3%)にのぼっています。
(※)FDメンバー:アイエスエフネットグループでは、障がいのある方を「未来の夢を実現するメンバー」という意味を込め「FDメンバー(Future Dream Member)」と呼称しています。
■人間社会学部の2年生が履修対象
特別授業は、後期科目「福祉社会学」の全14週のうち1週分を使って行います。人間社会学部の2年生が対象であり、現在履修している学生は15人です。11月9日(木)に2限授業の10時55分から12時35分まで渋谷キャンパス604教室で予定しています。アイエスエフネットの渡邉代表取締役がダイバー目指す将来像などもレクチャーします。
1.アイエスエフネットの会社概要
2.アイエスエフネットがダイバーイン雇用を始めたきっかけ
3.ダイバーイン雇用を進める上での苦労
4.ダイバーイン雇用の成果
(1)渡邊代表取締自身がマジョリティということに気がついた
(2)大変だけど達成感がある
(3)社員がおのずと利他目線になる
(4)多様な社員の特性を社内でオープンにすることの大切さ
(5)アイエスエフネットでは、多様性を重んじ、同じ考えの方が働いている
5.ビジネスでの失敗
6.ビジネスでの成功
7.なぜダイバーイン雇用を続けるのか
(1)さまざまな事情を抱えている社員がアイエスエフネットで働く
(2)多様な社員がスペシャリストとして成長しアイエスエフネットで働く
■特別授業に期待―山根純佳教授
「福祉社会学」は、社会学の領域で福祉に関わる人々の規範や生活を研究する学問分野です。このため、「福祉社会学」の授業では、障害やケアを必要としている人が経験する不利益について、「個人」の障害や疾患の問題ではなくて(個人モデル)、健常者を前提に作られた社会の側の仕組み(社会モデル)の問題として把握することで、社会保障政策や地域社会の課題を考えることが狙いです。
この結果、学生たちは授業を通じて、社会モデルや障害者の合理的配慮、雇用の課題などについて具体的に学ぶことになります。実際に多様な条件にある人の雇用を実現してきた渡邉幸義社長のお話は、理論を実践につなげるための具体的な取り組みや課題を学ぶ貴重な機会となると考えています。
〔取材の受け付け〕
特別授業の取材をご希望の方は、11月8日(木)17:00までに広報課までメールでご連絡をください。
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人 実践女子学園
経営企画部広報課
住所:〒191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1
TEL:042-585-8804
メール:koho-ml@jissen.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/