当社浄水装置、ネパールに初設置

ヤマハ発動機株式会社

途上国支援団体と協業 「安心な水」で村人の健康維持へ


引き渡し式で笑顔を見せる村人たちと当社、ADRA関係者ら(2月27日、ダケラ村)

 ヤマハ発動機株式会社は、途上国での開発支援などを行う特定非営利活動法人 ADRA Japan (アドラ・ジャパン) と協業し、ネパール西部のバルディヤ郡ダケラ村に太陽光発電付き浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」1基を設置しました。南アジア地域への設置は初めてとなります。

 当社とアドラ・ジャパン、村関係者約100人が集まり2月27日、引き渡し式を行いました。村人たちはこれまで川から引いた水や井戸の水を利用していましたが、水道水と違い浄水処理されていないことから、村人は下痢や嘔吐など体調不良に悩まされていました。 同日の引き渡し式で、ダケラ村の水衛生委員長のハリスさんは「私たち一人ひとりが、日本の皆さんから提供されたこの浄水装置の適切な運営と管理に責任を持とう」と参加者に呼びかけていました。

 ヤマハクリーンウォーターシステムは、外務省の「脱炭素技術海外展開イニシアティブ」の脱炭素技術に2021年に採択され、技術は同省HPで公表されています。同省公表の弊社の脱炭素技術にアドラ・ジャパンが注目し、協業が実現しました。

 今回設置したヤマハクリーンウォーターシステムは、4,440Wの太陽光発電と蓄電池による安定供給ができ、余剰電力は村内で携帯電話の充電にも利用できます。また、「緩速ろ過」という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造が特徴です。大きな電力を必要とせず、専門の技術者によるメンテナンスが不要なため、ダケラ村においても住民による自主運営が可能な浄水システムです。

 ヤマハクリ―ンウォーターシステムは、現在、アフリカやアジアの新興国を中心に17カ国51基を設置済み(2024年2月時点)です。


■ヤマハクリーンウォーターシステムWEBサイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/cw/

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