ニデック ASIとNeoen社とのBESS設置に関する契約締結について
ニデック株式会社のモーション&エナジー事業本部に属するニデック ASI株式会社は、フランスの再生可能エネルギー発電事業者であるNeoen(ネオエン)社との間で、バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS:Battery Energy Storage Systems)の設置に関する合計約7,000万ユーロの2件の契約を締結しました。
このシステムはフランスのロワール県にあるロシュ=ラ=モリエールで設計と組み立てが行われ、2025年上半期にフィンランドのラッペーンランタ市ユリッカラ村近郊とスウェーデンのヴェステルノールランド県にて稼働が開始される予定で、容量はそれぞれ93.9 MWhと112.9 MWhです。
BESSは近年、北欧においても再生可能エネルギーの安定供給を実現する手段として注目を集めています。ニデックASIは北欧におけるBESSの市場シェア50%以上を獲得しており、特にスウェーデンはニデックASIにとって4番目に大きな市場で、過去3年間にNeoen社、ドイツのUniper(ウニパー)社、およびスウェーデンのOX2社との間で合計7つの契約を獲得しています。
Neoen CEO Xavier Barbaro氏コメント
蓄電システムは、再生可能エネルギーの安定供給を可能にします。それによって電力構成における再生可能エネルギーの割合を高めることができるため、蓄電システムはエネルギー転換において重要な役割を果たしていると言えます。 我々はこれらの大型バッテリーの配備を加速し、それによって迅速かつチャレンジングなエネルギー転換が実現可能になると考えています。
ニデックASI S.A.S社長 Franck Girard氏コメント
この新しいプロジェクトにより、ニデックASIは北欧などの重要な市場におけるエネルギー転換のパートナー企業としての地位を確立しました。当社は今後も拡大する需要に対応すべく、生産能力拡大のための投資を実行してまいります。
Neoen
Neoenは 2008年にフランスで設立された再生可能エネルギー専門の発電事業者です。太陽光、風力、および貯蔵技術における専門知識を活かし、電力を生産する国々のエネルギー転換に積極的に参加しています。現在運用中もしくは建設中の発電容量は7.2 GWに達しており、過去6年間で約6倍に増加を遂げています。同社は4大陸に事業を展開しており、フランス最大のソーラーファーム(セスタ、300 MWp)、フィンランド最大の風力発電所(ムトカランピ、404 MW)、世界で最も競争力のある太陽光発電所の1つであるメキシコのエル・ジャノ(375 MWp)、世界最大規模の2つの貯蔵発電所(ホーンズデール電力保護区、150 MW / 193.5 MWhとビクトリアビッグバッテリー蓄電施設、300 MW / 450 MWh)を所有しています。
同社は2025年末までに運用中または建設中の発電容量を10 GWにすることを目標としています。
Neoen社 Webサイト:www.neoen.com