「お~いお茶」飲料製品の欧州生産を開始。世界の品質基準に合う「お~いお茶」飲料用原料を使用した新製品を2024年5月に発売
世界の品質基準に合わせた「お~いお茶」飲料用原料を開発し、2024年5月に新発売。同時に新原料を使用した日本向け製品も登場
株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、世界No.1の無糖緑茶飲料ブランド(※1)である「お~いお茶」の飲料用原料を世界の品質基準に合わせて開発し、欧州向けに製品設計した「Oi Ocha Unsweetened Green Tea」(お~いお茶 緑茶/330mlテザードキャップ付き紙パック)のドイツ生産を開始し、2024年5月に欧州エリアで新発売します(※2)。当社は現在、40以上の国と地域で「お~いお茶」を販売しています。一方で、欧州では本年7月より義務化されるプラスチック製容器入り飲料の規制強化を前に、日本からの飲料製品の輸出が困難な状況になることが予測されていました。そこで当社は、「お~いお茶」ブランドの海外展開をさらに加速化していくため、世界の品質基準に合う「お~いお茶」飲料用原料を開発しました。また、この新原料を使用するとともに、欧州のプラスチック製品規制に対応する「お~いお茶 緑茶」(330mlテザードキャップ付き紙パック)を開発しました。本製品は、2024年4月より事業を本格展開する新会社「ITO EN Europe GmbH」(本社:ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ市)を通じて現地の協力企業にて委託生産を行い、欧州エリアを対象に2024年5月に新発売します。
当社のバリューチェーンにおいては、原料面の取組み(原料調達と原料加工)や研究・企画・開発にはユニークな特長があります。今回、世界の品質基準に合わせて開発した「お~いお茶」飲料用原料を用いて、厳しい環境規制がある欧州での展開に対応した新製品の現地生産及び販売体制の確立を機に、海外事業におけるサプライチェーンの最適化と「お~いお茶」のグローバルブランド化を一層進めていきます。そして、お茶のスペシャリストとして世界の茶文化とつながり、おいしさと価値を広く伝える「世界のティーカンパニー」を目指し、各国・地域に根差したマーケティングの連携を一層強化してまいります。
(※1)ギネス世界記録認定 記録名:「最大の無糖緑茶飲料ブランド(最新年間売上)」対象年度:2023年
(※2)販売地域により発売日は前後します
◇製品特長
「Oi Ocha Unsweetened Green Tea」(お~いお茶 緑茶)
欧州市場では、プラスチック製容器入り飲料はキャップが容器から取り外せないようにすることが本年7月より義務化されます(※3)。そこで当社は、本指令により一層環境意識が高まることを鑑みて、本製品では容器から取り外せないよう設計されたキャップ(テザードキャップ)の紙パック容器を採用しました。
また本製品では、これまで茶産地育成事業を通じて長年積み重ねてきた海外各国ごとの品質基準に対応する緑茶原料開発の知見を活かした、世界基準の「お~いお茶」飲料用原料を使用しています。海外各国ごとに気候や病害虫の発生傾向など栽培環境が異なることから農作物に求める品質基準も様々です。当社は、おいしさで選ばれるグローバルブランド「お~いお茶」を海外各国で提供するため、世界基準の飲料用原料を国内生産する体制を整え、ドイツにある製造委託先工場にて製品化を行います。この欧州における現地生産の開始を機に、海外現地生産を一層促進してまいります。
(※3)使い捨てプラスチック製品(SUP)指令
《製品概要》
製品名:Oi Ocha Unsweetened Green Tea
容量・容器:330mlテザードキャップ付き紙パック
店頭想定価格:2.5€
発売日:5月(※2)
販売地域:欧州
◇欧州生産の開始と合わせて日本向け製品も同時発売
「お~いお茶 緑茶」
《製品概要》
製品名:お~いお茶 緑茶
品名:緑茶(清涼飲料水)
容量・容器:330mlキャップ付き紙パック
希望小売価格 税込(税別):216円(200円)
発売日:5月20日(月)
販売地域:日本
ご参考 海外事業における取組み
生活文化、食文化への融合と緑茶の健康性の訴求
海外で販売する「お~いお茶」ブランドなどの一部製品では、「ハラール」「コーシャ」といった宗教に関わる認証、タイ向けやシンガポール向けの製品では無糖などで健康に資する製品であると国が認める認証「ヘルシアチョイス」を受けるなど、各国の市場に合わせて認証マークを表示して販売しています。
海外各国基準に対応する、減農薬、有機栽培の緑茶・抹茶原料の開発
緑茶・抹茶の海外輸出を促進していくにあたって、海外各国ごとの品質基準をクリアする必要があります。そのため当社では「茶産地育成事業」を通じて、海外各国基準に対応する「減農薬、有機栽培の緑茶・抹茶原料」の開発を進め、輸出量増加に努めています。減農薬、有機栽培の推進は、茶産地周辺の生物多様性保全にも貢献します。また、海外で需要が高い抹茶原料の一部では、「レインフォレスト・アライアンス認証」といった国際的な認証の取得を茶生産者と協働して進めています。