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実践女子大学(東京都日野市、学長:難波雅紀)の学生がイメージキャラクター及びロゴの制作などで連携してきた日野市子ども包括支援センター「みらいく」(日野市神明、以下、みらいく)の開所式が5月19日(日)に執り行われ、イメージキャラクター「ぺたぺたさん」の制作に携わった学生と卒業生、本学園の木島葉子理事長らが出席しました。
学生と卒業生の2人は、イメージキャラクター「ぺたぺたさん」の制作に熱中した時間を振り返りながら、キャラクターに込めた思いを伝え、「ぺたぺたさんが日常に溶け込み、気付けばいつもそばにいるような存在になればいいなと考えています」とプレゼンテーションしました。また、木島理事長は工事中の施設の見学やイメージキャラクターの制作で、学生が関わったことに謝辞を述べた上で、「引き続き日野市の皆さまのお役に立てるよう、色々な施策に色々な場面で関与させていただければと思っています」と、今後の実習やボランティア活動への参加など連携強化を目指す考えを示しました。みらいくは5月27日(月)にオープンしました。
■開所式
日 時:2024年5月19日(日)9:00~10:30
場 所:日野市子ども包括支援センターみらいく3階多目的室(日野市神明1-13-2)
出席者:
【日野市】大坪冬彦市長
【日野市議会】奥住匡人議長
【国会議員】小田原潔議員、大河原まさこ議員
【都議会議員】菅原直志議員、清水とし子議員
【子ども家庭庁】林俊宏支援局総務課長
【実践女子学園】木島葉子理事長
【実践女子大学】槙究副学長
【実践女子大学】浮田采希、石井美菜(イメージキャラクター等制作学生)
など計約80人
■ぺたぺたさんとみらいく 「市民の拠り所に」 学生が願いを込め
イメージキャラクターやロゴを制作した本学生活科学部生活環境学科の4年生・浮田采希さんと、卒業生(2023年度卒)・石井美菜さんが、来賓約80人を前に発表。2022年11月より制作を開始したぺたぺたさんの名前の由来について、夜道を歩く人間のあとをついてくる妖怪「べとべとさん」から着想したと説明し、「『すべての人に寄り添う』『ともに歩んでいく』を表現したキャラクター」と話しました。また、ぺたぺたさんの特徴について、空の移ろいを採用し、青空、日の出、夕焼けをイメージしたカラーリングで常に変化する人間の感情の移り変わりを表現した「color」、とろっととろけたような柔らかい形状で、「どんな人にでも寄り添う」を表現した「form」、デザインに過去の人物を表す横顔と新しく生まれ変わった人物の顔が存在することで、過去を受け入れ、寄り添い、新しいものをつくり、新しい自分を発見する日野市と住民の新しい関係を築くという思いを込めた「two face」という三つの特徴を伝えました。
次に、ぺたぺたさんのロゴの制作、活用策について、包装紙のような柄を張り合わせたデザインで「視認性を向上させ、異なる柄を張り合わせることで、本来のコンセプトの曖昧さ・交わりを表し、包装紙にくるまったようで、中身のわくわく感をもたせました」と話し、制作に熱中した時間を振り返りながら、「ぺたぺたさんやみらいくが市民の皆さんにとって、拠り所になることを心から祈っています」と願いを込めました。
日野市出身の画家・蟹江杏さんは、166人の子どもたちとともに制作した絵画「朝日を空に上げる少女たち」はぺたぺたさんから着想を得たと明かし、「子どもたちの大好きなものが描かれ、とてもきれいな一枚の絵画になっています。太陽の光と市の豊かな自然を味方にして、みらいくが市民の皆さまの大切な場所になり、子どもたちの安全な居場所になることを願っています」と伝えました。
■「ぺたぺたさん」を考案した本学学生と卒業生のコメント
・浮田 采希さん(生活科学部生活環境学科4年生)
このような貴重な機会をいただいたこと、厚く御礼申し上げます。私は、ただデザインするのではなく、その先を考えながらデザインすることの難しさや大変さ、楽しさを強く実感する期間となりました。いたらない点がたくさんあった私たちですが、最後まで、制作を手伝っていただいた日野市役所の皆さん、大学職員の皆さん、髙田典夫名誉教授、市民投票でたくさんのご意見や温かいお言葉をいただいた市民の皆さまには感謝してもしきれません。ありがとうございました。ぺたぺたさんやみらいくが市民の皆さんにとって、拠り所になることを心から祈っています。
・石井 美菜さん(生活科学部生活環境学科 2023年度卒業生)
ぺたぺたさんは、みらいくの「子育てひろば」のゾーニング、各階の壁の色、施設入口の館銘板に活用いただいています。これからも色々な場面で、ぺたぺたさんが、日常に溶け込み、気付けばいつもそばにいるような存在になればいいなと考えています。この活動で私は、イメージキャラクターに思いを込める難しさやそれを言葉にする大変さなどを学びました。どれも2人だけでは実現できなかったことであり、支えてくださった方々に感謝しています。また、このぺたぺたさんを、これからどんどんと活用いただくことに私自身わくわくしています。改めてありがとうございました。
■関係者集い、完成祝う
開所式には、大坪冬彦日野市長、奥住匡人市議会議長、小田原潔衆議院議員、大河原まさこ衆議院議員らが出席。開所式で、大坪市長は「みらいくがすべての子どもの健やかな成長を末永く支援する、子ども、家庭、地域の子育て支援拠点となれるよう、そして多くの方々に『日野市で子育てをして良かった』、『日野市で暮らして良かった』と実感していただけるように精一杯努力して参ります」と期待を込めました。その後、大坪市長や木島理事長ら関係者がテープカットで完成を祝い、式典後には、本学生活文化学科の井口眞美教授と大澤朋子准教授や学生がレイアウトや遊具、内装などのデザインを考えるワークショップに参加した「子育てひろば」や中高生世代の居場所スペースなどを関係者が内覧し、親子や中高生が集う光景に思いを馳せていました。
■大坪市長、木島理事長のコメント
・大坪 冬彦・日野市長
みらいくは急激に増加の一途をたどっている児童虐待に対し、子どもの最善の利益のために緊急に対応すべきという考えのもと、日々児童虐待に向き合っている現場の職員を中心に検討が開始されました。具体化に当たっては積極的に子どもや保護者の方々のご意見をいただき、改正児童福祉法に位置づけられた「こども家庭センター」として、いち早く設置することができました。
子ども、子育て支援に積極的に投資することが今を生きる子どもや保護者のため、次世代のため、そして、持続可能なまちづくりに寄与できるものと確信し、立ち上げる決断をいたしました。すべての子どもの健やかな成長を末永く支援する、子ども、家庭、地域の子育て支援拠点となれるよう、そして多くの方々に「日野市で子育てをして良かった」「日野市で暮らして良かった」と実感していただけるように精一杯努力をして参ります。
・木島 葉子・実践女子学園理事長
みらいくは子育て機能の総合支援拠点として、日野市民の皆さまのお役に立つ大変重要な役割を担う場所であり、色々な方にご利用いただくことで発展していくと思っております。
キャラクター「ぺたぺたさん」を本学の学生2人がデザインさせていただきました。このぺたぺたさんも末永く愛されるキャラクターとして、みらいくとともに育っていくことを願っています。また、この施設の建設中に、本学の授業として活用させていただきました。一つの建物で、施工過程が一度に見られるめったにない機会であり、学生たちは興味深くメモを取り、とても良い経験だったと思います。引き続き本学においても、日野市の皆さまのお役に立てるような施策に色々な場面で関与させていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■みらいくで連携強化
みらいくは、子ども・家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点であり、すべての子どもの成長を切れ目なく支援する施設です。1階には市役所本庁舎から子育て課、保育課を移転し、子育て関連の部門を集約。飲食可能なフリースペースなどが設置され、2階には子ども家庭支援センター高幡の事務所と生活・保健センターから子ども家庭支援センター機能が移転。新たに「子どもなんでも相談事業」が開始されます。3階には乳幼児と保護者の集いの場「子育てひろば」、市内初の「中高生世代スペース」が設置されます。
実践女子大学ではこれまでもイメージキャラクターの制作や「子育てひろば」ワークショップへの参加などで連携して深めていましたが、完成後は、大学生がみらいくで実習し、研究活動に活用させていただくほか、市主催の「こどもまつり」でのボランティア活動を実施していくなどさまざまな連携をすることで、さらなる連携強化を目指します。
■みらいくの概要
所在地:東京都日野市神明1-13-2
建物:鉄骨造地上3階建て
建築面積:862.24㎡
延床面積:2,296.94㎡
敷地面積:1,299.99㎡ 学校法人実践女子学園が日野市に無償貸与※
環境配慮:太陽光設備や屋上緑化、多摩産材を使用
※学校法人実践女子学園が、旧実践女子短期大学(現実践女子大学短期大学部)の神明キャンパス跡地の一部を無償貸与。
貸与期間は2020年12月1日から20年間。
■日野市との連携・包括協定
学校法人実践女子学園と日野市は2014年、相互協力・連携に関する包括協定を締結。協定に基づき、これまで多彩な連携事業を展開しており、2017年には「子育て支援に関する連携協定」も締結。今回の土地の貸与や学生によるみらいくのイメージキャラクター制作などが実施されました。
〇これまでの連携事業
(1) 日野市職員名刺デザイン制作
生活環境学科の学生が日野市の依頼を受け、市職員用名刺をデザイン。2017年から職員の皆さまが使用しています。
(2) 日野市地区センター図鑑の作成や街歩きの企画
生活環境学科の卒業生が在学中の卒業研究をベースに市内全66か所の地区センターを網羅した「地区センター図鑑」を2020年に刊行。現代生活学科の学生も2017年から2年間に渡り、日野市内の街歩きプランを企画。2人は地域貢献が評価され、2020年7月に大坪冬彦市長から感謝状が贈られました。
(3) オンラインまちあるき
現代生活学科の学生が2023年、日野市多摩平の地区センター「うちたす」で「オンラインまちあるき」を開催。地域の皆さまと交流し、リニューアルオープンしたばかりの「うちたす」の活用方法を考えました。
【本学サイト掲載情報】
神明キャンパスを活用した連携
https://www.jissen.ac.jp/society/area/hino/cooperation/shinmei_campus03.html
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人実践女子学園
経営企画部 広報課
住所:〒191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1
TEL:042-585-8804
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/