SAS、2014年売上高は過去最高の30億9,000万ドルを記録

~クラウド・アナリティクスとデータ・ビジュアライゼーションの成長が39年連続の増収を牽引~

ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、2014年度の売上高が、過去最高となる30億9,000万ドル(為替変動の影響を除いた場合の対前年比5.1%増、ドルベースで2.3%増)を記録したと発表しました。2014年はクラウド・アナリティクスとデータ・ビジュアライゼーションに対する需要が伸び、それらが39年連続増収の大きな牽引役となりました。

SASのCEO(最高経営責任者)であるジム・グッドナイト(Jim Goodnight)は、「SASはアナリティクス分野における市場リーダーであり、ビッグデータの世界を大きく切り開いて、今後も市場をリードしていきます。SASは今日の市場で最もパワフルなデータ・ビジュアライゼーション・ソフトウェアを提供しています。SAS Cloud Analyticsはユーザーがクラウドをフル活用できるように強力にサポートします。SASは、Hadoopに対応するアナリティクス製品のナンバーワン・プロバイダーになると確信しています」と述べています。

世界70カ国、400社以上の顧客がアナリティクス・ソリューションの迅速な活用を可能にするクラウド・テクノロジーを求める状況の中、2014年の「SAS(R) Cloud Analytics」の売上は世界で24%増となりました。これを受け、SASはDignity Healthをはじめとする数多くの顧客の要望に応える為SAS Cloud Analyticsの開発とサポートを担当するSAS Solutions OnDemandチームを増強し、チームの為にキャリーの本社に新しいビルを開設しました。

米国最大の医療機関のひとつであるDignity Healthは、クラウドベースのビッグデータ・アナリティクス・プラットフォームを構築してデータ分析を改善し患者の治療を最適化するために、SASを選びました。

「SAS(R) Visual Analytics」の導入は急増を続けています。2年前に発売されたこのデータ・ビジュアライゼーション・ソフトウェアはこれまで約3,400のユーザーサイトに導入されており、売上は12%増を記録しました。順調に成長を続けるこのソフトウェアは最近の2回のバージョンアップによってパブリック・クラウド対応をはじめとする広範な導入オプションをユーザーに提供し、HadoopやSAP HANAなどの多様なデータソースを利用できる柔軟性も提供しています。イタリアのワイン販売会社Wineverse、ブラジルの銀行Banco Santander、フランスの小売会社Schieverなどのユーザーは、顧客に関する洞察を深め、事業コストを削減するためにSAS Visual Analyticsを活用しています。

その他の高成長を続ける製品スイートには、ハイパフォーマンス・アナリティクス、カスタマー・インテリジェンス、データ管理などがあります。さらにSASの不正防止ソリューションも堅調な実績を上げており、ケンタッキー州などの政府系機関や組織も不正行為や新たに生まれる脅威による損失の防止にこのソリューションを活用しています。

国や業界を超えた成長
SASの売上はグローバル規模で増加していますが、その成長は成長著しいアジア太平洋地域と南北アメリカに牽引されています。また業界別売上で特に顕著な伸びを示しているのが、金融サービス、政府、保険、通信、製造、小売、ヘルスケア、ライフサイエンスの業界です。なかでも、米国の社会保障局などの政府系機関の売上の伸び率は23%と高く、次いで僅差で21%のライフサイエンスが続きます。このカテゴリーの顧客には、アストラゼネカやイーライリリーが含まれています。

イノベーションへの取り組みが継続的な顧客満足の源泉
研究開発への絶え間ない取り組みがSASの成功と顧客満足の源泉になっています。2014年、SASは総売上の23%を研究開発に投資しました。SASは急増するHadoop対応のビッグデータ・フレームワークの利用に応える高度なアナリティクス・ソフトウェアを積極的に市場投入しました。こうした市場をリードするソリューション分野での継続的な技術革新により、SASは2,045社もの新しい顧客を獲得し、SAS製品を導入する顧客サイトは合計で75,000を超えるまでに増加しました。

顧客中心のパートナー・エコシステム
SASの強力なパートナー・エコシステムは、一貫してSASの成功の大きな原動力になっています。2014年、新規取引件数の30%、大型取引件数の50%はパートナーとの協業によるもので、不正管理、リスク管理、分析プラットフォームのモダナイゼーションの分野においても相当の影響力を持っています。ユーザーの分析サービス利用分野、利用方法に応える為、SASは2014年もこのパートナー・エコシステムの強化を図りました。その成果のひとつがArrow Electronicsとのグローバルリセラー契約の締結です。この契約により、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカに販売網を持つArrow Electronicsの認定リセラーを通してより多くの顧客にSASの製品とソリューションの提供が可能になりました。さらに昨年、Arrow Electronicsは世界80社のリセラーの採用と研修を支援してくれました。

2015年の見通し
SASはビジネス・アナリティクス市場でトップシェアを保持しており(IDC調べ)、またForresterによると、SASはアジャイル・ビジネス・インテリジェンスにおいてもリーダーであり、その地位は揺るぎないとしています。先ごろ、IDCは2013年のアドバンスド・アナリティクスと予測型アナリティクスの分野でSASをトップサプライヤーと報告し、そのマーケットシェアは35.4%で、2位のサプライヤーの2倍を超えるシェアを獲得しているとしています。さらにIDCは、アドバンスド・アナリティクスと予測型アナリティクス・ソフトウェアの成長率が高い上位5社にSASを選出しています。

SASがリーダーであり続けている大きな理由は、顧客の声に耳を傾け、変わりゆく顧客ニーズに応えようとしているからです。昨今、クラウドやビッグデータ、IoT(モノのインターネット)といった市場を牽引するテクノロジーがソフトウェア業界に革命をもたらしており、俊敏性が大きな鍵になっています。

SASのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CMO(最高マーケティング責任者)のジム・デイビス(Jim Davis)は、「データを生成する膨大な数のデバイスが接続されるようになると、集まってくる生の生成データの価値が高まります。その膨大なデータから洞察を導き出すことが課題になっていますが、アナリティクス分野のリーダーであるSASはこの課題解決において、リーダーとしてポジショニングされています。SASはこれからも研究開発に継続的な投資を続けて、2015においても革新的な新製品を市場に投入していきます」と述べています。
2015年、SASは、クラウド・アナリティクス、ビジネス・インテリジェンス/データ・ビジュアライゼーション、データ管理、Hadoop、カスタマー・インテリジェンス、セキュリティ・インテリジェンス/不正防止ソリューション、リスク管理において持続的な成長を見込んでいます。また、2015年、戦略的パートナーシップについても新たな関心を呼ぶ活動と投資を行っていきます。

ソフトウェアとトレーニングの無償提供と大学とのパートナーシップを通してアナリティクス・スキルのギャップを埋める
SASのトレーニングを求める人の数が記録的に増えています。なかなか埋まらないアナリティクス・スキルのギャップの問題を解決するため、SASは「SAS(R) Analytics U」をスタートさせました。このグローバルなアカデミック・イニシアチブには、SASソフトウェアの無償提供、大学とのパートナーシップ、次世代のSASユーザーを支援しているユーザー・コミュニティーへの参加などの取り組みが含まれています。

これらの無償提供は昨年大きな反響を呼びました。「SAS(R) University Edition」のダウンロード数は160,000回を数えました。学生や教職員によるeラーニングコースへのアクセス数は21,000回を超え、ビデオ・チュートリアルの閲覧数は650,000回を超えました。SASプログラミング認定を受けた人は12%増加しました。

SASは、教育、研究、行政のために世界で3,000を超える教育機関で使用されています。SASは、世界中の専門学校や大学と協働して、アナリティクスとその関連分野における30の修士課程と60の検定取得コースを開設しています。2014年に修士課程を新設した教育機関は、ミシガン州立大学、メリーランド大学、ミズーリー大学、ジョージワシントン大学、南オーストラリア大学です。2015年、SASはまた新たな教育イニシアチブを展開して、これらの教育プログラムを強化し、アナリティクスを使えるようトレーニングされた人材を倍増させる計画です。

<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(http://www.sas.com/jp
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。


*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2015年1月29日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所