~ビッグデータ環境におけるデータ品質管理とデータ統合を容易にし、Hadoop市場におけるスキル不足の課題を解消へ~
ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長:ミカエル・ハグストロム(Mikael Hagstrom)、以下 SAS)は、Hadoop上でデータ統合とデータ品質管理を容易に実現するセルフサービス型のソリューション「SAS(R) Data Loader for Hadoop」を国内で提供開始すると発表しました。これによって、Hadoopの能力を最大限に引き出し、ビッグデータのためのアナリティクス・プラットフォームとしてさらに浸透させます。
Hadoopフレームワークはコスト効率に優れたビッグデータ・アーキテクチャであり、市場への浸透が加速しています。しかし、これをビジネスレベルで活用するには、データアクセス・セキュリティの確保、容易なデータ統合、データ品質管理などの機能がますます必要となり、ビジネス・ユーザーが容易に操作できる操作性が求められます。SASは、このニーズに対応するため、SAS Data Loader for Hadoopを提供します。
SAS Data Loader for Hadoopを用いることで、IT部門に負荷をかけることなく、ビジネス・ユーザー自身がデータの管理、変換、クレンジング、準備を行うことができるため、スムーズに正確な結果を導き出すことができます。Hadoopに関わるスキルギャップの解消により、ビッグデータへのアクセスが加速され、生産性が向上します。SASはHadoop上のデータ操作、分析から意思決定に至る全プロセスをサポートすることで、コストパフォーマンスに優れたITプラットフォーム上で、企業がより多くの情報をより早く知り、より良い意思決定を素早く下せるよう支援します。
SAS Data Loader for Hadoopは、業界をリードするSASのデータ品質管理やデータ統合機能をベースとし、これらがHadoop環境で動作するよう設計されています。直感的に操作可能なウィザード形式のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスにより、ビジネス・アナリストやデータ・サイエンティストは専門的なスキルがなくても容易にデータの移動や変換を行うことができます。SAS Data Loader for HadoopはWebブラウザ内で動作し、Hadoop上の複雑なデータ変換の設計と作成、実行を効率化します。このソリューションなしでこれらの処理を実行する場合には、高度な専門知識が必須となります。
451 Researchのアナリストであるクリシュナ・ロイ(Krishna Roy)氏は、「Hadoopの導入は増えていますが、導入企業にとって、Hadoopの価値を最大限に引き出し、Hadoop上のデータをクレンジングすることのできる適切なスキルセットを持つ人材の獲得は容易ではありません。そのため、高いITスキルがなくてもHadoop上に保存されたデータへのセルフサービスでのアクセス、データ準備を可能にするソリューションが待ち望まれていました。SASはHadoop専用に開発したSAS Data Loader for Hadoopをはじめとするツールを提供して、データ準備、データ品質管理、データ統合のニーズに応えています」と述べています。
SAS Data Loader for Hadoopは、データ品質関連の処理をHadoop上で実行可能にすることで、信頼性の高いデータの提供を迅速化し、大量のデータセットが存在する環境において、より頻繁なデータ活用を可能にします。これにより、企業はデータ・ガバナンスに関するコンプライアンスを改善し、刻々と変化するビジネス・ニーズに応えることができます。
SASはビジネス・ユーザーを強力にサポートするだけでなく、データ・サイエンティストをも支援します。SAS Data Loader for Hadoop を使用することで、より効率的にデータ処理を行えるようになるため、データの移動を最小限に抑制し、より少ない負荷でのデータ準備を可能にします。
SASとHadoop
SASはデータの準備と管理、データ・ビジュアライゼーションと探索、モデル開発と展開、モニタリングなど、アナリティクスのライフサイクル全体をオープンソースのHadoop上で実行することをサポートしています。「SAS(R) Visual Analytics」や「SAS(R) Visual Statistics」などの製品はHadoop環境で動作します。また、SASはCloudera社やHortonworks社などの主要なHadoopプロバイダーと戦略的な関係を維持しており、SAS Data Loader for Hadoopはこの2社から認定を受けています。
Clouderaの事業開発担当バイスプレジデントのティム・スティーヴンス(Tim Stevens)氏は、「データ資産を活用するには、Hadoopベースのエンタープライズ・データ・ハブに高品質なデータを迅速に送り込むことが重要となります。SAS Data Loader for Hadoopは、データの移動と変換を容易にして、分析の時間を大幅に短縮します。ClouderaとSASは協働して、ビジネス・アナリストが洗練された方法でデータ探索を行って重要な洞察を得られるよう、より多くのデータ処理とアナリティクス業務を実施できるようにしています」と述べています。
Hortonworksの戦略マーケティング担当バイスプレジデントのジョン・クレイサ(John Kreisa)氏は、「SAS Data Loader for Hadoopは、新しいデータセットを容易にクリーンにしてHortonworks Data Platform(HDP)にロードできる、簡単かつパワフルな手段をユーザーに提供します。HDP認定/YARN対応テクノロジーのSAS Data Loader for Hadoopは、データから洞察を得ることで作業の効率化、リソース配分の最適化を実現して、ユーザーの競争力を強化します」と述べています。
SASとHadoopの詳細については、下記のページをご参照ください。
http://www.sas.com/ja_jp/software/sas-hadoop.html
<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(
http://www.sas.com/jp )
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。