関西大学システム理工学部・谷弘詞教授と人間健康学部・佐野加奈絵准教授は、東京応化工業株式会社(本社、神奈川県川崎市)と共同で、摩擦発電を利用したマイクロカレントサポーターを開発しました。本技術は、運動時の動きで発電し、微弱電流(マイクロカレント)を供給することで、筋肉の張りを軽減します。外部電源を一切必要とせず、装着するだけで効果を発揮するという革新技術により、スポーツや健康維持だけでなく、医療・福祉の分野においても大きな可能性が広がります。本研究の成果は日本機械学会2025年度年次大会「医療・健康・福祉のためのセンシングおよびロボティクス」セッション(9月7~10日開催予定)にて発表される予定です。
【本件のポイント】
・摩擦発電を活用、電源不要の微弱電流(マイクロカレント)供給可能なサポーターを実現
・運動後の筋肉の張りを軽減する次世代ウェアラブル技術を開発
・高齢者の健康維持やアスリートのコンディショニングに貢献
■ 電源不要の画期的なウェアラブルデバイス
マイクロカレントは、微弱な電流を利用し、筋肉の疲労回復や炎症の軽減、血流改善などに効果が期待されています。従来のマイクロカレント技術は外部電源が必要でしたが、本研究では「摩擦発電」を活用することで、電源不要のマイクロカレント供給を実現しました。開発された摩擦発電機は柔軟なフィルムで構成され、足首サポーターに組み込むことで、運動の動きに同期して発電し、パルス状のマイクロカレントを供給します。これにより、身体が動くたびに自然と電流が流れ、筋肉のコンディショニングをサポートします。
■ スポーツ・健康分野への幅広い応用
本技術は、高齢者の健康維持やアスリートのコンディショニング、立ち仕事による疲労軽減など、多様な分野での応用が期待されます。さらに膝用サポーターや靴のインソールなど、さまざまなウェアラブル製品への展開も視野に入れています。
<期待される応用分野>
✅ 高齢者の健康維持:歩行後の筋肉疲労を軽減し、運動習慣の継続をサポート
✅ アスリートのコンディショニング:トレーニング後の疲労回復を促進
✅ 立ち仕事のサポート:長時間の立ち仕事による足のむくみ軽減
✅ 多様なウェアラブル製品へ:足首サポーターだけでなく、膝用サポーターや靴のインソールなど
▼本件の詳細▼
関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2025/No2.pdf
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▼本件に関する問い合わせ先▼
関西大学 システム理工学部
機械工学科 谷 弘詞 教授
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(発信元)
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
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