応募総数51件、「デザイン助成プログラム」の助成対象者を決定

2025年4月21日
公益財団法人日本デザイン振興会
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公益財団法人日本デザイン振興会(所在地:東京都港区、略称:JDP)は、デザイン分野における研究や、国内のデザイン振興活動に関する助成を通じた活性化を目的とした活動「デザイン助成プログラム」において、助成対象者を決定しましたのでお知らせします。

2024年12月11日(水)から2025年2月3日(月)までの期間に公募を行い、「デザイン研究」に7件、「デザイン振興」に44件の応募がありました。有識者で構成する審査委員会の審査により、「デザイン研究」2件、「デザイン振興」2件を助成対象として決定しました。研究・活動の成果は、助成期間終了後に公表する予定です。

<「デザイン助成プログラム」概要>

JDPのパーパス「デザインを、一人ひとりの力に。」の中で、2030年までに実現する目標として掲げた「DESIGN INSTITUTE(デザインを探求する)」を構成する事業の一つです。デザイン分野の調査研究への助成、日本国内におけるデザイン振興活動への助成を通じて、デザイン分野の研究をリードする人材や、デザインの力を活用した取り組みを広げる人材を育成していきます。
パーパス:https://www.jidp.or.jp/ja/about/introduction

助成期間:2025年4月1日〜2026年3月31日(1年間)
助成金額:50万円/件
対象分野:
・デザイン研究:デザインと企業等の経営に関する研究 
・デザイン振興:デザインを通じた地域づくり・まちおこし、デザインを通じた子どもの教育
申請者資格:
・デザイン研究:日本の大学(附属機関を含む)、大学共同利用機関、高等専門学校を主たる勤務先とする研究者
・デザイン振興:日本国内に活動拠点を置く団体または個人
審査委員:(敬称略)
・鷲田 祐一 一橋大学大学院 経営管理研究科 教授
・渡邉 誠介 長岡造形大学 造形学部 教授


<助成対象一覧>

「デザイン研究」

研究タイトル: デザイン経営実践による『ゼブラ企業』へのトランジションについての研究
研究代表者:井登 友⼀(⽴命館⼤学 経営学部 教授 / 株式会社インフォバーン 取締役副社長)
共同研究者:
渡邉 文隆(京都⼤学 成長戦略本部 特定准教授 / 信州⼤学 社会基盤研究所 特任講師)、阿座上 陽平(株式会社Zebras and Company 代表取締役)

2018年の「デザイン経営」宣⾔以来、デザインによる「イノベーション⼒」と「ブランディング⼒」向上への期待から、国内企業のデザインに対する投資と、デザイン経営実践の機運が⾼まっている。
斯様なデザイン経営への期待の潮流と併せて、近年、投資判断を含めた企業価値を⾒定める新たな視点として、経済的実現と社会的実現を⼆項対⽴に扱わず、双⽅を⾼次のレベルで両⽴する新たな企業観として「ゼブラ企業(Zebra Company)」という概念にも注⽬が高まりつつある。
この「ゼブラ企業」がデザイン経営実践の先にある経営観ではないかという仮説を打ち立て、その仮説を検証する。
具体的には、国内で「ゼブラ企業」として社会的な認知と評価を受けている複数の企業責任者に対して、半構造的インタビューによる定性調査、および⼋重樫ほか(2022)が企業のデザイン⼒を測定するためのツールとして開発した「DAM(Design Attitude Measurement)」を⽤いた定量調査を実施。質的、量的双⽅の側⾯からデザイン経営との関連性と相関性を確認する。

研究タイトル: 製品カテゴリーを超えた製品外観のデザインの借⽤:技術イノベーションとの関係性とその効果の意匠特許による試⾏的な検証
研究代表者:吉岡(小林) 徹(一橋大学 イノベーション研究センター 准教授)
共同研究者:秋池 篤(東北大学大学院 経済学研究科 准教授)、勝又 壮太郎(大阪大学大学院 経済学研究科 教授)
研究概要:
技術イノベーションがある製品カテゴリーに起きると、製品の外観の選択が重要になる。機能的な価値を伝える必要や、機能上の制約から既存の形状が採⽤できなくなること、さらには、製品カテゴリーとしての正統性を外観により補う必要が生じるためである。そのような時に、他の製品カテゴリーの外観と類似性・共通性を持たせることが好ましいことが理論的・実務的には予想されるが、既存研究は事例研究にとどまる。本研究では、意匠特許データとそこに記録された引⽤情報を⽤いることで、製品カテゴリーを超えた外観の借⽤と、当該外観デザインのインパクトの関係、および、その境界条件について⼤規模な実証を行う。インパクトについてはデザイン賞の受賞との対応関係に基づいて、多⾓的な検証を試みる。本研究は、技術イノベーションの発⽣時に⽬指すべき外観デザインの指針を与えうるものである。

「デザイン振興」

活動タイトル:「キッズデザインスクール mangrove」̶ 創造⼒を育むデザイン教育プログラム
代表者:満森 美香(mangrove 代表)
活動概要:
「キッズデザインスクール mangrove」は、⼩学⽣から中学⽣を対象としたデザイン教育プログラムであり、デザイン思考を取り入れたワークショップを通じて、⼦どもたちが⾝近な課題を発⾒し、創造的に解決する⼒を育む。単なる造形活動にとどまらず、「考える・試す・伝える」といったプロセスを重視し、社会との関わりを意識した実践的な学びの場を提供する。

活動タイトル:肥前窯業圏のうつわのデザインリサーチをもとにした、パッケージデザイン・プロトタイピングとスタディー
代表者:阿部 浩之(佐賀大学 芸術地域デザイン学部 准教授)
活動概要:
佐賀県各地にある伝統料理は、肥前窯業圏で作られたうつわに盛り付けて振る舞われることがある。本研究では、うつわと料理がつくりだす魅⼒や特徴を調査分析し、⾒えてきたデザインの⽅法をパッケージデザインの⼀つの原点と捉え、地域住⺠と検討しながら、特産品やお⼟産品のパッケージデザインに応⽤できるようなデザイン案のプロトタイピングを⾏うことを⽬的とする。

助成事業の詳細はこちらからご覧ください。

「デザイン助成プログラム」JDPサイト
https://www.jidp.or.jp/ja/education/design-grant

<「デザイン助成プログラム」に関するお問い合わせ>
公益財団法人日本デザイン振興会 デザイン助成プログラム担当
e-mail:design-grant_atmark_jidp.or.jp
※提出先電子メールアドレスの「@」を「_atmark_」と表示しています。送信する際は「_atmark_」「@」(半角)に直してください。


本件に関するお問合わせ先
調査研究に関するお問い合わせ:公益財団法人日本デザイン振興会 調査研究担当
E-mail:design-research@jidp.or.jp

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この企業の情報

組織名
公益財団法人日本デザイン振興会
ホームページ
https://www.jidp.or.jp/
代表者
深野 弘行
資本金
4,400 万円
上場
非上場
所在地
〒167-6205 東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー5F
連絡先
03-6743-3777

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