日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、2024年4月に外法一定H形鋼としては国内初となる強度クラス550N/㎟の高強度ハイパービーム®「NSYP®385B」の販売を開始し、このたび、メガハイパービーム®のサイズを新たにラインナップに追加しました。これにより高強度ハイパービーム「NSYP385B」及び高強度メガハイパービーム「NSYP385B」の製造シリーズが19シリーズから49シリーズへ拡大し、フルラインナップとなりました。
NSYP385Bは、熱加工制御圧延法(以下TMCP)の設備を用いた制御圧延と制御冷却によって高い強度と靭性を両立し、溶接性の向上を図っています。設計基準強度(F値)は、外法一定H形鋼としては国内最高強度となる385N/㎟を実現しております。今回のシリーズ拡大によりウェブ高さが700~1200mm、フランジ幅が300~500mmの範囲でフルラインナップとなったことで、高強度ハイパービーム、高強度メガハイパービームを用いた、大型物流施設や工場、超高層ビル案件などを中心に設計の選択肢をさらに拡大することが可能となりました。また、「NSYP385B」は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が認証するエコリーフ環境ラベルについても取得済となっています。
今回のNSYP385Bの製造シリーズ拡大は、日本製鉄が展開する高性能な鋼材と高度な利用技術を組み合わせた建設ソリューション「ProStruct®」を強化し、建築物の大型化に伴う部材の高強度化ニーズ、深刻化する人手不足を背景とした更なる工期短縮ニーズ、さらにはCO2排出量削減ニーズにも最大限にお応えできるとともに、需要の高まる超高層建築物などでの採用拡大が期待されます。特に「ProStruct®」の新パッケージである、先般発表した「梁ウェブ薄肉化工法」と組み合わせることで、高強度や大断面といった本製品NSYP385Bの優位性を最大限に引き出した合理的な設計が可能となります。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「住み続けられるまちづくりを」)を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。
(写真 左はメガハイパービーム(ウェブ高さ1200mm)、
右はハイパービーム(ウェブ高さ700mm))
■ProStruct のウェブサイト
https://www.nipponsteel.com/product/prostruct/
■NSCarbolex Solution のウェブサイト
https://www.nipponsteel.com/product/nscarbolex/solution/
以 上
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