投資用ワンルームマンション開発・販売会社向けに 2029年度までに年間10棟のZEH仕様ワンルームマンションを開発する目標を設定
オリックス銀行株式会社(本社:東京都港区、社長:寺元 寛治)は、本日、投資用ワンルームマンション開発・販売を行う株式会社フュディアルクリエーションに対し、ZEH仕様のワンルームマンションの開発棟数などを目標に設定したポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、「PIF」)を実行しましたので、お知らせします。
PIFとは、企業活動が経済・環境・社会の3つの側面にもたらすインパクトを包括的に分析・評価し、ポジティブな影響の増大およびネガティブな影響の低減を支援する融資手法です。金融機関は、融資先となる企業の事業活動を分析し、達成すべき業績評価指標(KPI)の設定と施策の策定を支援するとともに、達成状況を継続的にモニタリングします。
当社は、フュディアルクリエーションに対して、気候変動への対策、高品質な住宅の供給、ワークライフバランスの向上につながる業績評価指標(KPI)を設定しました。KPIの一つとして、ZEH-M Oriented(ゼッチ エム オリエンテッド)基準を満たす投資用ワンルームマンションの年間開発棟数を、2024年度実績の4棟から2029年度までに年間10棟以上に増やすことを目標に掲げています。
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、2025年4月に改正建築物省エネ法が全面施行され、住宅・非住宅を問わず、原則すべての新築建築物において省エネ基準への適合が義務づけられました
※。一方で、投資用ワンルームマンションでは、近年の建築費高騰などを背景に、省エネ性能の高い設備の普及がそれほど進んでおりません。
当社は、2021年以降、環境配慮型投資用不動産への融資に注力しています。不動産事業者向けの開発資金、および個人投資家の物件購入資金に対して優遇金利を適用し、2025年3月末までに累計86棟に対し222億円の融資を実行しました。
当社は、今後も、環境配慮型投資用不動産の普及を支援するファイナンスを推進し、脱炭素社会の実現に貢献します。
※ 出典:令和4年度改正建築物省エネ法の概要(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shouenehou_r4.html)
■本ポジティブ・インパクト・ファイナンス概要
■本PIFにおけるインパクトの評価と設定したKPI
※BELS評価によりZEHマークの付与を受けたマンション
■当社のこれまでの取組
・ 2023年12月25日付プレスリリース「ポジティブ・インパクト・ファイナンスを初実行」(
https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/231225_ORIXGJ.html)
・ 2021年12月3日付プレスリリース「当社初、ZEH仕様の投資用マンション開発に融資」(
https://www.orixbank.co.jp/contents/news/assets/pdf/20211203_02.pdf)
・ 2022年9月29日付プレスリリース「当社初、Nearly ZEH-Mの投資用アパート購入資金を融資」(
https://www.orixbank.co.jp/contents/news/assets/press_orixbank_20220929.pdf)
・ 2023年2月27日付プレスリリース「首都圏初、ZEH-M Oriented仕様の投資用ワンルームマンション「メイクス氷川台アジールコート」が竣工」(
https://www.orixbank.co.jp/contents/news/detail/20230227_wm000785.html)
■ポジティブ・インパクト・ファイナンス評価書(全文)
https://www.orixbank.co.jp/aboutus/sustainability/impactfinance/pdf/250630_report.pdf