人口2.9万人の平川市とパナソニックによる食洗機を活用した子育て支援施策  “食器を洗う”以上の効果を実感

モニター市民の85%※が満足と回答
自治体と企業の連携で見えた新たな子育て支援のかたち


パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社(以下、パナソニック)と青森県平川市(以下、平川市)は、「子育てしやすさナンバーワン」のまちづくりを目指し、若者世代が安心して子供を育てられる環境の整備に向けて、共同で取り組むことに合意しました。この合意に基づき、2025年1月27日から2025年4月20日の期間、平川市において子育て世帯を対象に、家事負担の軽減および男性の家事参加を促進する家庭内環境づくりを目的とした実証実験を共同で実施しました。

本実証では、食器洗い乾燥機(以下、食洗機)の活用が、子育て支援および家事シェア促進に与える影響を調査。家事の効率化と家庭内の役割分担の見直しを促し、子育て世帯の生活の質向上を図ることを目指しました。

<実証実験の主な成果>
① 子育て環境の充実に貢献
家事負担の軽減に対する満足度は85%※と高く、家族や子どもとのコミュニケーション時間の創出に大きく寄与しました。

② 家事参加(家事シェア)への貢献
実施期間中、モニターの52%がパートナーによる食器洗いの増加を実感。さらに44%が家事・育児への参加機会が増加したと回答するなどパートナーの行動変容が確認されました。

今後もパナソニックと平川市は、地域に根ざした子育て支援のあり方を模索しながら、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを継続していきます。
※ 満足度は、実証参加者アンケート結果に基づく

【実証実験に関する対談】
本実証実験を行ったパナソニックの担当社員と平川市担当職員の対談を通じて、実証実験の効果や市民の声を振り返りました。

<参加者>
平川市役所 総務部 みらい戦略室 福井秀巧 氏
パナソニック くらしアプライアンス社 食洗機SBU ビジネス戦略企画部
ソリューション企画課 定方秀樹、熊倉健司  

 福井氏(平川市)    定方(パナソニック)   熊倉(パナソニック)

1.パナソニックと平川市が目指すゴールが一致。“くらしの質を高めてほしい”という両者共通の想い
■福井氏(平川市)
若年層の流出が続く中、子育て世代の定住促進が重要課題。医療費や給食費の無償化など経済的支援に加えて、市民からは日常生活の不便さを軽減する施策が求められていた。
パナソニックから「食洗機による家事負担の軽減と家族との時間の増加」という提案を受け、両者の目指すゴールが一致。ウェルビーイングやサステナビリティの観点からも共感が生まれ、実証実験実施の合意に至った。

■定方(パナソニック)
食洗機は、家事の効率化だけでなく、時間のゆとりや環境負荷の低減にも貢献する商品。日本では普及率が約3割と低いのが現状だが、家庭におけるゆとり時間の創出など同じゴールを目指す自治体との連携で新たな普及のきっかけを模索したいと考えた。福井氏の熱意により、非常に短期間で協定締結できた。

2. 食洗機が生み出したくらしの中の小さな変化の数々
■福井氏
核家族化の加速に伴って家事・育児の負担が個人に集中しており、見えにくいストレスや孤立感が増えているのではと感じていた。食洗機は家事分担のきっかけとなり、くらしの質を高めるツールとして期待できる。食洗機の導入で、子どもと一緒に食事をする時間が増え、成長を見守る機会も増えたという声が寄せられたほか、モニター世帯の約半数において、パートナーの食器洗いなど家事参加が増えたという結果が得られた。

冬場の実施理由:
・雪国ならではの水の冷たさによる手荒れ対策
・実際に「手荒れが減った」という市民の声が多数

■定方
食洗機の導入により、「子どもの話をちゃんと聞けるようになった」「一緒にお風呂に入れるようになった」など親子の時間が増え、家族の関係性にも良い影響が出ていることがわかった。家事・育児への参加が増えた家庭は44%にのぼる。
食洗機に食器をセットしてスタートするという操作が必要なことにより、「家事に参加している」という意識が芽生え、他の家事にも波及した可能性がある。その結果、夫婦の間で感謝の気持ちが生まれるエピソードも。

■熊倉(パナソニック)
子どもが食洗機に興味を持つなど、家族全体の関わりが増加。「便利家電」以上の価値を実感。子どもと向き合う時間を持てたことに対する感動の声も多く寄せられ、取り組みの意義を痛感した。

3. 民間×行政の連携による意義
■福井氏
市民の生の声を聞けたことが大きな収穫。「行政が家庭に寄り添ってくれた」という声もあり、生活課題への新たな支援の形を実現できたことは、大きな自信につながった。また、同時に、家事は家庭だけの問題ではなく、行政が関わるべき生活課題であると再認識するきっかけとなった。
食洗機を単なる便利家電と捉えずに社会的使命感を持って臨むパナソニックの事業姿勢に感銘を受けるとともに、企業との連携で行政にはない視点から市民のくらしの質向上を図れると実感した。

■定方
まだまだ日本では根強い「家事を頑張ることが美徳」という価値観に対し、効率的な支援の必要性を提起したい。自治体との連携を通じて、くらし全体の改善を目指していく。

■熊倉
民間と行政がそれぞれの強みを活かして連携できたことが、成功の要因だと思う。

4.“食洗機=単なる便利家電”のイメージを変え、家庭内の相棒的存在へ
■定方
短期間でも「返したくない」と言われるほど、食洗機が“なくてはならない存在”に。新たなファンを獲得できたことが成果であり、手応えを感じている。

■福井氏
私自身も4人目の子どもが生まれたタイミングで食洗機を導入した実体験を通じて、家事参加のハードルが下がったと実感している。今回の実証実験をきっかけに妻と会話したとき、「実は助かっている」と明かされた。今まで食洗機を使用せず、実証期間中にお子様が誕生されたことがきっかけで使い始めた上司は「時間を買っているようだ」と言っており、改めて食洗機の価値を認識した。
モニターした市民の声からも感じていたが、使うきっかけさえあれば、手放せなくなる、そのような機器が食洗機なのだろうと実感。

5. 今後の展望
■福井氏
今回の成果を市民に広く普及させ、子育て世帯への支援のあり方を継続的に検討・実行していく。さらに、パナソニックとの連携がモデルケースとして、他の自治体や企業にも広がることを期待。家事のしやすさが当たり前になる社会を目指していきたい。

■定方
平川市で得られた成果を全国の自治体へ展開し、食洗機で人のくらしを豊かにする提案をしていく。当社がくらしのベストパートナーになれるよう取り組みたい。


<パナソニック くらしアプライアンス社とは>
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、家電の開発・製造・リサイクルを中心に事業を展開しています。100年育んできたくらしに寄りそう力で、人と地球の未来に続く、感動の商品とサービスを創造することを目指しています。

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この企業の情報

組織名
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社
ホームページ
https://www.panasonic.com/jp/about/corporate-profile/organization/las.html
代表者
品田 正弘
資本金
25,930,000 万円
上場
非上場
所在地
〒141-8487 東京都品川区西五反田3丁目5−20パナソニック 目黒ビル
連絡先
06-6908-1121

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