アナリティクス成功の鍵は、アナリティクス人材をいかに組織に組み込めるかどうか (SASとMIT Sloan Management Reviewの最新共同調査)

~データ・サイエンティストを擁する企業はそうでない企業に比べて、アナリティクス・プロジェクトの優先順位付けと測定・評価のための戦略を有する割合が2倍であることも判明~

ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)とMIT Sloan Management Reviewが世界中の経営幹部を対象に行った最新の共同調査によると、アナリティクスを成功させるにはアナリティクス担当の人材を惹きつけ、好待遇を与え、組織に組み込むことが極めて重要であることが明らかとなりました。例えば、「アナリティカル・イノベーター(アナリティクスを活用する先進的な企業)は、アナリティクス後進企業に比べて、アナリティクスの人材と従来のデータ・ワーカーとの連携で成功している事例が3倍多い結果が出ています。

また今年で5年目となる本調査で、「データ・サイエンティスト」人材を社内に擁する企業は、そうでない企業に比べて、データ・プロジェクトの優先順位を明確に決めている割合が2倍以上高く、データ戦略をきちんと有している割合が2.5倍高いことも判明しました。

各業界の2,500名を超える経営幹部を対象としたグローバル調査ならびに28名のシニア・マネージャーとの個人インタビューを基に作成された最新報告書「The Talent Dividend」では、アナリティクスに絶大な強みを持つ企業は、効果的なアナリティクス・スキルセットを構築して維持するために数多くの方法を並行して遂行していることも示唆しました。

MIT Sloan Management Reviewのエグゼクティブ・エディターのデイビッド・キロン(David Kiron)氏は、「総じてアナリティクスに長けた企業の人事の実践には、非の打ちどころのない計画があります。一方、アナリティクスをうまく活用できていない企業では人事計画すらない傾向があり、アナリティクス人材に対するアプローチが散漫で、一貫していません」と指摘しています。

また本調査では、アナリティクスに対して熱心かつ明確に取り組んでいる企業ではアナリティクス専門の優秀な人材を採用・維持することが容易であることも明らかになりました。インタビューに応じたある経営幹部は、「才能ある人材は自らの能力を発揮できる企業に惹かれますが、努力が報われそうにない企業へは誰も行きたがりません。アナリティクスに重点を置いてこなかった従来型の企業は、優秀なアナリティクス人材を引き寄せる目に見えない資産に乏しいのかもしれません」と指摘しています。

SAS最高リサーチ責任者(CRO)のパメラ・プレンティス(Pamela Prentice)は、「アナリティクスでイノベーションを創出して競争優位性を獲得していくには、人材が大きな鍵を握ることは明白です。アナリティカル・イノベーターと評される企業は、分析に課題を抱える企業に比べて、適材適所の人員配置をしていると考えている割合が4倍も高いのです」と述べています。

本調査では、良い人材を多く確保したいと考えている企業に対して、次の4つの戦略の実行を提言しています。
•社内の人材に目を向ける: 現在の社員の中からアナリティクス・スキルの向上を図る。すでに自社のビジネスをよく知っているため、これは大きな利点となる。
•人材の注入ではなく融合に気を配る: 新しい人材を融合させることは難しいが、これはアナリティクス担当者から価値を引き出すために必要となる重要な要素である。
•バディー・システム(仲間)を組む: 必要なスキルを残さず備えた完璧な人材はそういない。だからこそ、補完し合うチーム作りが重要となる。
•共通の核を作る: 分析で得た洞察をうまく活用できる能力を組織全体で高めて、共通の核とする。

同レポートの全文およびMIT SMR/SAS共同データ&アナリティクス・プロジェクトの詳細についてはMIT Sloan Management Reviewのウェブサイト(http://mitsmr.com/1OBSlyq)(英文)をご覧ください。

<MIT Sloan Management Reviewについて>
MIT Sloan Management Reviewはマサチューセッツ工科大学スローン・マネジメント・スクールを母体とするメディア企業であり、そのミッションは、指導方法やイノベーションの創出方法に変革をもたらす経営手法の進展について、研究者、企業経営幹部、その他ソート・リーダーたちの間の交流を促進することにあります。MIT Sloan Management Reviewは、組織、技術、社会の急激な変化によってもたらされる独創性、刺激、機会にアンテナを張り、思慮深い経営者に向けて発信しています。

<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(http://www.sas.com/jp
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2015年4月27日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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