イベントレポート「Women Securing the Future」

〜AI時代における女性のキャリアと働き方の未来を考える〜

グローバルセキュリティメーカーの株式会社サイバーセキュリティクラウド(本社:東京都品川区、代表取締役社長 兼 CEO:小池 敏弘、以下「当社」)は、AI時代における女性のキャリアと働き方の可能性を探るイベント「Women Securing the Future」セミナーを2025年11月5日(水)に開催しました。本イベントは、AI×IT×女性のリアルをテーマに、テクノロジーの進化がもたらす変化と、女性が自分らしく活躍し続けるためのヒントを共有する場として企画しました。
第一部ではAI時代における女性のキャリアと働き方の可能性をテーマに各専門家による講演を実施。第二部では、登壇者と参加者による交流会を行い、10名以上の様々な職種の方々が意見交換を行いました。

■ 各セッションレポート
1. 生成AI時代における女性エンジニアのキャリアと危機感
登壇:bgrass株式会社 CEO 兼 CTO 咸 多栄氏
最初に登壇したのは、bgrass株式会社 CEO 兼 CTOの咸氏です。
bgrassは、「仕組みとテクノロジーでバイアスのない選択と評価を当たり前にする」というビジョンのもと、女性IT人材の採用サービス「WAKE Career」とフェアな採用活動を実現する採用管理AIエージェント「フェアパス」を運営しており、ポジティブアクションと社会構造や仕組みの解決の2軸での解決を目指したテックカンパニーです。

咸氏は、生成AIの進化がエンジニアの働き方やキャリアを根本から変えつつあると語りました。生成AIの登場によって開発スピードが大きく向上し、「生成AIを使いこなす側」と「生成AIに仕事を奪われる側」という二極化が急速に進んでいると指摘。某大手IT企業による6,000人規模のレイオフにも象徴されるように、生成AIはすでに職業構造そのものを再編し始めているとのことです。

一方で、こうした変化は女性エンジニアにとって新たなチャンスでもあると述べました。生成AIの普及によってコーディングなどの技術的ハードルが下がり、上流工程やプロジェクトマネジメント、社会課題の解決など、より広い領域で女性が活躍できる可能性が高まっていると語りました。

咸氏は最後に、「生成AIによってすべてのエンジニアが一度リセットされる時代です。だからこそ、女性が自らの強みを生かし、新しいキャリアを描くチャンスが来ている」と締めくくりました。

2. AIは女性の生き方をどう変えるか?可能性とリスクを考える
登壇:Cynthialy株式会社 代表取締役CEO/Women AI Initiative Japan 代表理事 國本 知里氏
続いて登壇したのは、Cynthialy株式会社 代表取締役CEO/Women AI Initiative Japan 代表理事の國本氏です。
同団体は、女性リーダーの育成や起業支援、AIリテラシー教育を通じて、女性が自律的に働ける社会の実現を目指して活動しています。

「AIが既存職業の3分の2に影響を与える」とする海外調査を紹介しつつ、AIによる社会構造の転換が進む中で「AIは女性の働き方を自由にし、自分らしい生き方を実現するチャンスでもある」と前向きな視点を示しました。

AI活用により、リサーチや資料作成などの作業を効率化でき、家事や育児との両立がしやすくなるほか、「時間ではなく成果で評価される社会」が実現に近づくと説明しています。
また、地方在住者やフリーランスをはじめ、場所にとらわれない働き方や新しい職種への挑戦機会も広がっているといいます。

AI時代に女性が活躍するためのポイントとして、柔軟な働き方の実現、新しい職種への参入、そして共感力と創造性の発揮の3つを挙げました。「機械では代替できない“人間らしさ”こそ、女性の最大の強みです」と語り、AIリテラシーを身につけることの重要性を強調しました。

3. AI推進のリアル ― 組織にAIを浸透させる現場の挑戦
登壇:株式会社サイバーセキュリティクラウド 経営統括部 片岡 麻貴
三人目に登壇したのは、当社で全社的な生成AI推進をリードしている片岡です。
当社では、社員の成長スピードと価値創出力の最大化を目的に生成AI活用レベルをあげるべく社内活用を積極的に進めています。

「私はITが得意ではありません」と前置きしながら、非エンジニアの立場から見た生成AI推進のリアルを紹介しました。2024年8月に実施した社内アンケートによると、社員の98%が生成AIを活用し、8割以上が毎日使用していることが分かり、「生成AIはすでに“なくてはならない存在”になっている」と語りました。

AI推進の中心にあるのは、「生成AIを使う」ではなく「生成AIをより高度に使いこなす組織文化を育てる」という考え方です。社員の活用状況を「影響範囲」と「利用活用度」の2軸で可視化し組織全体のスキル底上げを図っています。また、AI推進コミュニティを社内に設け、勉強会やLT会の開催、ベストプラクティス共有、プロンプトのパッケージ化など、誰もが学び合える環境づくりを進めています。

さらに、セキュリティ企業としての責任から、ツール利用ルールや情報管理体制を整備し、安心して生成AIを活用できる環境づくりにも取り組んでいると説明しました。

「自由に使っていい」よりも、「安全安心に使える」ことを優先する姿勢が印象的でした。
最後に片岡は「女性ならではの細やかな気配りや共感力は、生成AI活用においても大きな強みになります」と語り、「完璧を目指すよりも、まず触れてみることが大切です」と締めくくりました。

4. AIと共に歩む、自分らしい働き方とキャリアの形
登壇:株式会社サイバーセキュリティクラウド 人事部 安達 真実
最後に登壇したのは、当社の人事部採用グループの安達です。
エンジニア採用や人事企画を担当しながら、1歳7か月の子どもを育てるワーキングマザーとして、生成AI時代のキャリアと働き方について自身の経験を語りました。

安達は、大手企業での営業職やスタートアップでの採用支援を経て、2023年にサイバーセキュリティクラウドへ入社。産休・育休を経て復職した際には、時間の制約やキャリアへの不安に直面し、「仕事が好きという気持ちと、子どもとの時間を大切にしたいという気持ちの間で葛藤があった」と振り返ります。

そんな中、生成AIの活用が“働き方の味方”になったと語りました。定型業務や資料作成、データ分析などを生成AIに任せることで、自身は感情や信頼関係の構築、判断力が求められる領域に注力できるようになり、仕事の質を高められたといいます。「生成AIを取り入れたことで、“がむしゃらに働く”から“仕組みで続ける働き方”へと変化できた」と話しました。

また、これからのキャリアで大切にしたい考え方として、
  1. 完璧を目指さず、続けられることを大切にすること
  2. 生成AIを置き換えではなく、協働のパートナーとして活用すること
  3. 学び続け、変化を柔軟に受け入れること
の3点を挙げました。

「生成AIは私にとって自分らしさを支える相棒のような存在です」と語り、「テクノロジーの進化を恐れず、自分のペースで成長を重ねていくことが、これからの時代を生きる力になる」と締めくくりました。

■懇親会レポート
全セッション終了後には、登壇者と参加者による懇親会を開催しました。
会場では、トークセッションで印象に残った言葉や、職場での生成AI活用について活発な意見交換が行われ、「どのように生成AIを取り入れているのか」「学びを始めるには何からすればよいか」といった質問が飛び交いました。懇親会は終始和やかな雰囲気の中で進み、新たなつながりや次の挑戦へのヒントが数多く生まれる時間となりました。
当社は今後も、AIを活用した働き方の推進を通じて、多様な人材が自分らしく活躍できる社会の実現を目指してまいります。

■株式会社サイバーセキュリティクラウドについて
会社名:株式会社サイバーセキュリティクラウド
所在地:〒141-0021 東京都品川区上大崎3-1-1 JR東急目黒ビル13階
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 小池敏弘
設立:2010年8月
URL:https://www.cscloud.co.jp
「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」をミッションに掲げ、世界有数のサイバー脅威インテリジェンスを駆使したWebアプリケーションのセキュリティサービスを軸に、脆弱性情報収集・管理ツールやクラウド環境のフルマネージドセキュリティサービスを提供している日本発のセキュリティメーカーです。私たちは  サイバーセキュリティにおけるグローバルカンパニーの1つとして、サイバーセキュリティに関する社会課題を解決し、社会への付加価値提供に貢献してまいります。
本件に関するお問合わせ先
【報道関係者各位の問い合わせ先】
株式会社サイバーセキュリティクラウド 経営企画部 広報担当:竹谷・川﨑
TEL:03-6416-9996 Mobile:080-4583-2871(川﨑) 
FAX:03-6416-9997 E-Mail:pr@cscloud.co.jp

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この企業の情報

組織名
株式会社サイバーセキュリティクラウド
ホームページ
https://www.cscloud.co.jp/
代表者
小池 敏弘
資本金
82,205 万円
上場
東証グロース
所在地
〒141-0021 東京都品川区上大崎3-1-1JR東急目黒ビル13階
連絡先
03-6416-9996

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