ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市)は、静岡県周智郡森町に水素関連技術の実証施設「ZERO BLUE LAB 未森(みもり)」を新設し、11月14日より稼働を開始しました。
未来への挑戦と、地域とともに歩む姿勢を表すという想いが込め「未来(未)」と「地域の森(森)」をかけ合わせ、“未森”という名前をつけました。本施設は、製造工程におけるCO₂排出量の削減を目的とし、スコープ1の最小化に向けた取り組みの一環として位置づけられています。
設楽社長の出席のもと、実証施設にてテープカットセレモニーを実施
「ZERO BLUE LAB 未森」には、水素ガスに対応した溶解炉および熱処理炉を導入し、 これらの実証実験を通じて、ヤマハ発動機グループ全体への技術展開を予定しています。
さらに、2026年以降には、本施設に安価なグリーン水素を製造する設備、排ガス中のCO₂を合成メタンに変換するメタネーション※装置の導入も計画しており、より包括的なカーボンニュートラル技術の確立を目指します。
※メタネーション:CO2と水素から触媒を用いて合成メタンを生成する技術
当社は「ヤマハ発動機グループ環境計画 2050」に基づき、2050年までに事業活動を含むサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルの達成を目指しています。また、スコープ1およびスコープ2においては、グループ会社を含む各製造拠点でのカーボンニュートラル実現目標を2035年に前倒しし、各種の取り組みを加速させています。
ヤマハ発動機は、持続可能な社会の実現に向けて、革新的な技術と挑戦を通じて環境負荷の低減に取り組んでまいります。
「ZERO BLUE LAB 未森」外観