「SCAN to AI 価値創造アイデアコンテスト」第1期結果発表

ScanSnap×AIで生まれた6件のユニークなアイデアを公開

株式会社PFU(以下、PFU)は、ScanSnapとAIを組み合わせた新たな活用提案を競う「SCAN to AI 価値創造アイデアコンテスト」第1期において、受賞作品6件を決定し、発表します。

本コンテストは、紙資料のデジタル化とAI活用による新たな利用シーンの発掘を目的に開催しており、全国からいただいた多様なアイデアを、各部門の専門審査員とPFUによる共同審査で選考を行いました。

第1期では、アンバサダー部門・子育て部門・ビジネスハック部門の各分野で部門賞と特別賞を選出。日常生活・ビジネス・文化領域にわたる幅広い提案から、実現性や独自性に優れた6件のアイデアが受賞しました。

受賞作品

■アンバサダー部門
審査員(いしたに まさき氏/ブロガー)

受賞部門 部門賞
タイトル 病院での説明を楽に!
受賞者 長澤 将 様
アイデア内容 診察や薬局での調剤時、過去の病歴や薬歴、検査結果をすぐ提示できず、医師との会話が非効率になってしまうという課題を解決するために、病院や薬局から配布される説明書や検査結果をScanSnapでスキャンし、AIが要約して時系列に整理します。
蓄積された情報はデータベースに保存され、すぐに検索・参照が可能になります。これにより、高齢者や長期通院患者でも診察時に情報を漏れなくスムーズに医師に伝えられ、紙資料から必要な情報を探し出す手間を大幅に軽減できます。
審査員コメント 日常の“説明の重複”というストレスをAIで軽減する発想が秀逸。実装の現実性も高く、医療・介護分野など幅広い応用が期待できます。
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受賞部門 特別賞
タイトル 古書の現代語訳と内容分析
受賞者 ken 様
アイデア内容 古い手書き文書や古書が読みにくく、貴重な情報が理解されず埋もれてしまうという課題に対し、古書や旧字体文書をスキャンし、AIが現代語訳と要約を行い、内容を分析レポートとしてまとめます。
例えば、100年以上前の日本の生活記録や絵図などを現代風に読みやすく変換し、学校や研究、地域歴史の資料として共有できるようにします。
この取り組みによって、読みづらい史料を広く参照可能な形で保存し、文化や家族史の継承に役立ちます。
審査員コメント “AIが読み解く過去”というテーマが文化的に価値ある提案。資料デジタル化の新たな意義を示す、アカデミック分野にも通じるアイデアです。
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■子育て部門
審査員(竹内 優氏/RoomClip住文化研究所)

受賞部門 部門賞
タイトル 弱点発見!楽しく学べるスキャン学習
受賞者 株式会社 愛工舎
アイデア内容 子どものテストや宿題の振り返りが属人的で、弱点の分析や改善提案が体系的にできないという課題に対して、宿題プリントやテストをスキャンし、AIが正答率や誤答傾向を分析、苦手分野に合わせた勉強法を提案します。
必要に応じて性格診断機能を組み合わせ、個別学習スタイルを設計します。これにより、子どもの学習が一人ひとりに最適化され、親子間のコミュニケーションも活性化し、ゲーム感覚のアプローチで学習習慣が楽しく定着していきます。
審査員コメント 家庭学習のあり方は、ご家庭により本当にさまざまだと感じますが、親子がときに衝突し、学習はおろか関係性にまで影響が出てしまうこともあります。そうした中で、本アイデアは生成AIを家庭内に存在する第三者として位置づけている点がとても印象的でした。特に、子どもそれぞれの「性格」というファジーな要素に寄り添おうとする発想が、生成AIならではだと感じます。
RoomClipでも、中学受験のための部屋づくりの注目度が上昇していることに象徴されるように、家庭学習への関心は今後も続きそうです。家庭学習を無理なくサポートしてくれる存在が当たり前になる未来に期待します。
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受賞部門 特別賞
タイトル 親の昔をAI召喚!親子テストバトル
受賞者 ナツのお父さん 様
アイデア内容 親子間で学びの比較や共有が少なく、楽しい学習文化が形成されにくいという課題に対し、親が昔受けたテストやノートをスキャンし、AIが問題や得点、解答のクセを抽出します。
それらを子どもの最新テスト結果と比較して「昔の親との勝負」要素を加え、家庭内で得点やタイムを競う仕組みを作ります。このプロセスにより、子どもにとって勉強が楽しい挑戦の場となり、親子間の世代を超えた共通体験が生まれ、家族全体の学びへの関心や継続性が高まります。
審査員コメント 家庭内の学習サポートの重要性については、部門賞の選出でも触れましたが、本提案はそこからのアイデアの広がりにオリジナリティを感じました。従来はどうしても親子同じ立場で競えなかった学びを、生成AIの特性を活かして遊び視点で再構築されたことに可能性を感じます。
選定させていただく際、これに挑戦する親子同士の自然と声が上がる様子が目に浮かんだことも、大切なポイントです。
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■ビジネスハック部門
審査員(福岡 俊弘氏/デジタルハリウッド大学大学院 特命教授)

受賞部門 部門賞
タイトル 老舗精肉店のDX!ScanSnapとAIが拓く“勘”に頼らない未来の肉屋経営
受賞者 肉の石富 様
アイデア内容 応募者は精肉店を営んでおり、納品書の情報を紙ベースで管理しているため、仕入れや価格変動の把握に時間がかかるという課題を抱えていました。この課題に対し、納品書・発注書をScanSnapでスキャンし、AIがOCR処理によって品目・数量・単価を抽出します。
抽出された情報は経営ダッシュボードに自動反映され、仕入価格の上昇や販売傾向などの重要なトレンドを可視化します。例えば「和牛シャクシの仕入単価が過去3カ月で15%上昇」や「豚バラ肉の利益率が低下」など、経営に影響を与える変化をAIが自動検出し、経営判断を支援します。これにより、経営者はリアルタイムで経営状況を把握し、無駄な仕入れや在庫を削減して利益率を改善するとともに、早期にリスク回避策を講じることが可能になります。
審査員コメント 日々、業務で発生する紙書類をデジタル資産に変える、極めて実務的な提案だと感じました。中小事業者のDX課題をリアルに捉えた、実装性の高いビジネスアイデアです。
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受賞部門 特別賞
タイトル 美術展チラシからデザインソースDBをつくる
受賞者 りーどますたー 様
アイデア内容 美術展や広告チラシなど、紙媒体の資料がかさばり、制作時に過去事例を探しづらいという課題に対し、チラシをScanSnapでスキャンし、AIがタイトル・日付・色・雰囲気などのタグを付与します。
これを個人のデータベースとして管理することで、過去事例を容易に検索でき、デザイナーやクリエイターが制作の参考資料として活用できます。このアプローチにより、制作効率や品質が向上し、過去の視覚的アイデアを安全かつ効果的に再利用することができます。
審査員コメント 地域や文化のアーカイブをデジタルで再生する、社会的意義のある提案だと感じました。デザイン業界のみならず、教育・観光など幅広い分野に応用できる可能性を感じます。
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※本リリース内の掲載画像の一部はAI生成によるイメージです。実際の製品・施設・人物とは異なります。
また、利用シーンをわかりやすく表現するためのコンセプトビジュアルであり、販売・提供内容を保証するものではありません。

第1期の総評
第1期(2025年6月〜9月)には、紙とAIの連携を活かした多様なアイデアが寄せられ、家庭・教育・ビジネス領域における課題解決と新たな価値創造が進んでいることが明らかとなりました。

今回集まったアイデアをホーム・ビジネスシーンごとで紙の種類を分類

今回の応募では、子育て関連のアイデアが最も多く寄せられ、家庭領域における紙情報の活用が依然として進んでいない実態が明らかになりました。特にホームシーンでは、教育の最適化と家庭運営の効率化が中心テーマとなり、日常の管理負荷を軽減するアイデアが多数集まりました。
  • 学習プリントや答案のスキャン:AIが苦手分野を抽出し、練習問題の自動生成や復習計画の提示を行うことで、家庭学習を最適化。
  • 学校プリントの自動整理:行事予定や提出期限をAIが解析し、カレンダーへ自動登録・リマインドすることで、情報漏れを防止。
家庭の現場では、「紙」は単なる保管物ではなく、子どもの最適な教育と家族の円滑なコミュニケーションを支える「未活用のビッグデータ」として捉えられつつあり、AIによる分析・活用への期待が高まっていることが分かります。

ビジネスシーンでは、手書きノートや議事メモが担当者個人に依存しやすく、組織の資産として活用されにくいという課題が挙げられます。今回の応募からは、紙として残る個々の知見をAIに取り込むことで、属人化の解消と組織全体での再利用性向上を図りたいというニーズが読み取れました。
  • 手書きメモ・議事録の活用:デジタル化された手書き情報をAIが整理し、アイデアシート化、関連資料との自動紐づけ、リスクレポートを生成。
  • パンフレット・チラシの分析:展示会で収集した紙資料をデータベース化し、競合分析や提案資料の基盤として活用。
特に企業や個人事業主の間では、紙に眠る非構造化データを業務上のボトルネックと捉え、AIによるデジタル変換によって、個の知見を組織知へと転換する仕組みを構築したいという意向が強いことがうかがえます。

PFUは今後も、「紙 × AI」が持つ可能性をより多くの方に体験いただけるよう、利用シーン別の活用方法やノウハウを継続的に発信し、紙情報の新たな価値創造を支援してまいります。

第2期も開催中:ライフハック部門・フリーランス部門
現在は第2期コンテストを開催し、ライフハック部門・フリーランス部門にてさらなる新規アイデアの発掘に取り組んでいます。

第2期の審査員
ライフハック部門:YouTuber/ガジェットレビュアー 平岡 雄太氏(登録者43万人)
フリーランス部門:一般社団法人フリーランス協会 代表理事 平田 麻莉氏

詳細はこちら
https://www.pfu.ricoh.com/scansnap/news/2025/news20251111.html

本コンテスト終了後には、1、2期を通じてSCAN to AI 価値創造アイデアコンテストのグランプリを決定いたします。
皆様のご応募お待ちしています!

商標について
ScanSnapは、株式会社PFUの日本における登録商標です。
その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

個人情報の利用目的について
  • ご登録いただいた情報は、株式会社PFUにて個人情報として厳重に管理します。詳細は、個人情報保護ポリシー(https://www.pfu.ricoh.com/privacy/)をご確認ください。
  • ご登録いただいたお客様の情報は、本企画に関するお客様へのご連絡と、今後の弊社マーケティング等に利用させていただくことがあります。
本件に関するお問合わせ先
お客様お問い合わせ先

株式会社PFU
ScanSnapニュース事務局
E-mail:scansnap-marketing@ml.ricoh.com

報道関係者お問い合わせ先

株式会社PFU
コミュニケーション戦略室 広報部
E-mail:pfu-press@ml.ricoh.com

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この企業の情報

組織名
株式会社PFU
ホームページ
https://www.pfu.ricoh.com/
代表者
平原 英治
資本金
1,500,000 万円
上場
非上場
所在地
〒929-1192 石川県かほく市宇野気ヌ98-2
連絡先
076-283-1212

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