1.信頼の源泉としての安全・安定性の維持・向上
(1)ホームドア全駅整備に向けたホーム安全対策
① ホームドア整備
お客さまのホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため、井の頭線は2020年代中頃(~2027年度)、京王線は2030年代前半にホームドアの全駅整備を行います。2026年度は新代田駅、幡ヶ谷駅、稲城駅など7駅の整備を進めます。
《ホームドア(高井戸駅)》
《ホームドア整備スケジュール(予定)》
② ホームと車両の段差・隙間対策
ホームと車両の段差・隙間を縮小するため、ホームドアの整備に合わせて全駅で対策を進めます。2026年度は新代田駅、幡ヶ谷駅、稲城駅などの整備を進めます。
(2)現業職場における業務改善および業務改革の推進
① 新たなご案内システムの導入
駅におけるAIアバターや遠隔によるご案内システムの導入に向けて、AIの高度化と導入駅の拡大について検討を進めます。2026年度は、引き続き設備の導入を推進します。
《遠隔案内装置とAIアバター駅係員》 《AIアバター駅係員お客さま画面》
② AIカメラによる車両の外観点検
保守業務の効率化・高度化の実現に向けて、車庫内で目視で行っている列車点検を、屋根上・床下に設置したカメラの映像による点検に置き換えるシステムの導入を推進しています。AIが要点検箇所を抽出し、異常の有無を自動判定することで、作業の安全性や点検精度向上、効率化を実現するシステムの構築を推進します。将来的には、営業線で実施することを視野に入れ、技術検証を進めてまいります。
《AIカメラによる外観点検イメージ》 《画面イメージ》
(3)車両の増備と既存車両のリニューアル
① 新型通勤車両「2000系」の増備
新型通勤車両「2000系」では、あらゆるお客さまが安全・快適に鉄道をご利用いただけるよう、5号車に「ひだまりスペース」を設置しております。2026年度は2編成を導入します。
《2000系車両(外観)》 《ひだまりスペース》
② 通勤車両「9000系」のリニューアル
通勤車両「9000系」のリニューアルでは、すべての車両にフリースペースを設置したほか、一般座席の縦握り棒の増設と、優先座席の縦握り棒にディンプル加工(滑り止め加工)を施しております。2026年度は1編成をリニューアルします。
5.脱炭素・循環社会への貢献
(1)さらなる消費電力削減に資する装置の新設および更新
① 運転用電力の削減
全営業車両で環境性能の高いVVVFインバータ制御化を完了しておりますが、さらに省エネ性能の高いVVVFインバータ制御装置へと更新し、運転用電力を削減します。2026年度は、通勤車両「8000系」10両編成の1編成を実施するほか、新型通勤車両「2000系」では、最新の省エネ半導体(フルSiC素子)を用いた新型のVVVFインバータ制御装置を導入します。また、通勤車両「9000系」のリニューアルでは、最新の省エネ半導体(フルSiC素子)を用いた新型のVVVFインバータ制御装置やSIV装置(車両用補助電源装置)の更新により、消費電力のさらなる削減を図ります。さらに、車両機器情報データを活用し、京王線での省エネ運転を進めます。
《インバータ制御装置概要》
《省エネ性能効果(2000系車両)》
《省エネ運転設備(イメージ)》
② 照明器具の省エネルギー化
従来の照明設備に比べて大幅に消費電力を削減できるLED照明の導入を進めています。2026年度は現業職場照明のLED化工事などを実施します。
【参考】SDGsへの取り組みについて
SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な世界を実現するために、2030年に向けた開発目標です。
京王グループは、この持続可能な開発目標を取り入れ、事業活動を通じて社会の持続的な発展に貢献していくことを目指します。