IoTとSASが98歳米国女性の自宅での自立生活を支援

~SAS(R)のアナリティクスで、IoTからの洞察を活用し、生活の質を向上~

米国セントルイスに住むひ孫を持つ98歳のある高齢女性は、今でも日曜日になると自宅で家族のために夕食を振舞っています。昨年彼女は心不全で2度入院しましたが、2回とも短期間の入院ですぐに退院することができました。彼女のような高齢患者が短期間で退院できるのは稀なケースです。担当の医療ケア・チームは、生体データをインタラクティブに医療アプリにワイヤレス送信するGeneia社製のウェアラブル医療機器を通して、常に、女性の医療データをモニタリングしています。Geneiaでは、モノのインターネット(IoT)から送られてくるデータをSAS(R)を活用して分析し、定期的に報告書を作成し、ケア・チームに提供しています。ケア・チームはこれらの報告書を女性のカルテと合わせて分析し、本人が望む自宅での自立した生活を実現する医療ケアを勧めています。

イベント・ストリーム処理、インメモリ・アナリティクス、データ・ビジュアライゼーション、データ・マネジメント技術など、アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc. (以下 SAS)のソフトウェアは、組織がIoTで接続された各デバイスから送られてくるデータの活用を支援します。

前述の米国女性は、IoTデータの活用の恩恵を受けている数多くの人の一人に過ぎません。SASのアナリティクスは、データが移動中であっても、データのパターンと傾向を明らかにします。前述の女性の場合も、アナリティクスのお陰で自宅で日常生活を送りながらケア・チームによる医療指示を受けることができます。アナリティクスは、製造業、エネルギー業、小売業がセンサー、メーター、モニタリング装置から送られてくる膨大なデータから価値ある情報を見つけ出すのにも一役買っています。アナリティクスはサービス向上、製品強化の機会を察知し、危険回避にも役立ちます。

SASのCMO(最高マーケティング責任者)であるジム・デイビス(Jim Davis)は、「IoTとは、数百万ものコネクテッド・デバイスから生成される膨大なデータにアナリティクスを適用するということにほかなりません。そうしたデータにアナリティクスを適用することによって、企業、政府、社会全体に真の価値をもたらすことができます。SASはカスタマー・エクスペリエンスの強化、製品品質の向上、業績の達成をコネクテッド・デバイスの活用から実現する標準的な分析手法を築き上げており、この分野で優位に立っています。他社がIoTによる膨大なデータを管理するスケーラブルなアナリティクスの開発に苦戦しているのをよそに、SASは数十年も前から、センサーから生み出されるこの種のデータ分析を行ってきました。

IoTから価値を引き出すアナリティクスの詳細については、Blue Hill Researchのレポート「IoT Analytics in Practice」(英文)をご覧ください。
http://www.sas.com/en_us/whitepapers/iot-analytics-in-practice-107941.html

【IoT時代はアナリティクスが健康維持に貢献】
Geneiaの社長兼COOのヘザー・ラボイエ(Heather Lavoie)氏は、「IoTは人の健康増進と長寿化に取り組む当社の能力を強化してくれます。SASのIoTフレンドリーなテクノロジーは、コンテキスト・データの組込み、個々の患者のコンディションの正確な可視化、より良い医療方針の決定通知を可能にしてくれます」と述べています。

Geneiaは保険会社や医療機関と提携しています。同社のモニタリング装置やTheon(R)データ統合分析システムは医療コストの削減と患者の健康増進の道を切り開くものとして期待されています。

例えば、心疾患患者の場合、センサーから送られてくるデータをSASで分析すると、Geneiaを使用するケア・チームは、患者の体重、血中酸素濃度、呼吸数などの変化を、患者の健康状態やライフスタイルのコンテキストの中で判断して、最良の指示を患者に行うことができます。こうした指標の変化は健康状態の悪化を示している場合があります。そうした変化を捉えることが命を救う早期の医療指示の開始へとつながるのです。

International Institute for Analyticsの共同創設者で調査担当ディレクターのトム・ダベンポート(Tom Davenport)氏は、「モノのインターネット(Internet of Things)を有効活用するには、モノのアナリティクス(Analytics of Things)が必要となります。つまり、新しいデータ・マネジメント手法と統合のアプローチや、ストリーミング・データをリアルタイムに分析できる新しい手法が必要となります。SASはこの重要な分野に特に注力しています」と述べています。

【「モノのアナリティクス」が支出削減と天然資源保護を実現】
他にIoTが人々に恩恵をもたらす例として、市や街の「スマート化」が挙げられます。ノースカロライナ州キャリー市はIoTを活用しています。

キャリー市に自宅を持つある女性は、いつも庭の植物に水をあげてから旅行に出かけます。しかし今年は、ビーチに行くことが楽しみなあまり裏庭の散水ホースの栓を開けたまま出発してしまいました。しかし、幸いにもキャリー市が導入しているAquastarシステムがいつもと違う水道使用量を検知し、女性にEメールでそのことを通知したのです。女性は市のカスタマー・サービス課に連絡して、毎時200ガロンもの水が無駄になるのを食い止めることができました。Aquastarシステムは、IoTの心臓部であるセンサーからのデータを1時間ごとに自動分析しています。IoTが市と市民の関わり方を変えています。

キャリー市の財務担当ディレクターのカレン・ミルズ(Karen Mills)氏は、「Aquastarシステムを介してIoTを活用し始めて以来、市民サービスが大きく変わりました。それまで後手の対応だったものが先手の対応に切り替わったのです。1時間ごとにデータを分析することで異常な水道使用量を検知し、それを市民に連絡することで問題の発生を早期に食い止めることができています。AquastarはSASアナリティクスの活用により、人の手では到底対応できない数多くのデータ・ポイントを瞬時に網羅します」と述べています。

【SASとIoT】
SASは顧客がIoTデータを有益な情報に変える支援をしています。データをリアルタイムに分析するだけでなく、Hadoopのような大規模フレームワークからデータを抽出して、有益な情報を検出し、ノイズを除去します。さらにデータを可視化してパターンやトレンドを明らかにし、迅速なアクションを促します。
SASとIoTの詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.sas.com/ja_jp/insights/big-data/internet-of-things.html

Blue Hill Researchによれば、個々のセンサーからの警告をアクションへと結び付けるためには、人とプロセスとテクノロジーに投資する必要があります。Blue Hill Researchのアナリストのジェームス・ヘイト(James Haight)氏は、「IoTの活用を成功に導くためには、十分な経験と専門性を備えたテクノロジー・パートナーを選ぶことが重要です。その点でSASはインダストリアル・インターネットやIoTのパイオニア企業と長年にわたる協力関係にあり、この役割を担う最適な企業と言えます」と述べています。

本発表は、官民合わせて700名以上の参加者が重要なビジネス課題についてアイデアを交換するためにラスベガスで開催されたSAS主催のビジネス会議、「The Premier Business Leadership Series」で行われました。

<SAS Institute Inc.について>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、75,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。( http://www.sas.com/jp

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2015年10月28日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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