理工学部ロボティクス学科の玄相昊(ゲン ソウコウ)・准教授は、従来の2つの油圧回路の特徴をうまく組み合わせた、新たな駆動装置(油圧ハイブリッドサーボブースター)を発明し、その駆動装置を搭載した油圧ハイブリッドロボットアームを世界で初めて開発した。
このロボットは、細身で軽量なボディと最低限の圧力で高速にキビキビと動きつつ、スピードを落として手先を超精密に動かすことができるなど、ロボットに要求される高速性と精密性を兼ね備えている。また、必要に応じて小型ポンプで圧力を足し合わせることで(増圧作用)、重量物を持ち上げたり、大きな力を発揮することも可能である。加えて、関節を柔らかくしてソフトに物体を操ったり、突発的な衝撃を受け流すこともできる。
本技術によって、屋外の苛酷な環境で人間の作業を代行・支援する、安価で高性能なロボットの実現が期待される。
なお、本研究成果は10月19日から東京都で開催される「Japan Robot Week 2016」に出展する。
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