聖学院大学(埼玉県上尾市/学長:清水正之)人間福祉学部こども心理学科は6月27日(火)、特別講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」を開催。同学科に在籍するケニア人留学生の出身校であるマゴソクール(ケニア共和国)のダン・オチエン・オドゥオール校長と主宰者の早川千晶氏が来日し、特別授業を行う。学生対象の講演会だが、今回は学外にも公開する。事前申し込み不要、入場無料。
マゴソスクールは、ケニアの首都ナイロビの中心から5kmほど離れたアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラムにある学校。幼稚園から小学8年生までの子ども約500名が在籍し、孤児や元ストリートチルドレン、虐待を受けた子ども、労働させられていた子どもなどが通っている。
このたび、マゴソクールのダン・オチエン・オドゥオール校長と主宰者の早川千晶氏による特別講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」を開催。身近な留学生を通じて、ケニアの子どもの教育・貧困問題について考えること、また、教育環境が子どもの発達に及ぼす影響を考えることを目的としており、学外にも広く公開する。
講演では、オチエン校長と主宰の早川氏が、映像を交えながら、ケニアのスラムの現状や子どもたちに勇気や希望を与える活動について語る。また、将来、ケニアの障害児が社会へ出るためのサポートする夢を持って聖学院大学で特別支援教育を学んでいるケニア人留学生のドリス・アワンドゥ・アウィノさんとの意見交換の場も設けられる。概要は下記の通り。
◆特別講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」
【日 時】 6月27日(火)15:20~16:50
【会 場】
聖学院大学教授会室(埼玉県上尾市戸崎1-1)
※当日、高崎線宮原駅、西大宮駅より、スクールバスが利用できます。
【講演者】 ダン・オチエン・オドゥオール(マゴソスクール校長)、早川千晶(マゴソスクール主宰)
【講演概要】
・ケニアのスラムの現状、マゴソスクールでの子どもたちに勇気や希望を与える活動の報告
・ケニア人留学生ドリス・アウィノとマゴソスクールの先生方との意見交換
【申 込】 事前申込不要
【入場料】 無料
※本企画は、こども心理学科のケニア人留学生ドリス・アウィノのつながり「マゴソスクールを支える会」の協力で、実現となりました。
(参考)
■マゴソスクール
ケニアの首都ナイロビの中心から5kmほど離れたアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラムにある学校。孤児や元ストリートチルドレン、虐待を受けた子どもたち、労働させられていた子どもたちなどが通い、スラムの駆け込み寺として、子どもたちだけではなく、大人も、若者たちも、困った状況にある人たちが共に生きていく場所になっている。幼稚園から小学8年生までの授業(通いの生徒数500名)、スラムの貧困者のための職業訓練所(洋裁と大工)と作業所、毎日の朝昼の給食、高校生のための奨学金制度などを運営し、2014年には、障がい児のための特別学級を開設。
■講演者・登壇者プロフィール
●ダン・オチエン・オドゥオール(Daniel Ochieng Oduor) マゴソスクール校長
1978年生まれ。キベラスラム在住。6人兄弟姉妹の2番目。18歳のとき、警察官だった父親が死亡。何とか高校を卒業したものの、学費が無くて進学できずキベラスラムへ出稼ぎに。1年後に母親も死亡。キベラスラムでエイズ孤児の子どもたちのホームでボランティアをはじめて、その後、その学校の教員になる。
2006年にマゴソスクールに出会い、教員として働きながら定時制の大学へ進学。2009年にマゴソスクール校長に就任。孤児の子どもたち・未亡人・高齢者を助けたいという情熱を持って活動している。マゴソスクールの子どもたちにとってお父さん的な頼れる存在。
「すべては実現可能!そのために必要なのは、努力、チームワーク、そして集中力!」(byダン先生)
●早川千晶(はやかわ・ちあき) マゴソスクール主宰
ケニア在住28年。キベラスラムのマゴソスクール主宰。世界放浪の旅の後ケニアに定住。
ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺・マゴソスクールを、海岸地方ミリティーニ村にジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)を運営している。スラム住民の生活向上や、マサイ民族のコミュニティと共に行うエコツアー、大自然体験キャンプ、フェアトレード活動、CD制作などを手がけている。
著書に『アフリカ日和』(旅行人)、『輝きがある。~世界の笑顔に出会う瞬間(とき)』(出版文化社)。 1999年から日本全国各地でアフリカトーク&ライブのツアーを展開している。
2015年度第5回賀川賞受賞。
・マゴソスクールを支える会HP:
http://magoso.jp/
●ドリス・アワンドゥ・アウィノ(Dorice Awandu Awino) 聖学院大学人間福祉学部こども心理学科2年在籍
1993年生まれ。西ケニアのセメで7人兄弟姉妹の4番目として育ち、9歳でナイロビに。21歳までキベラのマゴソスクール内で生活し、2014年に初めて日本へ。同年9月以降、埼玉県に暮らし、大学進学を目指して勉強を続けてきた。2016年4月、聖学院大学に入学。ケニアの障害者が社会へ出るためのサポートをしたいと「特別支援教育」を学ぶ。
※取材をご希望の場合は事前にお問い合わせください
▼本件に関する問い合わせ先
聖学院大学 広報部 広報課 担当:吉岡、松崎
TEL: 048-780-1707
FAX: 048-725-6891
E-mail: pr@seig.ac.jp
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