近畿大学は、平成29年8月1日(火)から9月中旬まで、養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」大阪店および銀座店で、同大学が養殖したマサバとマイワシを使用したディナー用の特別メニュー「近大産完全養殖マサバのお造り」と「近大産マイワシの唐揚げ」を数量限定で提供する。
【本件のポイント】
● 近畿大学が養殖した、脂の乗ったマサバとマイワシを1日10食限定で提供
● 本来マサバは、寄生虫や腐敗の早さにより生食には向かないが、人工配合餌料で養殖し、丁寧に管理しているため「お造り」で提供可能に。脂のとろける食感を楽しめる
● マイワシの唐揚げは、濃厚な身と相性が良い梅肉ポン酢であっさりと食べられる一品
● 研究成果を社会に提供し、その評価を研究に反映させることで品質向上を目指す
【店舗での提供について】
■提供期間: 平成29年(2017年)8月1日(火)から9月中旬まで
■場 所: 養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」大阪店および銀座店
■メニュー:
・「近大産完全養殖マサバのお造り」 800円(税抜)
・「近大産マイワシの唐揚げ」 600円(税抜)
各店舗1日10食限定 ディナーのみ提供
※マサバは入荷数によって、提供数が変わることがあります
【近大産マサバについて】
近畿大学水産研究所および水産養殖種苗センターでは、平成11年(1999年)から本格的にマサバの種苗生産を始めた。当初はマサバの養殖研究を通して、同じサバ科であるクロマグロの種苗生産技術を向上させることが目的だった。
マサバの種苗生産は比較的容易であり、稚魚からの成長も順調に進み、そこから約3年をかけて親魚になるまで飼育し採卵の成功を経て、平成14年(2002年)に、完全養殖に成功。その後も成育環境等の研究を続けた結果、脂の乗りがよく、口の中でとろけるような食感のマサバになった。
また、マサバは寄生虫が身の中に入り込んでいることがあるため、生食は一般的ではないが、同大学で養殖されたマサバは、成育環境と餌の管理により生食が可能。
【近大産マイワシについて】
同大学でのマイワシの養殖研究は、平成2年(1990年)に卵からの人工ふ化に成功した後、平成22年(2010年)から、資源の減少が懸念されている養殖用餌料として、特に近大マグロの餌料の一部を自家生産する目的で完全養殖の研究を始めた。
マイワシはプランクトンを食べて育つので、養殖に天然魚を餌として使わないで済むメリットがある。飼料としては、生産コスト等の問題があり、直ぐに実現できる話ではなかったが、あくまで将来を想定してのことだった。
ところが、育ったマイワシが非常に美味だったため、食品としての養殖マイワシの研究を並行して行うことになった。
今後は、当初の研究目的と共に、食用も含めてマイワシの安定生産と完全養殖に取り組む。
今回は、食用として育てた脂の乗った美味しい養殖マイワシを店舗で提供する。
【販売店舗】
■近畿大学水産研究所 大阪店
大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル6F
JR各線「大阪駅」から徒歩約3分
TEL: 06-6485-7103
■近畿大学水産研究所 銀座店
東京都中央区銀座6丁目2番先東京高速道路山下ビル2階
JR山手線「有楽町駅」から徒歩約5分
TEL: 03-6228-5863
▼本件に関する問い合わせ先
近畿大学 総務部広報室
TEL: 06-4307-3007
FAX: 06-6727-5288
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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