立命館大学の伊坂忠夫(文部科学省/科学技術振興機構COI(センター・オブ・イノベーション)「アクティブ・フォー・オール拠点」研究リーダー、立命館大学スポーツ健康科学部 学部長・教授)と順天堂大学の木南英紀(COIサテライトリーダー、順天堂大学 学長特別補佐)らの研究グループはロコモ対策のための運動プログラムを共同で考案し、同拠点のWEBサイトで公開した。
日本人の平均寿命が男女世界2位を記録し、人口の高齢化とともに高齢者の運動器疾患が急増している。
ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)は手すりにつかまらないと階段を上れない、足腰が痛いなど、関節や筋肉といった運動器の機能が低下した疾患で、高齢者を中心にその予備軍も含め、日本国内におよそ4,700万人いると推定されている。
現代社会において、健康寿命を延ばしQOLを高めるためには、若い世代からの健康づくりを通じたロコモ対策(予防)はとても重要になってきている。
こうした社会課題を受け、このたび、COI「アクティブ・フォー・オール拠点」では、研究開発成果として子どもから大人、シニアといった3世代別に区分された3種類の3分エクササイズ「ACTIVE5」を考案した。
このエクササイズの振り付け動作は、運動生理学の知見から順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科(内藤久士研究科長)の町田修一先任准教授と、舞踊家であり、 モダンバレエを基礎にした独自のダンス体操を指導している立命館R-GIRO客員研究員、増田晶子(シアーハッピネス代表)が担当した。
■ロコモ予防運動「ACTIVE5」
http://www.activeforall.jp/topics/244/
※「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール」拠点
文部科学省が10年後の社会を見据えて設定した3つのテーマ「少子高齢化先進国としての持続性確保」「豊かな生活環境の構築(繁栄し尊敬される国へ)」「活気ある持続可能な社会の構築」に対するチャレンジング・ハイリスクな研究開発に、最長9年間で10億~50億円程度の支援を行うプロジェクト。立命館大学は2015年2月に西日本の私立大学として初めて本採択されている。順天堂大学はサテライト拠点として参画している。
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