立命館大学(学長 吉田美喜夫)は、昨年10月、オーストラリア国立大学(以下、ANU)と学部共同学位(デュアル・ディグリー)プログラムに係る協定を締結し、以降、ANUと協議を重ねながら、新学部の設置に向けて準備を進めてまいりました。このたび、文部科学省への設置届出を完了し、2019年4月に「グローバル教養学部(以下、GLA)」を大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)に開設することが決定いたしましたので、お知らせいたします。
立命館大学16番目の学部となるGLAは、ANUの College of Asia &the Pacific(アジア太平洋学群)が提供する世界水準のアジア太平洋に関する学びと、立命館大学が新たに展開するグローバル時代の教養(リベラル・アーツ)に関する学びの両方を、オーストラリア・日本の2つのキャンパスで修め、4年間で両大学の学位を得るデュアル・ディグリープログラムを教育課程の全面に組み込んだ日本初の学部です。授業はすべて英語で行われ、ANUの授業の一部は、同大学教授陣によって大阪いばらきキャンパスでも開講されます。
立命館大学は、1988年に国際関係学部を設置して以来、教育研究のグローバル化に積極的に取り組んできました。ANUは、オーストラリアのリーディング大学であり、GLAのパートナーである College of Asia & the Pacific は、英語圏において世界的にも著名な専門家を擁し、アジア太平洋地域に関する理解を広げる点、また、同地域への関与という点で、重要な役割を果たしています。GLAの開設は、本学にとって、これまでの到達点を踏まえたうえで、世界水準の教育を目指す新たな挑戦です。
立命館大学は、大学のグローバル化をいっそう高いレベルで推進し、アジア太平洋地域、ひいては世界で活躍するグローバルリーダーの育成に努めてまいります。
■立命館大学 金山 勉 教授(2019年4月グローバル教養学部長就任予定)のコメント
本学部は、立命館大学にとって、オーストラリア国立大学にとって、また日豪両国の大学高等教育にとって歴史上初となる、前人未到の大学教育を実践する場となります。アジア太平洋の時代が加速し、加えてグローバル化が進む社会において、課題発見と解決に向けた実践的な力を発揮するリベラル・アーツを身に着けた人材がますます求められるなか、立命館大学が日本のリベラル・アーツ教育の新たな次元を切り開いていけることは大きな喜びです。日豪の高等教育および財界関係者からの大きな期待を受けながら、「グローバル教養学×アジア太平洋学」の二つの学位取得を追求する学生が学部のベースとなる「立命館大学・大阪いばらき」と「オーストラリア国立大学・キャンベラ」の両キャンパスで学び、未来に生きるグローバルリーダーとなれるよう、世界各地から着任する優れた教員とともに、徹底した学生への学修支援をもって取り組んでまいります。
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