神田外語グループ(東京都千代田区内神田/理事長:佐野元泰)は、1991年4月6日に7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』の英訳版を発行。これは、神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)の創立から教鞭をとった、故須賀照雄教授が「世界平和達成の為には他民族の文化を知り、理解することが重要な要素になる」と説き、「その為にも日本民族が持つ貴重な文化遺産である万葉集を世界の人々に知ってもらいたい」という想いから実現したもの。
神田外語グループの初代理事長・故佐野公一は、創立当初より「言葉は世界をつなぐ平和の礎」を同グループの教育理念に掲げた。その教育理念、意志は現在でも同グループの教育理念として、学生たちに引き継がれている。
同グループの制作した『全文英訳万葉集≪THE MAN'YO - SHU≫』は、4516首、20巻からなる万葉集の内容を全て英訳。東洋詩特有の5-7調のリズムで出来ており、このリズムで歌い上げることで、聞き手にさまざまな情景を思い浮かばせ、感銘を与える。このリズムで英訳されたものは世界で初めて。天皇、貴族から下級官人、防人、大道芸人などさまざまな身分の人々が詠んだ歌を外国人にも分かりやすく理解できる内容になっている。
この度の新元号「令和」の発表により、『全文英訳万葉集≪THE MAN'YO - SHU≫』の価値は高まりつつある。同グループは日本の新元号の起源が外国人にも伝わる同著書を、今後も世界の人々に向け、発信していく。
梅花の歌三十二首(令和の起源に関する内容)、英訳は以下の通り。
It was in the pleasant month of early spring, when the air was soft and the wind was balmy.
季節は、初春のよい月で、大気もよく風も穏やかになった。
The plum-blossoms were white like the powder in front of a looking-glass, and orchid scattered odour like the fragrance left after an incense-casket.
梅の花は鏡の前(に座る美女たちが化粧に使う)白い粉のように(白く)開き、蘭は(身にまとう)装飾品の香りのように薫っている。
【お詫びと訂正】本文中、教育理念の表記を「言葉は世界をつなぐ平和の礎」に訂正します。(2019/04/12 13:40)
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