武蔵大学(東京都練馬区/学長 山嵜哲哉)では、2020年12月4日(金)に寄付講座「アントレプレナーシップ―新しい事業を始めるための経営学―」の対面授業が行われ、オンライン受講も含め35名が参加しました。
本講座は今年度から単位が取得できる正課授業となり、「アントレプレナーシップ」をテーマに現在活躍中の起業家、ベンチャーキャピタリストが毎週ゲストとして登壇、講義を行っています。今年度はオンライン授業が中心でしたので、12月4日は初の対面授業で、ソーシャルディスタンス等感染予防対策を行った上で実施されました。
■後期の狙いは「起業家とはどのような人間なのか」を知り、ビジネスプランを作成すること。
前期は起業家活動や起業家の条件などについて学んできました。後期は実践編となり、ビジネス実現に不可欠な資金や人材の確保にかかるテーマなど、「やりたいこと」が見えてきた後に乗り越えるべき課題について理論と実践の面から学びます。
今回の対面授業では、プラットフォームサービス株式会社代表取締役の田辺恵一郎会長をゲスト講師に招き、「経営者になることとはどういうことなのか」というテーマでお話し頂きました。
また、講義後には来年2月に予定されている「ビジネスプランコンテスト」に関する相談会が行われ、「新しい公共の担い手」となる社会起業家の育成を手がけている田辺会長ならではの視点で、学生たちに貴重なアドバイスを行いました。
■受講者の声(経済学部経営学科3年 猿渡一樹さん)
起業を視野に入れて大学で学んでいる私にとって、実際に起業し経営されている方のお話を直に聞くことができる本講義は貴重な機会です。また、この講義の到達目標であるビジネスプランについて、本職の起業家から批評していただく経験は、より多角的な視点を持つきっかけになり大変魅力的です。
中国地方で家具の制作や建築設計などを手掛ける企業の代表取締役の方の講義が最も印象に残っています。資金と人脈のどちらも手厚いバックボーンなどなく、家具工房を立ち上げ、事故等により困難な事態に見舞われながらも、立て直しを図り事業拡大に成功。起業家が成功をつかむには論理だけでなく初志貫徹を決行する強い精神力が必要だと考えさせられた講義でした。
講義は対面の方が得るものは大きいと感じましたが、一方でオンラインにも質問のしやすい空気感が形成されていたので両方にメリットがあると思いました。
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